乗鞍高原・上高地情報

乗鞍高原と上高地の四季の自然の姿を現地に滞在するガイドが紹介します。

「静けさを取り戻し、ふと思う・・・・」

2008-01-07 15:58:37 | 乗鞍アドレナリン日記
今日は厳冬期の乗鞍らしからぬ天気。
事務所からボンヤリと外を見上げるも、テンションは上がるはずがない・・・・
スキー場もペンション街も人はまばら。
それもそのはず、明日から世間一般では仕事始めだ。
活気が無いのも頷ける。

こんな日は、誰もいないゲレンデを独り占めするか。
静まり返った森の中に一体感を求めるか。
事務所で妄想するかのどれかに限る。
(実際のところ、来客は無いが電話は鳴り止まない)

ということで僕は妄想に浸る・・・・
それはうだるような暑さに、スパイシーな香り漂う、微笑みの国「東南アジア」。
ここ乗鞍の凛と張り詰めた冷気とは真逆な、気だるい空気が懐かしい。
日に幾度と無くシャワーを浴びて、ペーンイエンという名の怪しい爽快パウダーを全身に塗りたくり、左手でケツを拭き、右手でカオニャオ(もち米を蒸したもの)を頬張る。
街をたむろす人々の瞳は、優しい中にどこか鋭さを持ち。
写真の小汚い二人に視線は向けられる。
この瞳を見るたびに僕は、「あ~異国に居るんだな~」。
そう感じると同時に、若干身構える。
別に怖い思いをしたことは一度も無いが・・・・

そもそも僕がこれほどまでに「東南アジア」にはまったのは、先輩のパパ太田の影響が大きい。
「峰にはアジアが似合うよ!試しに行ってみ!!」
その言葉を信じることにした。
それまで僕は先進国にしか旅に出た事は無かった。
それがゆえに、初アジア旅行の出発当日は、何か得体の知れない緊張と不安が隠し切れず、機内で終始「トラベル・タイ語、マレー語、ベトナム語、カンボジア語」の本をむさぼり読んだ。
無論、それだけでは不安は拭いきれなかったが・・・・
英語とは違う聞きなれない言語に、期待は膨らんだ。


そんなこんなで「東南アジア旅行」は幕を開け、僕に様々な事を考えさせ、味あわせ、非日常を体験させてくれた。
自分で言うのも恥ずかしい話だが、20代の僕を一回り大きく成長させてくれた。
この時の体験談はいつの日か時間の許す時に書きたいと思う。
(あまり長々書いていると森井マネにどやされかねない)

「あ~またあの気だるい空気に身を投じたい・・・・あの鋭くも温かい視線を感じながら屋台をうろつきたい・・・・」

「トゥルルルル・・・・トゥルルルル・・・・トゥルルルル・・・・」
また問い合わせであろう電話が静かな店内に、けたたましく鳴り響く。

今日の妄想はここまで。
本業の店番に戻ることにしよう。

窓の外には白銀の乗鞍連峰。
気温は日中0度。
上空には重たい雪を降らせるであろう雲が・・・・
明日からは最低気温がマイナス10度近くになる予定。

「そうかここは極寒の地、乗鞍だったんだ」

*写真は中村氏とともに参加した「エレファントライド」でのひとコマ。中村氏は終始怯えながら、必死に象にしがみ付いていた(笑)。













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2 コメント

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セブ? (PJMINE)
2008-01-08 09:37:38
僕は正直に伝えたまでで・・・・
今でも必死にしがみ付くLAOまる氏の姿が目に浮かびます(笑)。
次回は動画の投稿か?

それはさておき、「セブ?」。
何かセレブなイメージがありますが・・・・
僕等が立ち入って大丈夫なのですか?
LAOまるがセブまるになる日が来るのでしょうか?
とにかくどこでもついていきますよ~
アドレナリンが出る所なら・・・・

それでは。
*シュラフ獲得おめでとうございます!氏がニヤニヤ家で広げ、くるまる姿が目に浮かびます!!
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不安定ではしょうがない (LAOまる)
2008-01-07 20:49:47
断りもなく写真データを使い、そんでもってビビリのよなコメント
訴えてやる
でもアジアのまったり感にはハマちゃいましたナ!
今年は、セブ島でアウトドア三昧旅行を企画しよう。

とりあえずシュラフ、ゲットしました。
情報ありがとう!
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