「いや~充実!面白すぎる!!」(松談)
「たまらん~これだからBCは!山は!!止められない~」(PJ談)
「峰!松!!本当に今日は一緒に来てくれてありがとう(固い握手)」(良さん談)
これが乗鞍岳(長野)から野麦峠集落(岐阜)までを滑走してきた3人の男から発せられた言葉。
これ以上も、これ以下もなく、何も脚色を加えていないありのままの気持ち。
こんな大滑走を初めて体験する相棒の松は興奮状態で目を輝かせながら・・・・
PJ峰はツアー化を胸に、高山に暮れゆく夕陽に目を細めつつ・・・・
(*実際はこんな黄昏ることもなく、母ちゃんへのプレゼントのドイツトウヒの松ぼっくり拾いに没頭!乱獲王と化する)
そして、そして今回の発起人である師匠「良さん」は熱き握手を交わしながら、目頭を潤ませ・・・・
ここに来るまで良さんには様々な思い入れがあった。
今回の挑戦には並々ならぬ熱き思いと、人知れぬ不安があった・・・・
実は昨シーズンの西穂高滑走中に落石に会い、両足を負傷。
一時はBC人生を危ぶまれたほど。
そんな師匠はリハビリを重ね、不安を背負いながら、今回のチャレンジに挑んだのだ!!
御年65歳。
勿論滑りも、登りも、トークも、ダジャレも、酒の量も現役!!
まだまだこれからも師匠と共に、雪山を攻めれる環境を心より嬉しく思う。
そんな師匠はエヌエス・ネットなる飛騨美濃自然学校の事務局長。
毎年、毎年、岐阜県を中心としてヤンチャな子ども達を相手に、クオリティーの高いプログラムを提供し続けている。
僕と良さんとの熱き友情も、10年前に遡る子供キャンプにてご一緒したのが縁。
それから10年の時が過ぎ、22歳だったヤンチャな僕が、丸くなることなく、さらにヤンチャな32歳となっている。
これも師匠からの教えを忠実に守ってきたゆえ。
ということで、ツアー中の僕へのクレームは「良さん」に責任を取ってもらうことにしよう!
勿論!今回の野麦峠集落も、長年子供キャンプで足しげく通ったフィールド。
ということで、自信満々に良さんが僕と松を自分のアジトにご案内・・・・
果たしてそこで二人の瞳に飛び込んで来たものは?
まずは!この外観!!
く~たまらないね~渋すぎて趣がありすぎて・・・・言葉にならない・・・・
そしてこの看板ならぬ、表札??
ここの門を多くのヤンチャな子どもたちがくぐり、世界に羽ばたいていったことであろう・・・・
また「学舎」なんていう響きが良いね!
さあさあ!お次は中に入ってみよう!!
この使い込まれ、磨き抜かれた床と柱の美しいこと!
数えきれない子どもたちの手垢や脂、そして熱弁する教師たちの汗や唾、さらには嬉し悲し涙たち・・・・
すべてが織り交じりこの雰囲気を醸し出している・・・・
黒板にはこの春に行った良さんたちのキャンプの予定表が刻まれている・・・・
頬ずりしたくなるほど、年月に磨かれた手すり。
まるで、使い古された登山道で手にする木々のよう。
この優しくも逞しくもある温もりを皆さんも登山中に感じたことがあるだろう・・・・
ここまでいくと、涙がでそうになる!
全くこんな雰囲気で勉強したことのない世代の僕でも、あまりの郷愁に熱いものがこみ上げる。
ということで、元教師の良さんに対して畏れ多くも授業コント。
「人という字は?(金八風)!」
「今からお前たちを殴る!お前たちの頬の痛みはすぐに消えるが、俺の拳の痛みは一生消えないんだ!!(スクールウォーズ風)」
(どうしてもラガーとしてはこのセリフだけは言っておきたい:笑)
この絵を描いた子どもたちはもう・・・・この絵の様な大人になっているのであろうか?
この地球儀に思いを馳せた子どもたちは、世界に羽ばたいたに違いない!
松がどうしても「ほしい!!!!」と言い続けた初版と思しき「海底2万マイル」・・・・
入学式の日も、卒業式の日もメロディーを奏でた足踏み式オルガン・・・・
(無論、未だに音色は健在)
すべてあの時のまま・・・・
見学を終え、学舎を背にして良さんが呟く・・・・
「あれ見てみ!なんだと思う?」
「高倉健の幸せの黄色いハンカチのまね?」
「なんか、ネパールっぽくない?」
「あれは、この集落に住んでいる世帯の数を表してるんだよ・・・・」
「1、2、3・・・・・・・・・・20」
「20件か。」
この学舎も、お世話になった宿も今期をもって役目を終える。
時代の波だけはあの時のままとはいかないようだ・・・・
今ならまだ間に合う。
古き良き時代にタイムスリップしたい方は是非・・・・
そして限界集落を立て直したい若者よ!立ち上がれ!!
この世帯数を表す「黄色い旗」が、いつしか2倍、3倍にはためき、「幸せの黄色い旗」となることを祈る。
自転車で乗鞍岳一周ツアーに行った時にも
立ち寄りました。本当にタイムスリップした
ような建物と空間ですよね!。。。
しかし熱いね熱すぎるよ!
そして初版の本に食い付く松さんもやはり同じ匂いだね(笑)
遊びに行きたいなぁ~
どこでも知ってますね・・・・
このガイド泣かせ~
しかし、自転車で一周なんて・・・・
僕は車で一周でも疲れちゃいます。
しかもこの隣に併設されている宿が良いのよ・・・・
地酒は言うまでもなく最高!
つまみは飛騨の地元食材を余すことなく使った女将さんの手料理・・・・
裏庭からは虫の音・・・・
そして手中にはキンキンBEER・・・・
これ以上に幸せな時はない!
な!わかるだろお前には!!
ライアンよ。
早く遊びに来いよ。
時間旅行はBCなくてはダメなの?
積雪期のみに許されたフィールド・・・・
勿論!歩いても行けます!!