Graduation

先週、慌しくしている間に、息子の卒業式がありました。

高校の時、「来なくていい」と言われ、
女子は知らないけれど、身近の男子の母親は行かない派が多かったので、
ま、大きくなったことだし、本人のそういう気持ちもわからないでもない・・
ということで、足を運びませんでした。

今回もまた、行かない人の方が多いだろうな、
ま、行かなくてもいいか・・と思っていたのですが、
長かった学校という場所、学生としての最後の日、と思ったら、
やっぱり行ってこようかな、と言う気持ちになり、
本人には何も言わずに、足を運ぶことに心が決まりました。

式典を同じ式場内で見られるのではなく、
館内ホールに設置してある数台の大型スクリーンに映し出される
式の生中継の様子を見るだけなのですが、
それでもやはり、行って良かったと思いました。
今、この時しか行われていない、
息子の人生の中で一瞬の、祝福すべき時間なのだから。

　　　

嬉しい偶然がありました。
保育園、小中学校、高校は離れたけれど、また同じ大学に通うことになった
名前で呼び合うような幼馴染の女の子の母親と、
幾つかあるスクリーンの中でも、たまたま同じところで見ていたのに出くわし、
久しぶりに話をすることが出来ました。

難関だったけど、望んでいた職種に付き、遠い地へ羽ばたいて行くとのこと、
進む道は全く異なるけれど、お互い喜ばしいスタートが切れるようで
本当に良かったと思いました。

私や幾人もの友人をも巻き込んで、
やっとのこと綺麗になって広々とした下宿の部屋での最後の日、
それを埋め尽くすくらいの大人数の仲間たちが集まって、夜通し騒いだこと。
そんな話を息子から聞いたことも、とても嬉しいことでした。

思えば、第一志望の学校ではなくて、
一浪しようか否か、ぎりぎりまで迷った末、選んだ学校でした。
初めは、ちょっと不満材料も抱えての入学だったのですが、
出会えた仲間たち、それから学んでいることも・・かな？
通いだしてしばらく後、

この学校にして、本当に良かった

と言うようになり、
先日お手伝いで家に立ち寄った友人も、全く同じことを言っていました。
そんな言葉が聞けたことがとてもとても嬉しくて、
人と人との縁の不思議さも感じました、本当に。

あの時の選択が少しでも違ったら・・
うちの息子だけでなく、他の出会った友人、仲間たちも、
それぞれに、ほんの少し違っていたら、
こんなに嬉しい出会いは無かった・・んですよね。

　　　

タイトルを、「卒業」としようか「旅立ち」「巣立ち」
何にしよう・・とあれこれ迷って、結局、横文字の「卒業」にしてしまいました。
卒業にちなんで、毎度の脱線、他ごとを検索していたら、
尾崎豊の「卒業」の歌詞を読みたくなって、

卒業までまだ少し時のある、もう１人、私の娘。
尾崎が好きってわけでもないようだけど、
どうも生きる姿勢が尾崎っぽいよなぁ・・と、ふと思いました。

　　　

後輩たちが先輩のためにくれたお祝いの花束。
花束のまんま一夜を過ごしてしまった花だから、
何とか水揚げしなおして活けてみたけれど、数日しか持たないかも。
そんな花だけど、やっぱり綺麗

娘の心の中にも、こんな花をぱっと咲かせてやりたいの。
本当にそうなった時、もう一つ、
ずっと願っている「卒業」を迎えることが出来そうな気がして。



そうそう、祝福の時、そしていよいよお花見の時となりましたが、
この季節にぴったり＆私にぴったりなお酒を見つけました

　　　

イメージどおり、甘口で優しいお酒です。
夜、運転しなくちゃいけないことも多いし、
そんなにイケる口ってわけでもないんだけど、
なんだか、名前に釣られちゃってね～
少しづつ、頂くことにいたします

　　　

お酒にお詳しい方は、これご存知かな～・・。

４月に入って、卒業もないだろう、ってことで、
ぎりぎり３月の間に、こんなお話、書かせていただきました。

読んでくださって、どうもありがとう