乗鞍高原・上高地情報

乗鞍高原と上高地の四季の自然の姿を現地に滞在するガイドが紹介します。

「杉穴に挑め!!」

2007-01-24 18:03:57 | 乗鞍アドレナリン日記
「お~い!ココだぞ!ここに穴があるぞ~!!」
われ等のケイビングの師匠、梶さんの声が山中にこだまする。
散り散りになった皆が、一斉に集まりだす!
あっちでゴソゴソ、こっちでガサゴソ。
そこらじゅうに繁茂したツル性植物のトラップをすり抜け、地を這いずり回りながら、やっとのことで全員集合!!
はやる気持ちを抑えながら、まずは昼食。
まだ見ぬ闇の向こうに、思いを馳せつつ準備を整える。

先発のアタック隊長はパパ太田。
狭い石灰岩の岩穴をスルリと抜ける。
「OK!!行けそうだ~次どうぞ~」
順番に、アドレナリンダクダクで洞口に挑む!!
この瞬間が一番興奮し、緊張もする。
最高の瞬間だ!

今回探検している「杉穴」という洞窟は、測量記録によると、竪穴の深さ80メートル!!そこから横穴につながり徐々に細くなっていくという。
竪あり、横ありの変化に富んだ、魅力溢れるものだ!!
そんなとこをODSSアドレナリンジャンキー組合が見過ごすはずがない!!
もちろん、皆休日をとって、駆けつけた訳であった。

さて、中の状況を紹介するとしよう。
とにかく複雑に入り組んで、竪にひたすら続いている。
命綱を何本もかけ、ラダーを垂らし、慎重に一歩ずつ、噛み締めながら突き進んでいく。全員がチームとなり、各自の仕事をテキパキとこなす。見ていて気持ちが良い。一つのミスが、全員の命に関わってくるため、二重三重のチェックが必要となってくる!!

常談「峰さん!見かけによらず、かなり慎重ですね?!」
峰談「お前らの命の重さは計り知れない!!完璧にやってのけるのがプロの仕事なんだよ(渋)!!」

とまあ、こんな具合に(川口ひろし探検隊さながら)、たまには渋く決める場面もあったらしい・・・・

何だかんだで悪戦苦闘し、時間は、あっという間に過ぎ、引き返す時間となってしまった。
今回は、本調査の為の調査であったため、ここでやむ無く断念する事となってしまった。残念だが仕方ない。次回の本調査に向けて、もう一度皆で検討し直しまだ見ぬ未踏の地に挑戦する日を胸に、「杉穴」を後にした・・・・

皆で、協力し合い何かを成し遂げる事。
それはとてつもなく貴重なことであり、なんと充実感に溢れたことなんだろう。
洞窟から無事帰還した隊員たちの表情は、自信と達成に満ちていた。
こんな顔を見ると、僕まで嬉しくなりホクホクした気持ちにさせられる。
暮れゆく夕日を見ながら、柄にも無く、ちょっぴりおセンチな気持ちになってしまったAJ峰の報告でした。

最後に・・・・
今回この調査の企画をしてくれたDJかみ丸氏!そして、杉穴最高指揮官をかってでて頂いた梶さん!!
本当にありがとうございました。とても貴重な一日でした!!
また、次回の任務をお待ちしております。

ケイビングの不思議な魅力!それは経験した者でしか理解できない・・・・
~ODSSはあなたの冒険スピリットを応援します~

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2 コメント

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俺も行きたいっす!! (PJ MINE)
2007-01-25 09:02:00
ブラックウォーターラフト?!
最高じゃないですか!
いつか俺も絶対行きます!!
今度「長良川親父」さんも、一緒に「杉穴」完全踏破目指しましょう!!
それでは、NZ気をつけて行って来て下さい。
ご報告お待ちしております。
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無事帰還よかったね。 (長良川親父)
2007-01-24 18:25:58
いやー楽しそうだね。
新しいコースはドキドキものだ。
特に最近人の入っていない穴は何が出てくるか解らない。
梶さんは来月、私とNZのワイトモケイブに挑戦だ。
もちろんブラックウオーターラフティング?
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