乗鞍高原・上高地情報

乗鞍高原と上高地の四季の自然の姿を現地に滞在するガイドが紹介します。

「スイスアドレナリン日記vol5」~グリンデルワルトスノートレッキング編~

2011-11-14 15:29:05 | 乗鞍アドレナリン日記

*「写真はホテル・アイガーの部屋より望むアイガー北壁!あまりの美しさと、壮大さから朝の5:00からシャッターを切りまくった・・・・」    *「北壁中間部に灯る明かりはアイガーバンド駅の光・・・・岩をくり貫きあそこに駅を電車を通したスイス人は変態か?!」 

もちろん!小峰家の朝は大食漢から始まる。

 

 先日お話したとおり、スイスマナーを一切無視し(知らぬが仏)!

コールドビュッフェ&ホットビュッフェを順序お構い無しに頂くとこんな光景が出来上がる・・・・

「何?これディナー?!」

いやいやこれこそが「小峰家流朝ごはん」。

ちなみにこの後数回のお代わりに出掛けたのは言うまでもない・・・・

そしてあろう事か?!昼食の為にゆで卵と、チーズをポッケに!!

「ポッケ」なんて可愛い言い方でオブラートに包んだが、立派なコソ泥行為。

スイスにも「万引きジーメン」が潜り込んでいるかも知れないので、慎重に。

何て嘘で、スイスではビュッフェお持ち帰りは自由!他の外国人たちもフルーツやコーヒーをTAKE AWAYしてた・・・・

それでは!今日の行程を簡単にご説明。

ホテルアイガー・出発→山岳鉄道乗車→アイガーバンド→アイスメアー→ユングフラウヨッホ展望台→アイガーグレッチャー→

スノートレッキング→クライネシャイディック→再びトレッキング→メンリッフェン→ゴンドラ乗車→アイガーグラウンド→徒歩→ホテル・アイガー到着。

こんな果てしない行程にいざ!出発!!

氷点下ギリギリの空気は乗鞍の晩秋を思わせる心地良い冷気・・・・

これから未だ見ぬ巨人達に出会えるワクワクをバックパックに詰め込み早朝のグリンデルワルトを二人で歩く。

途中、「モンベル・グリンデルワルト店」を横目で見ながら「やるな~」の一言。

「しかし!バックのフィッシャーホルンが渋いね~絵になるよ!何もかも!!」

前回のブログでも言い続けたが、スイスの列車のたびは車窓の美しさに「イチイチ」感動してしまう。

これも何ともない日常の風景・・・・

絵葉書かの如く美しい山々、町々、木々、村々がこれまた「イチイチ」現れては過ぎていく・・・・

そのたびハイテンション夫婦の僕らは歓声を上げ、写真を撮りまくり、車内をウロウロする。

ユングフラウヨッホの展望台は、標高約3600mの高所に有り、メンヒ、ユングフラウの登山の起点でもある。

途中、上に挙げた駅を経由、途中下車、乗り換えしながら約1時間。

ちなみに往復二人で約¥24000(スイスパスの割引を引いてもこの値段!恐ろしい!!)

日本では考えられない値段であるが、あの景色を見れるなら出す価値は勿論ある!

とは言え、また僕がブツブツと・・・・

「半端じゃね~な~一人¥12000だぞ!この電車!!歩いて行けないの?あそこまで!!大阪まで行けるぞこの値段」

「良いじゃない!新婚旅行なんだから!!ケチケチしないの!!!つまらなくなるでしょ旅が!」

何て愚痴も空しく、というか一瞬にしてその価格を忘れさせてくれる絶景が何の苦労も無く目の前に現れ始める。

これはアイガーバンドの次の駅、「アイスメア」。見渡す限り氷河だらけ。

ちなみに「アイガーバンド」はあのクリント・イーストウッドの「アイガーサンクション」でイーストウッドが宙吊りになるあの名シーンの撮影場所。

ここでも天性のタイミングの悪さを持つ嫁が、列車ギリギリまでトイレに並んでいて、危うくこの駅に取り残される所だった・・・・

そして!ついにユングフラウヨッホに到着!!

目の前に聳えるはあの有名な「メンヒ」。

嫌がる僕も無理矢理ツーショットでパシリ!!

スイスの十字国旗と岩稜そして純白の雪が憎いね~宝だね!この写真!!

とは言え「撮っておいて良かったね!」とは口が裂けても言えない「ツヨガリータ」なPJ峰・・・・

(*ウェアは勿論!ここでもフォックスファイヤー!!空色のJKTとパンプキンのダウンが映えている)

眼下には悠久の時をかけて形成され、今も尚変化し続ける広大な氷河。

ところどころにクレバスも点在する・・・・

ここに落ちたら一たまりもない!奈落の奥底まで突き落とされ、まさに!氷河となり、ゆくゆくは大地の一部となってしまう(怖)

氷河の中がこれ!クレイジー且つ繊細なスイス人達の腕に掛かれば、氷河をもくり貫き、オブジェをも造形し、こんな異空間を作りあげる。

半端じゃないくらいのツルツル具合に、ハイテンションではしゃぎまくる嫁!

よりもはしゃぎまくったPJはこの後、股関節の筋を伸ばし、恥ずかしい限り。

勿論!この時の写真もガイドのプライドに関わるのでお蔵入りさせて頂くことに(笑)・・・・

そんなこんなで氷河ワールドを心行くまで堪能し、ついに!この旅の目的「スノートレッキング」開始!!

歩き出しはアイガーバンドの次の駅「アイガーグレッチャー」。

もちろん!バックに聳えるは「アイガー・メンヒ・ユングフラウ」!!

「く~たまらん!!」

ってことで歩き始める・・・・

嬉しい事に積雪は思った以上にDEEP。嬉しい感触が足の裏から伝わってくる。

「これだよ!これ!!これを求め、この冷気を感じに、この空気に溶け込む為にここに来たんだよ!!!写真撮ってよ!俺メインで!!」

「なんだ、急に元気になってるじゃないの?仕方ないね~良かったね~嬉しいね~スイスにして良かったでしょ?ねっ!ねっ!!」

心からこう答えよう。

「うん!スイス最高!!来て良かった!!!」

この旅始まって以来嫁に素直な自分を出せたこれまた小さなPJ峰。

雄叫びはグリンデルワルト中どころか、未だ見ぬ「マッターホルン」にも響き渡ったことであろう・・・・

もちろんこの積雪が幸いして、人影は全くない!

こんな景色を二人占め。

まだまだ僕らの旅は始まったばかり・・・・・

ゆっくり行こう!じっくり歩こう!!

 

 

 

 

 

 

 


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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
野獣?! (PJ峰)
2011-11-19 11:24:48
どうも~草食系のPJ峰です!!
野獣とはどういうことですか?!
マスターもミツさんも僕の繊細さを知っているはずですよ・・・・
「繊細な仕事の出来る野獣」を目指し、日々精進します!!
それではまた~

ちなみに昨晩、九州は長崎から東京までのとてつもなく長い電車の旅を味わっておりました。
しかし出張楽しかったな~
長浜ラーメンに、佐世保バーガー、長崎の海の幸、そして何よりも博多弁の美女達・・・・
まあ、それは置いておいて、旅は良いね~
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まさに! (SpringBank)
2011-11-16 11:24:10
まさにこれが美女と野獣。。。。
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もちろん! (みつ)
2011-11-15 21:04:11
私はガイドといえばPJさんですよ(^_^)
自称も含め他称ということですね
あなたのファンはたくさんいますからねっ!
奥様、可愛らしいですね(*^_^*)
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ミスターフリーと呼んで下さい!! (PJ峰)
2011-11-15 18:54:14
標高のみ復習しましたよ!!
ガイドとして間違えてはならないですからね。
しかし、自分でもよくこんなに地名やら、所要時間やら、その時々の光景やらが思い出せたと感心しております。
それぐらいこの旅が思い出深いものなのでしょう・・・・
ミツさんのスイスもある意味思い出深かったのでは?
(笑)

それより「自称」はないでしょ!!(怒)
他称ですよ・・・・へへへ
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フリープランですね (みつ)
2011-11-15 14:34:46

オールフリープランみたいですね。
国内だろうがスイスだろうがなんですね。
さすが、自称ODSSが誇るガイドです‼
しかも訂正まで(~_~;)
復習したんですか?
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間違えました・・・・ (PJ峰)
2011-11-15 10:09:42
ユングフラウヨッホ展望台の標高は約3600メートルでした・・・・
いずれにしても高い!もうすぐ富士山山頂付近まで電車で行けちゃいます。
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