最後の幹細胞移植が終わった。
8月25日に再入院して26日から6日間の最終化学療法開始、翌日は束の間の休息日
長い点滴生活から解放されて幸せを感じる。
そしてようやく今日9月2日に幹細胞移植となり、後は無事に赤ちゃん細胞が骨髄に生着してくれることを願ってじっと待つのみ。
10日位かかると先生からの説明を聞いて
血液検査の結果が毎回気になるだろうと思う。
しかしながら最後に打った抗がん剤が強力で全ての粘膜をダメにするので食べるのも飲み込むのも消化器官もぼろぼろになっている。
治す為の白血球はゼロに近く、新しい白血球が生まれるまで10日以上はかかるとなると栄養は点滴か栄養剤?
食欲はほとんどないが生きる為に何か食べないと、と思うけど食べたい物は何か、
食べられる物は何か、とりあえず病院から出るお粥を食べて味噌汁を飲んで過ごす。
ここまで強い治療が必要だったかと最近自問自答すること多々あり、もう治療的には終わってしまったのだが随分と体を痛めたように思う。自分の体の回復力を信じて前を見るしかない。
最終治療ではあるがまたリンパ腫が出来ることもあると言う。できたらどうすればいいか不安は止まらない。悪い考えは頭から消して、この繰り返し。
最終治療の前に1ヶ月近く家に帰っていたので抗癌剤が抜けて5mm位の髪の毛が生えてきたのだが治療が始まって10日も持たずに抜け始めた。短い命だった、短すぎて掃除が大変だ。
「生着する時に熱が出ることがあります。」
と言われていたが本当に熱が出た。
自分で言うのもなんだけどかなり我慢強い方である。でもここで最後を迎えたくないと思うほどしんどかった。
解熱剤が効いてくるまではどうしようもない自分との戦いである。
誰も助けてくれない、冷たい氷枕くんが慰めてくれるくらい。
熱が下がって来るとさっき「ここで最後を」とか言っていたのが嘘のように楽になり解熱剤に感謝、自分の体に感謝するも
もう嫌だ家に帰りたい思いで一杯になるのでした。