乗鞍高原・上高地情報

乗鞍高原と上高地の四季の自然の姿を現地に滞在するガイドが紹介します。

「里の川に魅了されて・・・・」

2010-09-15 12:22:29 | 乗鞍アドレナリン日記
出発



ということで、昨日に引き続き「ダッキー下見」の続き。
今日の川は松本平を流れる小川・・・・
その名も「鎖川」。
この川はやがて、奈良井川と合流、名前を「奈良井川」に乗っ取られ、市街地に流れる。
そんでもって「田川」を取り込み、最終的に「梓川」に合流、そこで大河「犀川」となるのだ!!
もちろんこの「犀川」も長野市で「千曲川」に名を変え、最終的には新潟で「信濃川」として日本海に行き着くのだ。

「しかし、ロマンがあるね~川の流れって言うのは・・・・」
そんな事をボヤキ、思いを馳せていたら目の前に何やら危なさそうなストレーナーの姿!!
(*ストレーナーとは訳すると、茶こし。水は通すが漂流物は通さない。つまり人間が落水し、そのものに接近すると、命を失う事もある「リバーガイド業界」では最も恐れられている障害物の事)

ということで、映像をご覧下さい!!

さあ!瀬だ!!


実際のところ僕の腕を持ってすれば(昔取った杵柄を今も信じている哀れな僕)、難なくかわせるレベルではあるが、一応「プロ」として慎重に、ストップボタンを押し、ラダーに全身系を傾け、問題なくクリア。

これだからリバーツーリングは止められない!
これこそがリバーツーリングの醍醐味なのだ!!
とくにこのような「クリーク」とも言う、小川のような流れは、次に何が迫ってくるか解らない。
もし、解ったとしても、判断し、行動するまでに時間を与えてくれない・・・・
それだからこそ、頭と全神経を集中させて大自然と対峙するのだ。
そして無事クリアし、その難題に勝ち得たときこそ「真のハイファイブ」が登場するのだ!!
ちなみに、ハイファイブとはお互いの健闘を称え合い、喜びを分かち合うときに行う、ラフティングの儀式。
天高くパドルを挙げ、仲間のパドルを中央に寄せ集め雄叫びを上げる。
この瞬間クルーの気持ちが一体となるのだ!!
とは言え、え~もちろん小生は一人の身。
たった一人で「本気ハイファイブ」を楽しむのであった・・・・
きっと見ているのは、驚いて飛び出したカモくらいなものだろう。
何せ、周囲に生い茂ったススキやらなんやらで、外部からは全くもって僕の姿は見れないはずである。
「おいおい!何でこんなレアな所、人間が下ってんだよ?!馬鹿か!!」
そんな目でカモの夫婦もみていたであろう。
しかし、良いのである。
何よりも自由である。
幸せである。

ということでこの瀬はまだまだ初っ端・・・・
ここからどんな試練が待ち構えているのであろうか?
どんな景色が、そして出会いが・・・・
考えただけでもたまらない。
「さあ!ここからが未知の冒険への出発だ!掛かって来い!!」

目の前に蛇行する小川の姿は原始の川を想像させ。
ススキのジャングルはまるで、ボルネオの丸木舟から見た景色を思い出させる。
しかし、ここは紛れも無い松本市街地・・・・
不思議な感覚に襲われながら漕ぎ進める。
ザブザブと水しぶきの音。
どうやら次ぎの瀬も近いようだ・・・・
寛いでいた全身を起こし、臨戦態勢に入る。


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