乗鞍高原・上高地情報

乗鞍高原と上高地の四季の自然の姿を現地に滞在するガイドが紹介します。

「スイスアドレナリン日記vol7」

2011-11-28 16:57:52 | 乗鞍アドレナリン日記

心地良いカウベルのモーニングコールに起こされ、バルコニーに出る。

そこにはスイスの大地に馴染み始めた登山靴の姿・・・・

PJ峰は「マインドル」を愛用。

嫁は「キャラバン」を愛用。

朝日を浴び、いつもより逞しく、経験値を上げた登山靴に見とれながらアイガーを仰ぐ。

そうそうもちろん!今日もトレッキング三昧!!

昨日帰宅後こんな感じだった嫁は↓↓↓果たして歩けるのだろうか?

もちろん、嫁の意向を聞く間もなく、準備に取り掛かる。

行動食は、御馴染みビュッフェからさり気なく頂いた、ゆで卵、チーズ、ホテルの水(ミネラルウォーターは殆ど買わない!)、チョコ、パン、バナナなど。

ということで、またしても8時間のロングコースにチャレンジ~

行程は「ホテルアイガー」を出発→ゴンドラにて「フィルスト」→「バッハアルプ湖」→「ボルト」→「ホテルアイガー」到着。

以前のブログでも書いたようにグリンデルワルトと姉妹都市である「乗鞍高原」にもなんちゃって「バッハアルプ湖」は存在する!!

しかも、うちの事務所の真横・・・・

夏はイワナ&ニジマス釣り場、冬は氷で閉ざされる人造湖。

PJ峰も、仕事に疲れたとき(*無論!事務仕事)、モヤモヤした時、MTBの練習時にお世話になっている馴染み深い人造湖。

「それならば本物をこの目で!」という安直な動機でこのコースをチョイス。

それでは小峰家、今日も全身フォックスファイヤーでレッツゴー!

ゴンドラ乗り場までは歩いて5分程度。これぞスイス!と言わんばかりの素敵な町並みを抜け郊外に出かけた所にある。

そこから約15分くらいかけて頂上駅「フィルスト」に到着。

辺りは朝日に照らされた白銀がまぶしく光り輝く。

崖の下では野生の鹿が転がる様に急斜面を駆け下りていく。

もちろん!周囲に人間の姿はない!!

ビシッ!と凍てついた空気の中に日本人が二人だけ。

こんな静寂がたまらなく好き。

いつもは喋り捲るPJ峰だが、こういう時だけは浸りながら、自分に酔いながら、トボトボと先を急ぐ・・・・

嫁さんも昨日の疲れも見せずに、付いてくる・・・・(待ってやれよ!)

途中要所要所で写真を撮りながら、マーモットを探しながら、エーデルワイスを探しながらひたすら本物の「バッハアルプ湖」を目指す。

小峰家にしては割と寡黙に歩く事1時間半・・・・

ついに寡黙に痺れを切らして、「ナーナーナナーナ ナナナナー!!!!!!!!!!!!!!」

どうしてもこの地で歌いたかった「消臭力」のCMの美声少年ミゲル君の歌を大声で、いやしゃがれ声で思いっきり歌う!

「音程違うし、外れているよ・・・・」

きつい嫁の一言。

「せっかく気持ちよくミゲル君になりきっているのに・・・・チッ!」

その横で、「ナーナーナナーナ ナナナナー!!!!!!!!!!!!!!消臭力~」

「お前も歌いたかったじゃない!」

「修正してあげたんだよ~上手いでしょ!」

「いや!こうだろ!!」「だから外れてるって!」「いや俺の方が声量がある!」「ちゃんと聞いて!行くよ!!」「解ったよお前が上手いよ!」

こんなやりとりをしていると後ろからやたらとペースの速い外人カップル襲来。

「このあまりにも惨めな戦いが聞かれてたんじゃ?」

何て思った瞬間!目の前にはこの世のものとは思えない絶景が飛び込んできた!

これこそが!正真正銘のリアル「バッハアルプ湖」!!

バックに聳える「ベッターベルグ」「フィッシャーホルン」「アイガー」・・・・

しかも嬉しい事に本日も昨日に引き続き「無風快晴」。

映し込みの精度が半端じゃない!!

小峰家二人曰く「乗鞍のバッハアルプ湖・・・・残念ながら無いな・・・・」。

さあ!ここからがこのコースのハイライト!!

標高差約1500メートルをダウンヒルするのだ~

苦痛かと思いきや、終始この景色!

「そりゃ!ミゲルもあの声量に生まれるよ!!」

これまた小峰家はイチイチ感動しながら、歌いながら、口喧嘩しながら、騒々しく下っていく・・・・

キャニオンニングに最適な渓谷を見下ろし、ハイジを想わせる牧草地帯を抜け、斜光に映し出される牛に感動しながら・・・・

またもや遠くに響くはカウベルの音・・・・

そして近くに響くはPJ峰のしゃがれた「消臭力のCMソング」・・・・

たまらないね~この爽快感!

堪らないね~これを聞き続けた後続のハイカー達!!(笑)

そんなこんなで歩きつかれて、プチ遭難してホテル到着PM5:00・・・・

今日もきっちり9時間行動。

ホテルアイガーのスイス美人達に出迎えられ、慣れた様に部屋に戻り靴を干す。

そして当たり前のように嫁は倒れる・・・・(笑)

そして当たり前のようにスイスBEERをあおり、スイスワインを嗜む・・・・

たまらんね~この生活・・・・

しかし、不思議だ!この生活に全く違和感がない!!

どころか、どこまでも自然で仕方ない。

昨日までこんな生活を送っていたかのようだ・・・・

「姉妹都市」の力恐るべし・・・・


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4 コメント

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バッハアルプ湖 (SpringBank)
2011-11-28 19:29:27
僕たちがグリンデルワルトに行ったのは2003年の6月。
僕たちも同じようにフィルストからトレッキングで歩いた・・・。
しかし!、6月にもかかわらず、バッハアルプ湖は深い雪の中!で、
真っ白に凍りついていたのであった・・・・。
なので湖というよりは、「雪の上の平たいところ」ぐらいでしか無かったのであった。
上と下に分かれてて、山が映るのが見たかったな・・・。
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Unknown (木崎のライアン)
2011-11-28 23:50:54
街に買い物とか街中を観光とかしてないのかよ!(笑)

まさか全日程この感じで帰ってきたんじゃ…

しかし湖の写り込みはヤバイね!
世界にはまだまだあるんだねー
日本も見切れないのにな~
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あのジャンプ力・・・中垣内? (イチキ)
2011-11-30 00:11:15
うちの親父であるハゲラーキー(禿げ頭カメラマン)よりも良い写真ばかりだ(笑)

最高の風景ばかりで、久しぶりにカメラを握りたくなるよ!!!

ちなみに、俺はまだ禿げておりませぬ(笑)





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良いよ~アイガーの映し込み (PJ峰)
2011-12-05 14:54:20
皆さん!一度は是非!!
吸い込まれるようなあの感覚・・・・
鏡面加工とはこの事か?!
と言わんばかり。
そしてそこでのジャンプ~
もちろん中垣内ばりの・・・・
しかし!イチキ!!懐かしすぎるぞ~
そしてなかなかパソコンで変換しても出てこないし・・・・笑

これから乗鞍は冬真っ盛り!
この景色に負けないものが乗鞍にはいくらでもあるよ~
おいで~
待ってるぞ~
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