8月18日(土),労働者福祉事業会館(旧労金ビル)にて,岡山県社会保障推進協議会の総会が開かれました。高教組からは委員長,書記長の2名が参加しました。
総会では「社会保障と税の一体改革の欺瞞を明らか にして秋からの闘いへ」と題して唐鎌直義先生(立命館大学教授)が記念講演をされました。終始ニコニコしながら(自分で自分のギャグに笑いながら!?)も,いうべきことはズバッと指摘される話術に引き込まれました。
参照リンク 県労会議HP
以下,参加しての感想をちょっとだけ。
唐鎌先生いわく…小泉改革以来,不況でも企業利潤が増大する構造が作り上げられたと。
すなわち…
労働組合をはじめ労働者が賃金要求をしない。
↓
突き上げられないモンだから,企業は努力しない→経営者は「リストラ」だけやっておけばよい。
↓
努力しないのだから「国際競争力」は低下(米・中・韓などの企業との競争に敗れ…)
↓
でもなぜか企業は儲かるし,一部の富裕層は莫大な株式配当(汗も流さず…)!
→リストラ,賃下げ,労働者の非正規化,消費税増税と法人税引き下げ,証券優遇税制
人々が「ガマンすればいつかはよくなると“信じて”耐えた結果」がコレ。
なるほどなぁと思いました。
庶民はみんな人が好いもんだから,企業や経営者を甘やかしてきたんですよね。
唐鎌先生は,ニコニコしながら,要求をしないことがいまの世の中をつくり出してきた,つまり,もちろん政治家や財界は悪いのですが,労働者や労働組合にも責任があると言われるわけです。
いま公務労働をめぐっては,給与引き下げ,退職手当削減なんてことも押し進められようとしていますが,それでは国民の購買力がもっと低下して,景気回復なんて到底期待できないし,格差と貧困はさらに拡大するでしょう。
唐鎌先生が紹介していましたが,イギリスでは,労働者は「賃金200%アップ」を要求するそうです。
厚かましいなんて思わずに,給料を上げろ!社会保障を充実させろ!というべきなんだと改めて感じた次第です。高教組もがんばりましょう! (竹)
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