「初夏の匂い・・・・」

日に日に緑緑しく、そして逞しくなっていく庭の木々を眺める。

ハンノキ。

コシアブラ。

ミズナラ。

白樺。

今こうしてＰＣと対峙している最中にも成長は続き最盛期を迎える。

文章に詰まるたびに外の緑が飛び込んできて僕を誘う・・・・

緑「良いのか？ＰＪ！渓流釣りのベストシーズンだぞ！！事務仕事なんかしてる暇あるのか？」

緑「モタモタしていると、あっという間に川虫が羽化し、飛び立ち禁漁期だぞ！」

緑「この梅雨時＆雪解けの笹濁りの時こそ、イワナの警戒心が緩み、爆釣必至だぞ！」

ＰＪ「無視！無視！！早く仕事を終えてアフターファイブに備えるんだ～邪念を捨てろ！！！」

その葛藤の合間にも庭には、ヒグラシの「カタカタカタカタカタカタ・・・・・・・・・・・・・・・・」が響き渡り、さらに僕を急かすのだ。

遠くを見渡せば全山成長著しき針葉樹の青緑色。

頭上には積乱雲のモクモク。

いや～夏だね～

乗鞍の清き正しき夏が今にも到来してきそうな予感。

そんな初夏の風を感じる今日この頃だというのに相変わらずのＢＣライフ！

とは言え昨日ついに、長きにわたって楽しんできた乗鞍ＢＣツアーに終止符が打たれた。

天気は申し分なく、雪質も滑りやすいザラメ状態。

この時期特有の陽光に誘われ、そして何より己の内に棲む「滑り虫」が疼きはじめ日本中のＢＣジャンキーがこの地に集結。

逢う人、逢う人知人ばかり。

某ＢＣジャンキー「相変わらず好きだね～峰ちゃん！」

ＰＪ「いやいやその台詞そっくりそのまま返すよ！この変態！！」

のような遣り取りがあちらこちらで行われる。

傍から見たらこの光景は異様に映るかもしれない。

しかしここは乗鞍ＢＣ天国！この遣り取りが初夏の風物詩。

この遣り取りこそが同志との結束を思わせる。

そしてそれ以上に改めてここのフィールドの懐の広さを感じさせてくれる瞬間。

世の中は日本ＶＳコートジボワール戦に釘付け。

しかしここに集うジャンキー達は初夏の山岳美に釘付け。

非国民だらけの祭典がここでは静かに執り行われていた・・・・

無論、音にはならない闘志と楽しむ気持ちを全力にたぎらせながら！

＜ＰＪナベヤンの華麗なテレマークターン：ツアー参加でなく偶然出くわした。いや毎週末逢ってるから必然か？？＞

この時期にしては贅沢すぎるバーンに思い思いのシュプールを刻んでいく。

そんな同志達との再会を楽しみながら、初夏の日差しに炙られながらようやっと稜線に到着！

今日はここからドロップイン！

目の前にはまだまだ雪を抱く北アルプスの尾根が延々と続く・・・・

そして眼下には美しすぎるハイマツの緑と残雪の絶妙なコントラスト・・・・

さあ！機は熟した！！今シーズン最後の滑りを楽しもう！！！

てなことで男二人、奇声を挙げながら、ハイタッチで興奮を共有しながら滑走を楽しんだ。

次回は１２月の頭・・・・

こうして半年間、僕らのＢＣライフは一時休戦。

乗鞍にもしばらくの休暇が必要だ。

ゆっくり夏の繁忙期までの間、ゆっくり体力を回復してくれ。

また一ヶ月後、今度はヤンチャな都会のキッズ達と登りに来るよ！その時はまた頼むな。

心から言いたい！乗鞍よ今シーズンもありがとう！！そして来シーズンも宜しく！！！

＊たぶん近々大雪渓にプライベートコブトレーニングに行くと思うけど・・・・（この変態め！）