
Aに抱っこされたさくらです。
Aの腕が白いのは、虫さされの薬の後のようです。
ブリーダーさんがケージから仔犬を出してくれて、まずはAに抱っこさせてくれました。
「名前は決めてあるの?」
「さくらです」
「人の言葉をよーく聞いてるからね。何度でも名前を呼んであげて。いろんなことを話しかけてあげてね。ちゃんと分かってるからね」
と言う会話の後、少し床を歩かせてみました。
この部屋は、仔犬と育児中の親子の部屋で、他にもケージがいくつか並んでいました。
さくらは、よたよたと歩いて行っては他のケージの中の犬たちに無言で
「ねーねー
」
と話しかけるように覗いていました。
その度に中の犬はまるで礼儀をわきまえないやつ、とでも言うかのように、唸ったり、吠えたり、にこにこ顔で好奇心旺盛なさくらはあまり歓迎されていないような様子でした。
この雰囲気は、家に来てから他所の犬に出会うことになった時も、同じような感じでした。
こちらは遊んで欲しそうなのに、向こうは怒ってくる・・・。
何故なんでしょう
。
私たちは本当に犬のこと、特に仔犬のことは知識がなかったので、何も思わなかったのですが、ブリーダーさんが、
「この子、よほど甘やかされて育ったのか何だか、この月齢でいまだにこんな歩きしか出来ないんですよ。普通だったらもっともっと歩ける筈なんですけど」
・・・
そう言えば、さくらはほとんど前足で歩いていた、後ろ足がおぼつかない動きをしていたのです。
「健康診断では今のところ問題はないようだし、単なる個体差でじきに歩けるようになると言うことです。それで、お姉ちゃんには、この子の歩く訓練をしてやって欲しいの」
と、つるつるしたところではなく、とか、お風呂でプールみたいにして使えるのであれば、水中で訓練とか、いろいろと訓練の仕方を伝授してくれました。
「私は絶対すぐに歩けるようになると思ってるんですが、万が一、万が一のことがあれば、秋に産まれるうちのコーギーと換えてもいいので、また仰ってください。きっと大丈夫とは思ってますけど」
ブリーダーさんのこの言葉は、帰リ道の私たちの心の中に結構残っていて・・・。
「換える、ってさー・・・、そうしたらこの子はどうなるの?」
「元々商品としての生き物だものなー」
「処分、ってことかな・・・?」
「まあ、大丈夫なんじゃないの?じき歩けるようになるよ」
「でも、歩けなかったら?」
私の心の中にもある程度思っていることはあったのです。
それを先に口にしたのはお父さんの方でした。
「もし歩けなかったとしても、この子は縁あってうちに来た子だから、交換なんてしないでずっと飼おう
」
綺麗事なんかじゃなくてこの人は、こう言ったら絶対そのようにする人でした。
言うのは簡単、でも、それはとても大変なことになるのでは、とも私は内心思っていました。
後ろの席からAの随分とさらりとした口調の発言。
「大丈夫だよ。すぐ歩くって
」
Aの腕が白いのは、虫さされの薬の後のようです。
ブリーダーさんがケージから仔犬を出してくれて、まずはAに抱っこさせてくれました。
「名前は決めてあるの?」
「さくらです」
「人の言葉をよーく聞いてるからね。何度でも名前を呼んであげて。いろんなことを話しかけてあげてね。ちゃんと分かってるからね」
と言う会話の後、少し床を歩かせてみました。
この部屋は、仔犬と育児中の親子の部屋で、他にもケージがいくつか並んでいました。
さくらは、よたよたと歩いて行っては他のケージの中の犬たちに無言で
「ねーねー

と話しかけるように覗いていました。
その度に中の犬はまるで礼儀をわきまえないやつ、とでも言うかのように、唸ったり、吠えたり、にこにこ顔で好奇心旺盛なさくらはあまり歓迎されていないような様子でした。
この雰囲気は、家に来てから他所の犬に出会うことになった時も、同じような感じでした。
こちらは遊んで欲しそうなのに、向こうは怒ってくる・・・。
何故なんでしょう

私たちは本当に犬のこと、特に仔犬のことは知識がなかったので、何も思わなかったのですが、ブリーダーさんが、
「この子、よほど甘やかされて育ったのか何だか、この月齢でいまだにこんな歩きしか出来ないんですよ。普通だったらもっともっと歩ける筈なんですけど」
・・・

「健康診断では今のところ問題はないようだし、単なる個体差でじきに歩けるようになると言うことです。それで、お姉ちゃんには、この子の歩く訓練をしてやって欲しいの」
と、つるつるしたところではなく、とか、お風呂でプールみたいにして使えるのであれば、水中で訓練とか、いろいろと訓練の仕方を伝授してくれました。
「私は絶対すぐに歩けるようになると思ってるんですが、万が一、万が一のことがあれば、秋に産まれるうちのコーギーと換えてもいいので、また仰ってください。きっと大丈夫とは思ってますけど」
ブリーダーさんのこの言葉は、帰リ道の私たちの心の中に結構残っていて・・・。

「換える、ってさー・・・、そうしたらこの子はどうなるの?」
「元々商品としての生き物だものなー」
「処分、ってことかな・・・?」
「まあ、大丈夫なんじゃないの?じき歩けるようになるよ」
「でも、歩けなかったら?」
私の心の中にもある程度思っていることはあったのです。
それを先に口にしたのはお父さんの方でした。
「もし歩けなかったとしても、この子は縁あってうちに来た子だから、交換なんてしないでずっと飼おう

綺麗事なんかじゃなくてこの人は、こう言ったら絶対そのようにする人でした。
言うのは簡単、でも、それはとても大変なことになるのでは、とも私は内心思っていました。
後ろの席からAの随分とさらりとした口調の発言。
「大丈夫だよ。すぐ歩くって

私もさくらの代々続いた血統書をここで途絶えさすのが残念な気がして、一度だけだから、と考えてみれば人間の勝手な欲望なだけだったかもしれませんが、出産に臨んでみて、もうじき産まれると言うぎりぎりの時に、るびこママと同じ心配をするようになりました。
そういう子は命ある限り、結局我が家で一生お世話していくことになりますよね。
でも、そんな風に普通の家庭だから大変と言えども出来ることで、初めから商売が絡んできている出産の時はどうなるのでしょうか。
やっぱり悲しいことが影では行われているんでしょうか。
うちの旦那、Tと申しますが、普段は細かすぎるくらいなところもありますが、基本的な部分では物の考え方が冷静で、おおらかなようですね。
だから私が調子こいちゃうんだわ
うちもO型なんですよ。
でも、すぐに普通どおり歩けるようになったんでしょう?!
元気いっぱいお庭を走っているんだし、赤ちゃんも産んだしね
本当にご主人様は優しく心の広い良い方ですね。
うちも普段は穏やかなんですけど、キレるとね・・・
おっとっと、愚痴っちゃいけないね。失礼しました。
ルビーに産まれた仔にどこか異常があったらどうしようってすごくすごく不安でした。
偶然にもウチに残ったルークだけが、停留睾丸で手術が必要だったので、やはり残るべくして残ったのだと運命を感じました。
さくらこさんのおかげで、忘れかけていた仔犬時代を思い出すことができ嬉しいです
「交換」と「取り替える」の違いですよね。
どの道「返品」とか「処分品」のイメージですね。
ペット業界は、仕方がない部分もあると思うんですよね。
ブリーダーさんは、ほぼ100%に近い自信はあったと思うんです。
本当にそれでももしものことがあれば、って感じで言ったんだと思う。
そういう見込みのない子を連れて来はしなかったと思うのね・・・。
Aちゃん、私の雰囲気ありますか?
この頃はまだ生意気言わなくてかわいかったかなー(遠い目)。
生意気を言うようになると、顔つきも変わってきますからね。
今、ちょっと目つきが怖いです
メールの方が過激ですか?
一応こちらは公共の場ですので、それなりに気を使って書いています。
あっ
感動してくださったことにこちらも感動・・・
T氏・・・はい、いい人です。
お父様、素敵!
ブリーダーさんは職業柄仕方がないのでしょうが、生き物なのになんだか商品扱いっぽいのが気になっていました。
でも、さくらこさんたちの家族の会話にホッとしました。
Aちゃん、さくらこさんに似ていますね!
写ってる部分だけでもそう感じます。
それにしても、さくらこさん、文章がほんと上手い!
メールのときと違うんだなあ~(爆)(意味深?)
ブログの方はちょうどよい分量で疲れないし、前も言ったけど要点がよくわかります。
すみませ~ん!偉そうに^^;