こんにちは。
秋も深まり、日々寒くなってきましたね。
この時期には某神社で奉納合唱をするのですが、最近よく歌っているのがこちらの曲です。
<里の秋>
静かな静かな 里の秋
おせどに木の実の 落ちる夜は
ああ母さんとただ二人
栗の実 煮てます いろりばた
明るい明るい 星の空
鳴き鳴き夜鴨の 渡る夜は
ああ 父さんのあの笑顔
栗の実 食べては 思い出す
さよならさよなら 椰子の島
おふねにゆられて 帰られる
ああ 父さんよご無事でと
今夜も 母さんと 祈ります
おせどに木の実の 落ちる夜は
ああ母さんとただ二人
栗の実 煮てます いろりばた
明るい明るい 星の空
鳴き鳴き夜鴨の 渡る夜は
ああ 父さんのあの笑顔
栗の実 食べては 思い出す
さよならさよなら 椰子の島
おふねにゆられて 帰られる
ああ 父さんよご無事でと
今夜も 母さんと 祈ります
静かで美しいメロディー。
静謐に落ちる木の実の音と少し切ない鳥の声。。
物悲しい秋をうたった曲・・・かと思いきや、こちらは戦時中の歌なので
歌詞の意味を読み解く必要があります。
おせどに木の実の落ちる夜・・・爆撃される夜のこと。
鳴き鳴き夜鴨の渡る夜・・・米軍の戦闘機がせまる夜のこと。
おふねにゆられて帰られる・・・遠くの戦地から輸送船にて帰還される。
戦後すぐにできた歌で、当時は混乱の世の中。
戦争が終わったとはいえ、遠い戦地で行方不明になったり捕虜になったり
また輸送船に乗れても攻撃が続き沈没させられるかもしれない、そんな不安の中、家族の無事を歌った曲だそうです。
ちなみにあの有名なシベリア抑留も、戦後すぐには捕虜がどこにいるかわからず、シベリアにいると分かったのは終戦の翌年になってからでした。
しかも終戦のあと捕虜にされた人は57万人に上り、さらに抑留のうえ強制労働させられて、5万人以上が死亡するという悲惨さ。
決して忘れてはいけません。
靖国神社の南門の近くにはシベリア抑留者の会が植えた桜があります。
よろしければ探してみてください。
どれも哀愁漂う素晴らしい曲ですよね。
歌の由来や内容をみると本当にやりきれないですが、だからこそ私たちが歌い継いでいかなければ、とも思っております。
いただいた4曲もまたご紹介させていただきますね✨
『異国の丘』とか
伊藤久男の『シベリアエレジー』とか
渡辺はま子の『ああモンテンルパの夜は更けて』とか…🙏