グループは2グループだが、Bグループに入った大分はその構成チームを見ると、どことして侮れるチームはない。
試合そのものは緊迫したゲームが予想される。
緒戦の新潟は未だリーグでは初勝利をものにしていないが、大分同様積極的に得点を狙ってくると思われる。
それだけに簡単な試合にはならないと思われる。
以下プレビューを参照ください。
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2013年3月18日(月)
予選リーグがいよいよ開幕。予断を許さぬ戦い
リーグ戦に続き、2013Jリーグヤマザキナビスコカップも開幕する。3月20日(水・祝)に予選リーグ第1節が開催。7チームずつ2グループに分かれ、1回戦総当たりのリーグ戦で、各グループの上位2チームが決勝トーナメントに進出。どのチームが8強入りを果たすのか、予断を許さぬ戦いが始まる。また、AFCチャンピオンズリーグ2013に参加している仙台、浦和、柏、広島の4チームは、決勝トーナメントから出場する。
【Aグループ】大宮、川崎F、横浜FM、湘南、甲府、清水、磐田
清水はホームのIAIスタジアム日本平に甲府を迎える。ともにリーグ戦では勝ちがないだけに、今シーズンの公式試合初白星で上昇のきっかけをつかみたいところ。アグレッシブにプレーする中盤の主導権争いが、勝敗の鍵を握りそうだ。大宮はNACK5スタジアム大宮で磐田と対戦。フィジカル、メンタルの両面で、試合終了まで集中力をキープすることができれば、勝点3の獲得へ期待が膨らむ。磐田はFW金園 英学、MF山田 大記のホットラインに得点の予感か。ニッパツ三ツ沢球技場ではホームの横浜FMが川崎Fと戦う。湘南とのリーグ開幕戦同様、横浜FMは「神奈川ダービー」でスタート。リーグ戦では3試合連続でセットプレーから先制点を挙げており、正確なキックでチャンスをつくるMF中村 俊輔に懸かる期待は大きい。DF富澤 清太郎も「自分たちはもっとできる」と力強く語る。川崎Fは、新加入のFW大久保 嘉人が相手ゴール前で切れのあるプレーを見せており、横浜FMの守備陣にとって要注意の存在となりそうだ。なお、湘南は今節の試合がない。
【Bグループ】鹿島、F東京、新潟、名古屋、C大阪、鳥栖、大分
東北電力ビッグスワンスタジアムではホームの新潟が大分との一戦に臨む。両チームとも、今シーズンの公式試合初勝利を狙う戦い。新潟は落ち着いて攻撃を仕掛け、ゴール前で分厚く守る大分の守備を攻略したい。2008年のヤマザキナビスコカップを制した大分は、その決勝でMVPを受賞したFW高松 大樹に期待。田坂 和昭監督も「攻撃の中心は彼だ」と信頼を寄せる。F東京は駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場で鳥栖とのホームゲーム。スピーディーなパスワークを持ち味とするF東京と、縦への鋭い攻めに威力がある鳥栖の対決。F東京はFW李 忠成、鳥栖はFW豊田 陽平というストライカーに注目か。名古屋市瑞穂陸上競技場では名古屋がC大阪と対戦する。リーグ戦第3節に続き、DF田中 マルクス闘莉王を最前線で起用し、高さを生かした戦いを挑むのか。リーグ戦で開幕から3連勝と好調のC大阪は機動力を生かし、タフな名古屋の守備陣を揺さぶりたい。なお、本大会3連覇、そして史上最多となる6回目の優勝を目指す鹿島は、今節の試合がない。
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【個別プレビュー】
【ヤマザキナビスコカップ 新潟 vs 大分】プレビュー:今季初勝利が欲しい両者。新潟はボランチ本間勲が今季初スタメンで存在をアピール(13.03.19)
3月20日(水)ヤマザキナビスコカップ 新潟 vs 大分(13:00KICK OFF/東北電ス)
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今季リーグ戦、新潟が1引き分け2敗、大分が2引き分け1敗とともに勝ち星がない。特に新潟はホームだけに、リーグ戦、カップ戦の区別なく、今季初勝利で勢いを付たいところだ。
その雰囲気の中で、ボランチの本間勲の今季初スタメンが濃厚だ。新潟一筋のプロ入り14年目。昨季まで3年間キャプテンを務めた「ミスターアルビレックス」にとっては、復権をアピールする場になる。
「勝つことが大事。いい試合を続けているチームは自信が付くし、自分にとっても、アピールになる」。本間は大分戦の意味合いを話した。
チームは開幕から2連敗。第3節大宮戦で引き分け、勝点1を手にした。もっとも、前線からプレスをかけ、奪ってから速く攻める形で相手を追い込む展開が続いている。「内容はいい。だから、結果を出すことで、自分たちがやっていることは間違っていないと確信できる」。中身のあるサッカーを勝利で裏付けることで、チームは上昇気流に乗る。
その流れの中で、自分をしっかり見せることがテーマだ。今季はまだ出場機会がない。昨季まで不動だったボランチは、今季、三門雄大とレオ シルバの組み合わせでスタートした。「いつ出番が来てもいいように準備をしてきた」。練習はもちろん、ベンチから戦況を見ながらチームの戦いぶりを確認。「ブルーノ ロペスが前を向ける形を作るように」と自分が出場したときのイメージは固まっている。コンビを組むレオ シルバのプレーも把握済み。「自分でも前に行くタイプ。2人が並ばないように、バランスを考える」と役割は心得ている。
今季の新潟はアグレッシブにボールを奪いに行く守備が特徴。「今まで以上に奪いに行く」と、中盤からも積極的にボールに仕掛ける覚悟だ。持ち味は的確なパスワーク。同時に要所を押さえた守備も得意。2009年には4-3-3のアンカー務めた経験もある。周囲を動かし、自分も奪いに行く。
チームは自分たちから攻撃を仕掛け、ボールを奪いに行くスタイルが徹底されている。昨季からの課題だったワンタッチでつなぎながら、ゴールに迫る形も出せるようになってきた。「雰囲気は悪くない。チームのためにも、自分のためにも結果を出したい」。勝利にこだわって、スタートからピッチに立つ。
4年ぶりにJ1に復帰した大分も、まだ勝ち星には恵まれていない。ただ、3試合すべて先制点を奪うなど、攻撃陣は安定している。
2-2だったリーグ戦前節浦和戦は、立ち上がりで2得点。高松大樹、西弘則の前線がプレッシャーをかけ、中盤が拾って一気に攻め上がる。運動量を駆使したスタイルは新潟と共通点がある。同時に主導権を握った後に追い上げを許していることも事実。開幕のF東京戦も前半に先制するが、その後に2点を失った。リードしてからのゲーム運びが修正点になっている。
もっとも、守備そのものは甘さがあるわけではない。浦和戦も追い付かれた後、後半は押し込まれながら、ゴール前でブロックを作り、勝点1をものにした。先制点を奪える攻撃力を生かし、 要所で守りを固める戦い方を基本にする。
どちらも豊富な運動量を武器に、攻守にアグレッシブなプレーを心掛ける。カウンターの応酬の中、冷静にバランスを崩さずに戦い切ることも求められる。
以上
2013.03.19 Reported by 斎藤慎一郎
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