乗鞍高原・上高地情報

乗鞍高原と上高地の四季の自然の姿を現地に滞在するガイドが紹介します。

「いざ!という時のために」

2008-01-09 13:29:29 | 乗鞍アドレナリン日記
雪崩。
出来る事なら体験したくない・・・・
誰だって・・・・

しかしそうも言ってはいられない。
僕等みたいなパウダージャンキーは。
常にそんな危険と背中合わせなのだ。

「斜面に雪さえついていれば、どんな場所でも雪崩の危険性はある」
その通りだ!!

今日の雪なら・・・・
今日の天候なら・・・・
いつも馴染みのこの場所なら・・・・
俺のテクニックを持ってすれば・・・・

こんな考えが一番危ない!
決して、驕ってはいけない!!
こんな風になめた時に、自然はちっぽけな人間に容赦なく猛威を振るう。
その衝撃は計り知れない。
人間はもちろんの事、大木をも余裕で吹き飛ばす。
考えただけでも鳥肌もんだ。

幸運なことに、実際まだ僕はその現場に居合わせたことは無いが、いつそうなるとも限らない。

油断は禁物だ。
日々のトレーニングを怠ってはならない。

ということで今日は「雪崩ビーコン」を使ってのトレーニングwithガク。
この機械は機種にもよるが、半径40メートルから70メートルくらいまでの発信電波(相手が持っていなければならない)をキャッチし、すばやく埋没者の位置を割り出すという優れもの。
そこらのアウトドアショップの端っこに置いてあるので、興味のある方はご覧あれ!!
さて、それを使い、二人でここでもない、あそこでもない言いながら何度も、隠し&探しを繰り返す。
(無論、このビーコンを使わなければならない状況に陥らない為に注意する事はいくらでもある)
その隠し場所は、徐々に高度になり意地悪な場所へ!
探す方もニヤニヤしながら宝探し気分。
(不謹慎なのは百も承知です)

楽しみながらではあるが、実際のことも想定し、遺留品の有無&位置などの確認もしながら徐々にその精度を高めていく。

そう!もしもの時に備えるのだ!!
とにかく反復練習あるのみ。
出来る限り時間を作って、さらなる正確さを獲得せねばならない。

「経験が余裕を生む」
歴戦の兵から頂いた言葉。

まさにその通りだと思う・・・・






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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
雪崩講習会の告知して (baren)
2008-01-09 18:44:22
うーん。いい内容だけど「雪崩講習会」の宣伝忘れてない。乗鞍の安全を守る講習会のお知らせもしてください。
お願い!
返信する
お伝えします!! (PJMINE)
2008-01-11 08:44:30
申し訳ありません。
すっかり忘れていました・・・・
今日のブログのネタは「乗鞍岳事故防止講習会」でいきたいと思いますので、ご覧下さい!!
これからもじゃんじゃんコメント宜しくお願いします。
それでは。
返信する

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