春を表現する言葉を
以下サイトより転載しています
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■ 麗らか(うららか)
空がよく晴れて、暑くも寒くもなく、おだやかな天候。「うらら」「うらうら」も同じ。
■ 朧月(おぼろづき)
春の夜の、水蒸気に包まれてぼんやりかすんだ月。「朧」と「霞」は同じ現象だが、「霞」は日中、「朧」は夜。
■ 陽炎(かげろう)
水蒸気が地面から立ち昇るとき、あたたかい空気によって光が不規則に屈折する現象。春や夏などに、透きとおった炎のように地面からゆらゆら立ち昇って見える。
■ 霞(かすみ)
春の朝から昼にかけて、遠方の山などの前面に帯状にかかって雲のように見えるもの。水蒸気が空気中に浮遊するときに起こる。秋の同じ現象は「霧」と表す。
■ 風光る
春になり日差しが強まってくると、吹き渡る風もが光って見えるというたとえ。
■ 穀雨(こくう)
二十四節気の一つで、四月二十一日ごろ。春雨が穀物を潤し成長させる、ということから名づけられた。
■ 東風(こち)
春に東または北東から吹いてくる風。春を呼び、梅の花を咲かせるといわれる。
■ 三寒四温(さんかんしおん)
寒い日が三日、暖い日が四日というように交互に繰り返されて春になること。
■ 残雪(ざんせつ)
春になっても消えずに残っている雪。「去年(こぞ)の雪」ともいう。
■ 春暁(しゅんぎょう)
春の暁。「曙」より時間的には早く、夜半過ぎから夜明け近くの、まだ暗いころ。
■ 春分(しゅんぶん)
二十四節気の一つで、三月二十一日ごろ。昼と夜の長さが等しくなる。
■ 春眠(しゅんみん)
春の夜の眠り。「春眠暁を覚えず」は、春の夜は気持ちがよくて夜更かしをすることが多いので、つい、朝になったのも知らずに眠ってしまいがちだ、という意味。
■ 春雷(しゅんらい)
啓蟄のころに鳴る、その年はじめての雷。春先の寒冷前線の通過に伴うもので、春の到来を告げる。
■ 春霖(しゅんりん)
仲春から晩春にかけての、ぐずついた天候。
■ 蜃気楼(しんきろう)
大気の状態によって、光線が屈折して実在しない物体が見えたり、実在する物体が実際とはちがった場所に見える現象。光の屈折によって物体はゆがんだり、長くなったり、さかさまになったり、空中に浮いて見える。蜃(巨大なハマグリ)がはきだす息で楼閣が見えるという中国の古い伝説からきている。海の上に街がみえることから、海市(かいし)とか浮島(うきしま)ともいい、俳句では春の季語になっている。富山県で春先に見られるものが有名。
■ 清明(せいめい)
二十四節気の一つで、春分から十五日目(四月五日ごろ)。春先の万物が清らかで生き生きしているようすを表したことば「清浄明潔」の略とされる。
■ 名残り雪(なごりゆき)
もう春が近いというのに、まだ冬を思わせるように降る雪。
■ 雪崩(なだれ)
山の斜面の積雪が、春になって地表部分のゆるみが原因となって、山腹を崩れ落ちる現象。日本海側の地方で多く見られる。
■ 苗代(なわしろ)
稲の種を蒔き、苗をつくる水田のこと。春の季語でもあり、「万葉集」の時代から多くの歌に詠まれている。
■ 八十八夜(はちじゅうはちや)
立春から数えて八十八日目に当たる日のことで、五月一、二日ころ。農家で、種まきなどの適期とされる。
■ 花曇り(はなぐもり)
桜の咲く季節に、空一面が薄ぼんやりと曇り、景色がけむってのどかに見えること。ときには霧や雨をともなう場合もある。
■ 花冷え(はなびえ)
桜の花が咲くころは陽気が変わりやすく、ふいに薄ら寒くなること。
■ 春一番(はるいちばん)
2月末から3月はじめに、その年初めて吹く強い南風。発達した低気圧が日本海を通るときに吹き、気温が急に上がる。春の訪れを示す。
■ 春うらら
穏やかな春の日の、暑くもなく寒くもなく心地よいようす。
■ 春炬燵(はるごたつ)
春になって、火を弱めたり、テーブルの役割でしか使わなくなったこたつ。
■ 春田(はるた)
まだ苗を植える前の田。レンゲソウが一面に咲いていたり、田植えに備えて水が張ってある状態の田。
■ 春告げ鳥(はるつげどり)
春が来たことを知らせる鳥。うぐいすの別名でもある。
■ 彼岸(ひがん)
春分を中日として、前後3日を合わせた7日間のこと。もともと農業始の神祭をする時期だが、「彼岸参」といって寺や墓に参り仏事も行う。
■ 麦踏(むぎふみ)
早春の麦畑で、麦の根元を足で踏み固めること。霜で浮き上がった根を戻したり、新芽が伸びすぎるのを防ぐため。
■ 山笑う
早春の山の木々がしだいに芽吹き、山全体が明るく輝いて笑っているように見えるようす。
■ 立春(りっしゅん)
二十四節気の一つで、二月四日ごろ。春の気立つ、つまり春の始まりを意味する。いろいろの行事の起点となっており、八十八夜、二百十日などはこの日から起算する。
入学や就職など、新しい季節のスタートともいえる春は、美しい桜や梅なども見ごろです。春を表す美しい日本語の意味と例文をご紹介します。
・あけぼの
「あけ」は夜明け、「ぼの」は「ほのぼのとした」という意味合いを表します。二つが合わさることで、赤や紫に淡く染まる、ほのぼのとした夜明けを表します。春の夜明けを表す意味で「春曙(しゅんしょ)」とも言われます。
例文:あけぼのの色がほのかに空を染める今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
・山笑う(やまわらう)
春は山に生える草木が芽吹いて全体が明るい様子になり、山がまるで笑っているかのように見える、という意味です。春を表す俳句や短歌、手紙の時候の挨拶などによく使われます。
例文:山笑う季節となってきましたが、元気でお過ごしでしょうか。
・霞の衣(かすみのころも)
春に霧が立ち込め、霞みがかった様子を、まるで春が衣をまとっているように見える、と表した言葉です。平安時代末期の歌集「山家集 上巻」では、「山桜 霞の衣厚く着て この春だにも 風つつまなむ」と歌われています。
例文:裏山の木々は、まるで霞の衣をまとっているようです。
・花筏(はないかだ)
桜の花びらが水面に散り、まとまって筏のようにゆったり流れていく様子を表します。桜が散ったことがわかり、春の終わりを感じさせます。春の季語として俳句にも使われる言葉です。
例文:水面に漂う花筏が趣深い季節になってまいりました。
・忍冬(すいかずら)
常緑木である忍冬は、初夏から夏にかけて、葉っぱの間から香りの良い白い花が咲きます。冬の寒さを忍び、春に花を咲かせることから、この名前が付きました。初夏や夏の訪れを表す言葉としても使われます。
例文:忍冬に 眼薬を売る 裏家かな(正岡子規)
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