乗鞍高原・上高地情報

乗鞍高原と上高地の四季の自然の姿を現地に滞在するガイドが紹介します。

「最近の楽しみ・・・・」

2010-07-14 19:07:53 | 乗鞍アドレナリン日記
「なんでもかんでも燻してしまえ~さあ!マツ点火!!」
ということで、今日から長く険しい燻製生活が始まる。

「燻製生活とはどういうことか?」
それはこの夏、僕らが数百匹に上る「イワナの燻製」を作り続ける事を意味する。
今年の子供サマーキャンプでは今までの塩焼きではなく。
思考を変えて「燻製」にトライ。
より子供たちに好んで頬張ってもらえるよう、今日はその試験を行った。

しかし、燻製とは不思議なものである。
特に手を加えるわけでなく、ひたすらモクモク。
燻したい食べ物をぶら下げて、ひたすら待つのみ・・・・
もちろん、凝りだしたら止まらなくなり、調味料やら、ハーブやらなんやらと職人技が必要にはなってくる訳だが・・・・
僕らはシンプルに塩のみ。
これだけで十分。
これこそが真の素材の味が楽しめるってもんさ!!
ということで、事務所の玄関先でマツが料理。
出来たら、それを肴に珍しくウイスキーでも一杯やるか?
楽しい妄想は昼間から燻製器から立ち上る「煙」のように次から次へと膨らんでいく・・・・

それでは完成までの間、事務仕事に没頭しようと思う。
この手の料理はこの「待つ」時間が素敵。
実にスローであり、有意義の極み。
山小屋風の事務所の中にジックリと上手そうな薫が立ち込めて来た。
僕はこんな時間をこよなく愛する。
出来上がりを楽しみに・・・・
「さあ!仕事!!仕事!!!」

目標があると仕事ははかどり、目の前の「峰のやること帳」なるものにビッシリと書き込まれた「やるべきこと」がどんどん消えていく・・・・
といった訳はなく、匂いが気になって気になって仕方ない。
仕事どころではない!

ちょっとでも匂いが変わったり。
煙の出具合が増したり、減ったり。
温度計の針が左に傾いたものなら、開けたくて見たくて仕方ない!!
「中で出番を待つ虹鱒ちゃんはどんな具合かな~?」
と蓋の開け閉めを繰り返す始末・・・・
しかし、見れど触れど変化はしない。
仕方なくデスクに戻り、キーボードを叩く。
が、またウズウズしてくる。
そして例の如く蓋を開けに行く。
もちろん虹鱒は「グニャ~」と寝そべったまんま。
まあ、こんな事も数回やると飽きてくる・・・・

数十分後・・・・
特に期待もせず開けてみる。
そしたらビックリ!「ザ・燻製」と言わんばかりの誇らしげな飴色!!
匂いも抜群。
申し分ない。
これを肴に早く一杯やりたいもんだ!!
そう思いはじめたら集中力ゼロ。

ということで、ブログもここらでお開き。
急いで事務所を片付けて家に帰ろうと思う。
確か、丁度棚に「ウイスキー」が余っていたはず。
今宵は、キンキンBEERをグビッ!でなく。
チビリチビリやりますか?

しかしそれにしても「見ているヤカンは沸かない!!」
そう思った燻製タイムであった・・・・





最新の画像もっと見る

コメントを投稿