《類似した個人の内的システムと日常の関係システム-1》
人の神経には様々な形態によって区別しうるクラスがあるが、どの形態クラスに属するかにかかわらず、神経はすべて分岐をもち、場合によっては離れ離れになっている神経との直接ないし間接的な作動の関係をもっている。そして機能として神経を、身体の成長とは離れた構成の素として注目するなら、それは、受容器(刺激を感受する細胞や器官)、効果器(刺激に応じて外界に向けて能動的に活動するときに働く器官)、伝導子をもち、それらが関係を成り立たせる位置、形態、広がりは、クラスのちがいに応じて異なっている。
受容器は、他の神経や自分自身の効果器から求心的影響を受ける。効果器は直接ないし間接的に、他の神経や自分自身の受容器に影響を与える。種類に応じて神経には、受容器と効果器が完全ないし部分的に分離して両者が伝導子によって連絡されているのもある一方で、両者が完全に重なり合い、伝導子のないものもある。受容器と効果器の作用は、そこに含まれている神経の種類に応じて促進するものにも、抑制するものにもなる。促進的な求心的影響は、神経の受容器の活動に拍車をかけ変化をもたらし、効果器の活動の変化につながる。一方、神経に働く抑制効果は、受容器への求心の影響的効果をさえぎり、その結果この効果は効果器に到達しないか、到達しても効果は減少する。・・・・・つづく。
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