乗鞍高原・上高地情報

乗鞍高原と上高地の四季の自然の姿を現地に滞在するガイドが紹介します。

「この瞬間のために・・・・」

2009-02-15 15:46:52 | 乗鞍アドレナリン日記
2009年2月1日。
AM9:30。
上高地は田代湿原に朝日が差す。
優しい温もりが当たり一面を包み込む、と同時に一日が始まる。
町の時間と比較すると随分遅く感じられるが、一度この瞬間に立ち会うと、まさにこれこそ「一日の始まり」と感じてしまうであろう・・・・

もちろんそれまでの間にも、山が白みだし、2000メートルを裕に超える山肌がピンク色の朝日に染められたり、梓川沿いを中心に凍てつかんばかりの川霧が漂ったりなどなど。
このように自然は誰の目にも触れずに、徐々に動き始め出す。

しかしそこは人間臭のない、大自然がすべてを牛耳る世界。
(コアな自然好きはこの瞬間を目当てにテント泊に挑む)
人間も立ち入る事が出来るが、圧倒的に自然の威力に負ける。
「俺って小さいな~生かされてるな~」
などと哲学的な思想にまで発展してしまうほど・・・・

とか何とかまたダラダラと横道に反れてしまいそうなので本題の田代湿原の霧氷の話に戻そう!!

これについては語るまでも無く、今日の写真をご覧頂きたい。
僕も今まで幾度と無く田代湿原の霧氷の場面には立ち会っている。
しかしここまで幻想的で、見事なものにはなかなか出会う事はできない。
当日の気温や天気、湿度、時間。
これらのすべての条件を完璧に満たした時にだけ現れるのだ。

秀峰「霞沢岳」から登る朝日を受けた霧氷。
宝石の様に、いやそれ以上に光り輝く。
天然に作られたとは思えない美しさ。
絶対と断言できるほど、見るものの心も体も奪う。
いくらシャッターを切っても切り足りず、その場に立ち尽くしてしまう。
静寂の上高地とは言えど、この時ばかりは人間も自然もともに賑やかに。
「キラキラ・ワイワイ」と聞こえてきそう。
これだけに止まらず今朝は川霧もプラスされている。
これ以上ない絶景ここにあり!
と言ったところであろうか・・・・

とこの景色に堪能しているのも束の間。
ハラリハラリと霧氷が解け落ち始め、一瞬にして自然界と人間界との境界線を担う時間が終わりを告げる。
ほんの15分。
ここからはどちらかと言うと人間臭が少しづつ漂い始める・・・・

「さあ!河童橋に向かうとするか!!」

振り向くとこれまた絶景な穂高連峰が見下ろしている・・・・
素晴らしき上高地ツアーの一幕である。








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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
霧氷だ-!! (いっちゃん)
2009-02-17 22:41:51
いいなぁ、うらやましい!
これぞ、私の求めてる世界じゃないのぉ~。
峰ちゃん、霧氷マニアの私のために(違うって・・)、こんなステキな写真をありがとう
部屋にかけてあるカレンダーも田代池の霧氷の写真なんだけど、それに負けてないよ
実物はもっとずっとすばらしいんでしょうね。
ブログの中の小さな写真でしか見られないなんて残念
もっと大きな写真で見たかったぁ。
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でしょ!! (PJMINE)
2009-02-18 16:23:35
霧氷マニアにお届けした今回のブログ!!
まんまと引っ掛かってしまいましたね。
いっちゃん・・・・

それはそれは写真では表すことが出来ない位素晴らしい霧氷でした。
「息を呑む」とはこのことか!!
と言わんばかりの見事さ。
とにかくこの素晴らしさを1人でも多くの方に見て頂きたい!
ということで、まだまだ遅くはありません。
上高地は皆様のお越しを、静かにお待ちしております。
もちろんいっちゃん!是非またお会いしましょう!!
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