世界の果てに、ぼくは見た

長沼さんという科学者さんが書いたエッセイ。知っている知識をひけらかすわけでもなく、純粋に訪ねて行った地域や国で知識では得られなかった感動を素直に表現しているところが気に入りました。もちろんなんでそんな現象になるのかもちゃんと説明してくれています。日本の甑島の不思議な細菌や薩摩硫黄島の火山活動による海の色の変化のお話が、日本にも科学的にはこんなに不思議なことがあるんだと印象に残りました。普段のエッセイとは違った科学的なエッセイ集です。見かけたら手に取ってみるのも新鮮だと思います。