里山遊歩

かづの野遊び研究所

晴れた日は、野に、山に、川に、
部屋の中にとじこもっていてはもったいないもったいない。

巡見使道

2018-11-26 | 路傍の神仏
 
先日の集まりで、山中沢から浅繋・横渡り・大柴峠と山を越えて上折戸までの殿様道の整備が、
ほぼ終わったと報告あり、
キノコ採りの人がたまに入山する程度で荒れ放題の旧道を整備するのは大変だっただろう。

上折戸からは、安久谷川沿いに下り、一の渡を経て大湯温泉に、
大湯からは伸びた中通台地上を、大湯新城・倉沢・一本木・猿賀神社へと続く。


大湯新城からスギ林の中をいき左手にあり  庚申/文化7年


倉沢から畑の中の中道、舗装道路を渡り毘沙門神社の境内にあり、
たぶん平成に入ってからほかからここに移動したものだろう。 庚申3基とも 建立年不明


ストーンサークル野中堂脇に古い道が発掘され、浅間神社を経て猿賀神社、
猿賀神社には田道将軍の話が伝わっている。 庚申/建立年不明  田道碑/建立年不明






       


枯草の中に庚申さま

2018-11-18 | 路傍の神仏
 
道の脇に伸び放題になていた草も、秋が深まるにつれ枯れ、
草の中に隠れ、通る人をそっと見ていた庚申さまが姿を現している。

鹿角市内にある石碑(記念碑・句碑・忠魂碑類は除く)を含めると300基余り確認されている。
そのうち庚申さまは150基ほど、
それらの石仏・石碑をまわるには、春から紅葉時期は山や川でほかのことで忙しいし、
冬は雪と寒さで辛い、ちょうど紅葉から雪が来る前のわずかな時がシーズンで、
車で走っていると、時どきデータに含まれていない石碑もが見つかることがある。






       

ひょうきんな庚申さま

2018-11-16 | 路傍の神仏
 
使用料未払いで電話とネットが止まったまま、
一日ぐらい、情報から遮断された日があってもいい、
先刻コンビニで払い込んできた、もうじきつながる。
 
丸舘への曲り角に天明6年3月に建立された庚申さまが祀られており、
近くのリンゴ畑の人だろうか、リンゴとお酒が供えられている。
晩秋の里の風景、私が一番気に入っている庚申さまの一つである。






       

福士川脇の石碑群

2018-11-06 | 路傍の神仏
 
福士川橋のたもとに6基の石碑が祀られていた。
この石碑たちは、もともと近くの神社の参道にあったものを、
福士川氾濫のおり急場しのぎで堤防を補強、これらの石碑も使われ埋まってしまった、
それを昭和のはじめ頃、福士川の大改修のさい掘り出して橋の脇に祀られたそうだ。
 
福士川は現在改修工事中、久しぶりに明るいうち橋を通ると、脇の石碑群がなくなっていた。
ちらっと見ると、黒土館の斜面下に移されていた。
戻りに見ていこうかと通り過ぎたが、
帰りは暗くなるかもと赤鳥居まで行ったところでUターン、



庚申さまを中心に百万遍供養塔、回国塔、イザナギ・イザナミ、あとの2基は解らなかった。





        

秋天高く

2018-10-11 | 路傍の神仏
 
朝から空は愚図つき模様、晴れていれば西の空に浮かんでくるだろう三日月。

大館に行く途中で車をターンさせようと入った神社、境内社や石碑が並んでいたので拝見、
見ごたえがあるゴッツイ馬頭観音、山神社・金毘羅大権現などが続く、
さらに進んでいくと三日月と彫られた碑もあり、
この辺に三日月講とかなんか、三日月を眺める日待ちの行事があったのだろうか。

旧暦の9月、空気は澄んで、晴れれば月を眺めるに絶好の季節である。