猫と語ろう： withひめ

世：　世話人
ひ：　ひめ



世：　ぴーさんや

ひ：　何かしら？

世：　最近どうよ？

ひ：　どうよって何よ！　つまらない言い方すること

世：　ま、きっかけ作り的な…

ひ：　ボキャブラリーが貧困なのよね

世：　へいへい

ひ：　ま、いいわ。最近、ぴーさんはのんびり暮らしてるわよ

世：　結構じゃないですか

ひ：　でも、時々、無粋な人間がまどろみを邪魔するのよね

世：　へ～

ひ：　連れ出されて、監禁されたりするのよ

世：　監禁…そりゃ犯罪ですねぇ

ひ：　わかってて言ってるわよね？

世：　もちろんです

ひ：　わかってるならやめないさよ

世：　う～ん。…やめないかもよぉ～

ひ：　それ、セキの真似なの？

世：　セキの真似ってわかるなんて、ウチの部屋通ですな

ひ：　誰のせいよ！

世：　まーまー

ひ：　少しは悪いと思ってるの？

世：　いや、まったく

ひ：　………

世：　だって～、ママさんいなくなって、ひめも退屈そうだからさ～

ひ：　まぁね。確かにお母様がいなくなって寂しくなったわよ

世：　でしょ？　そんなんで引きこもってると、ボケるかな～と

ひ：　失礼ね！　ボケないわよ！！

世：　でもさ、刺激って必要じゃない？

ひ：　あなたに言われたくないわよ！

世：　とほほ～。ま、僕だからこそわかるってことでさ

ひ：　ふん！

世：　今までは冬で、ホカペいれたって１ニャンじゃ寒かろうと思ってたのよ。だから世話人部屋にきてもらったのさ

ひ：　じゃぁ、春だからもういいのね？

世：　花冷えって言葉もありますさ。まだまだですよ

ひ：　暑がりのくせに、そんな言葉知ってるのね

世：　一応ね。ご老体には寒さってこたえるだろうから、もうしばらく我慢してよ

ひ：　失礼ね！　

世：　まーまー。結構ウチの部屋の猫とは仲良くなったじゃん

ひ：　仲良くなんかないわよ！　

世：　そか？　ひめにしてはいい感じだと思うよ

ひ：　またまた失礼ね

世：　今に始まったことじゃないからご勘弁を

ひ：　ふん！

世：　そんなわけで、お泊り会は続行させてもらいますよ

ひ：　仕方ないわね。どうせ何言ってもきかないと思ってたのよ

世：　ご明察

ひ：　じゃ、夜までは自室でのんびりさせてもらうわ！　じゃーね！！

世：　（ま、冗談でなく、適度な刺激と温度で、いい感じにすごして欲しいわけさ）

人間観察日記

担当：おれお



人間が不機嫌なんだな。

なんでかな？

みんな気にするから、おおちゃんが代表して訊いてみたんだな。

「暑いから」

人間はそう言ったんだな。

困った子なのね…。

もう何十年って、暑いの経験してるのに。

なんでかなぁ…。

つくづく残念な子なのね。


そんな人間だけど、最近はちょっとやりたいことがあるらしいんだな。

「おおちゃん、城ってどうよ？」

城？

おおちゃん、城のことはよく知らないのね。

白のことなら、ちょっとはわかるんだけどなぁ。

人間は、日本のお城が大好きらしいんだな。

で、見に行きたいって言ってるのね。

ホントは住みたいらしいけど、ペット可じゃないから諦めたのかもなのね。

もしお城に住んだら、おおちゃんは天守閣で爪とぎしたいんだな！

天下猫なのね。

ふんふん♪

猫と語ろう： withあま

雷：　雷音
世：　世話人
あ：　あま



あ：　人間さん、人間さん、あの子がいますよ！

世：　へ？

あ：　しましまの大きな子ですよ！

世：　若？　ひゃは？

あ：　ん？　ひゃはさんはしまですか？

世：　よ～く見てみ。しましまだから

あ：　やってみます！

世：　さらによく見ると、絵が飛び出すから

あ：　！

世：　嘘だから

あ：　！！！

世：　雷音をまた預かったからね

あ：　わかってたんですか！

世：　まぁね

あ：　いじわるです

世：　いじわるしたいんです！

あ：　ダメですよー

世：　そっか…。あ、あま、暇なら雷音に話聞いてきてよ

あ：　？

世：　ブログ用のやつ。今日は土曜だからさ

あ：　手抜きです…　

世：　まーまーまー。どうせ誰が聞いたって書くのは僕だからねぇ…

あ：　それ言っちゃダメです！　もー僕行ってきますから！！

世：　よろしく～


あ：　雷音くん！

雷：　誰？　誰？　いじめる？　いじめる？　戦う？　戦う？

あ：　僕、あまです。いじめないです。戦わないです

雷：　じゃーなんの用？

あ：　お話ききたいんです！

雷：　話ないです！

あ：　え～

雷：　今忙しいから！

あ：　え～～～～

雷：　僕、ママさん探してて忙しいの！

あ：　じゃぁ、僕も手伝います！

雷：　ホント？

あ：　見つけたら報告します！

雷：　うん！


世：　どうだった？

あ：　ママさんを探すことになりました

世：　ママ？　セルさんなら庭だけどなぁ

あ：　違うと思います

世：　ママねぇ…。雷音のママか？

あ：　そうだと思います！

世：　なら探さなくても、そのうち見つかるよ

あ：　そうなんですか？

世：　そ。だからいい子で待ってなって言っとけ

あ：　了解です！


あ：　いい子で待ってると見つかるんです

雷：　いい子！

あ：　そーなんです

雷：　いい子…

あ：　寝てればいいと思います

雷：　Zzzz　Zzzz………

あ：　早っ！　お話は？

雷：　Zzzz　Zzzz

あ：　お話、聞けなかったんです…

人間観察日記

担当：　マキオ


この一週間も、人間はうだうだしてたわよ。

あいかわらず邪魔くさいわ。

時々様子を見に行くと、マキオを捕まえようとするの。

なおさらウザイわよ。

でもマキオはできる猫だから、華麗に逃げてやったわ。

ふん！

ざまーみろ！　よ。


ここのところ、おばーの調子が悪いみたい。

あんな人間でも、さすがに心配したのね。

おれお兄さんと色々打ち合わせしてたわよ。

でも、残念ね。

おれお兄さんは猫だから、心配するくらいしかできないの。

だったら、人間が一人で頑張るべきよ。

心配を広めて何になるのかしら？

猫迷惑なことだわ！

まぁ、おばーは寝不足と体の凝りが解消されれば元気になりそうだからいいけど。

次に何かあったら、猫に頼るのはやめてほしいわよね。


最近、人間がマキオとあさひちゃんを見間違うのよ。

失礼しちゃうわね。

いくらあさひちゃんがイケにゃんだからって、男子じゃない！

マキオは女子なんだからね。

骨格からして違うのよ！

まったく…。

人間はパソコンのし過ぎで、目がいかれたんじゃないかしら？

困ったもんよね！


今日はひな祭りだそうね。

なにかお祝いしてくれるかしら？

マキオ、こふくちゃんと一緒に楽しみにしておこーっと。

猫と語ろう： withおれお

お：　おれお
世：　世話人



お：　心配なんだな…

世：　どした？

お：　OBちゃんが…

世：　あぁ、しびれ？

お：　そうなのね…

世：　まぁ、心配だわな

お：　あんまりしびれたら、ビリビリしてお茶が飲めなくなるのね…

世：　あっついお茶がこぼれて、かなり危ないだろうねぇ

お：　そうなのね！　でも、OBちゃんはお茶を我慢できない生き物なんだな…

世：　だな。質素倹約令下だったら離縁される系だもんね

お：　？　質素倹約？

世：　昔そういう法律があって、お茶を良く飲む女とは別れろって書いてあったんだよ

お：　物知りなのね！

世：　いや、前世の記憶だから、嘘かもよ

お：　前世？

世：　そこは冗談だから安心していいよ

お：　人間は少し黙ってて欲しいんだな！

世：　あ…すいません………

お：　OBちゃんが、しびれてるのは良くないって言ってたのね。心配なのね…

世：　まぁね。でも、一番心配な脳には異状なかったみたいだしね

お：　脳？

世：　体を動かしてる大元ね。そいつがダメになるとOBが動かなくなるんだよ

お：　！！！！！！

世：　ま、大丈夫だったから

お：　ふぅぅぅぅぅ…

世：　そんなに青くなったり、しぼんだりしなくていいよ

お：　ほっとしたら疲れたんだな…

世：　でしょうね

お：　脳じゃないと、しびれはどうして起こるのかな？

世：　うーーーーんと…

お：　起こらないようにしたいんだな！

世：　そりゃーね

お：　クラゲかな？　クラゲに刺されたのかな？？？

世：　いやぁ…。そもそもOBが水に触れるのは風呂くらいでしょ…

お：　お風呂にクラゲが！？

世：　煮えるっしょ

お：　クラゲは煮えたらおいしいのかな？

世：　どーだろね。つか、そもそも風呂にクラゲはいないからね

お：　じゃぁ、何かな…

世：　知りたい？

お：　知りたいのね！　おおちゃんが退治するんだな！！

世：　退治…

お：　おおちゃんは、大きな猫さんだから強いんだな！

世：　おおちゃんが？　強いの？

お：　任せるのね！　OBちゃんのために頑張るのね！

世：　う～ん…

お：　もったいぶらずに教えるんだな！

世：　実は…その…

お：　何を聞いても驚かないんだな。言って、言って！

世：　…実は、OBの部屋には夜な夜な恐ろしいものが出るんだよ

お：　！！！！！

世：　それが出ると、体が動かなくなって、苦しいんだって

お：　物の怪！　物の怪なんだな！！

世：　それのせいで体の自由を奪われ、しびれが残ったんじゃないか…ってさ

お：　困ったのね。物の怪には勝てないのね…

世：　そっか

お：　物の怪はセルさんの担当だったんだな…

世：　あぁ…。セルさん、死んじゃったからね

お：　そうなのね。むしろ、物の怪の仲間なんだな…

世：　仲間じゃないけどさ

お：　は！　まさか、セルさんの仕業じゃ！？

世：　ちげーよ！

お：　良かったのね。セルさんだったら、物の怪の中でもボスクラスだから敵にまわしたくないんだな

世：　まぁ、そんな気はするなぁ…

お：　どうしよう…。お札をもらうのがいいのかな？

世：　う～ん、お札はあんまり…

お：　そんなに強いの！　困ったのね！！

世：　あ！　いい方法があるよ！

お：　何かな？

世：　OBが寝るとき、OB部屋の前で見張ってるといいよ

お：　見張る？

世：　みんなで目を光らせてると、きっと大丈夫だよ

お：　見てるだけでいいのかな？

世：　ほら、畑によく、目みたいなやつとかあるじゃん！

お：　？

世：　知らんか。ま、いいけど。ともあれ、それが一番効くよ

お：　ホント？

世：　ホントさ。フロア猫10匹で、廊下にならんで夜通し見張れば大丈夫！

お：　それでしびれない？

世：　まず、しびれない！

お：　わかったのね！　みんなにお願いしてくるんだな！！

世：　よし、頑張れ！

お：　任せるのね！

世：　（実現したら、ホントにOBはグッスリ寝られるだろうなぁ…）