今年最後の横浜定例座学に参加しました。
定例になった横浜での2014年座学は全9回でした。
定例になった横浜での2014年座学は全9回でした。
私は、2012年6月の千葉座学から始まり昨日まで24回参加しました。
ブログや本を読んだだけではわからなかったことも座学に参加することで
理解できることもあったし、疑問がほどけてホッとしたり、
チャーリーママさんやお仲間さんと同じ空間を過ごせるたびにほっこりした気持ちになり…と
座学のメリットは計り知れないほどでした。
座学のテーマも「支配性理論」についてなぜこのような理論が幅をきかせているのか
そこからの出発だったと記憶しています。
「古典的条件づけ」の大切さ、「犬語をコミュニケーションツールに」「学習理論」「成長過程」
「名前を呼んでおやつ」「散トレ」「リードワーク」「チャーリードッグスクールの理念」他にも…と続いて、
チャーリーママさんご自身が学びを深め続けて、それが座学の内容に反映して
私もそれに引き込まれるように学びつづけている…というのが今の自分です。
チャーリードッグスクールは、すべて動物福祉に則っています。
「犬は犬」ママさんがおっしゃる「種が違う」ということを何をする時にも考えなければならないと思います。
犬としてのQOLはたとえヒト社会で生活し、ヒトの管理下にいるとはいえ最大限守られるべきものだと思います。
よく参考資料としてあげられる「犬の欲求階層」でも、ヒト目線で解釈することのないように私たちは考えていかなければならないですよね。
一番根底の「命の安全」では、おいしいごはんとあたたかい寝床。これが確保されているからといって、十分か?…といえば
やはり日々心身ともにリラックスできなければ本当の安心はないかも…じゃぁ愛犬にとって何が満ち足りていて、なにが足らないか
考えられるようになると思います。
ここにいる「犬」は生活のほとんどすべてがヒトから与えられるもので成り立っています。「犬」が本来持っている気質や能力を自由に発揮しようとすれば
即問題行動とされてしまうことばかりです。そういう不自由な環境下であっても折り合いをつけてあげるのが飼い主の役目であり、それが犬の幸せ、
犬との生活の幸せだということに飼い主として気づくことの大切さを学びの中から得ることができるのが座学だと思います。
犬のトレーニングといえば、「学習理論」ですが、
条件づけには「古典的条件づけ」と「オペラント条件づけ」という2つがあり、トレーニングでは「オペラント条件づけ」がよく使われます。
正の強化(好子出現による強化)報酬や誉め言葉、笑顔…を与えてその行動を強化していく
正の弱化(好子消失による弱化)うれしいことを取り去ることでその行動を消去していく⇒大好きな飼い主さんに無視される
負の強化(嫌子出現による強化)罰を与えることでその行動を消去していく⇒その行動をするとリードショックされる
負の弱化(嫌子消失による弱化)罰を取り去ることでその行動を消去していく⇒その行動をしなければ、リードショックされずに済む
トレーナーでさえも、「正の強化」だけを使ってトレーニングをされる方は少なく、
たいていは、4つセットでする方が多いと思います。
行動が増える、減るという目で見てわかりやすいからと思っている人が多いように思います。
ただ、残念ながら「正の強化」よりも短絡的に「罰」がわかりやすく使いやすいためそれを多用する人が多いという落とし穴があります。
犬によってはそれを受け入れることができるかもしれませんが、そうであったとしても「犬としてのQOLは極めて低くなる」と思うのです。
こんな生活、犬にとっても飼い主にとっても幸せと言えないじゃないですか。
正の強化トレーニングでよく使われるクリッカーですが、
これについて、「動物が幸せを感じるとき」猫のカテゴリーの中で
クリッカートレーニングではすべては正の強化を使って行われる。罰はひとつもなく、負の強化もない。
つまり猫はリードで引っ張られるなど自分にとって不快なことから逃れるために新しい行動を学んでいるのではない。
P131
つまり猫はリードで引っ張られるなど自分にとって不快なことから逃れるために新しい行動を学んでいるのではない。
P131
つまり、クリッカートレーニングでは、正解をマークするカチッがあるだけですものね。positive learning と言われる所以です。
新しい行動はそれだけでワクワクするもので、ついついしっぽがふれちゃうようなものでなければ・・と私は考えています。
なので「正の強化」だけを「しつけ」と言われるものに使うことは飼い主のたゆまぬ努力があってこそなんだと思うし、
また「正の強化」ということでいえば正しい行動を選択することと、行動を置き換えることは違うのではないかと思います。
単に、吠えずらい態勢を取らせることでは吠えを止められない…ということです。
チャーリードッグスクールでは、
オペラント条件づけを使う場合でも、古典的条件づけを大事にしています。
そして正の弱化には犬同志のコミュニケーションツールまたは、その考え方を使います。
「罰を使わない・叱らない」という部分も「ヒト仕様の罰」は使わないトレーニングです。
だから、たとえやってほしくないと伝えるにも犬にわかりやすいし、犬に恐怖を与えないわけです。
ただ、犬語をうまく理解できない犬だったり、ヒト側からの犬語がたどたどしかったりはもちろんあると思いますが、
それを支えてくれるのが、「名前を呼んでおやつ」で、いつもここに戻ってくればいいと思うのです。
犬が心から飼い主さんを頼り、ゆだねることができる…それに尽きると思います。
飼い主は心の港
みんなここを目指しているんですよね~。
みんなここを目指しているんですよね~。
って、書いたところで自分を振り返ってみると、
もう少しきめ細やかさが欲しいよ~
Choco.がどう思っているのか、どう感じているのか
私は何をすればいいのか、私ができることは何か・・・etc.
来年に向けて考えたいと思います。
チャーリーママさん、CDSの皆さん、チーム横浜の皆さん
1年間ありがとうございました。
また来年も10歳になったChoco.とともに学んでいきます!
どうぞよろしくお願いします。