おむらいすの稽古場日記

「楽しいをつくる」をモットーに活動中♪
お稽古場のレポートや、公演の報告、事務所の面白ネタなど書いてます☆

ごぶさたしてました

2010-12-13 17:19:28 | 雑談
ここ数日、ブログをさぼっておりましたが、先週の金曜早朝、私の祖母が天国に旅立ちました。
98歳だったので、大往生ですね。
早朝に父にたたき起こされ、おばあちゃんのもとに駆けつけると、本当に死んだのか、泣いていいのか、分からないくらい安らかに眠っているような顔。この1年くらいは、会いに行ってもずっとうつらうつらしていたので、何か大きな出来事が起こったのではないような、とても静かな時間でした。

その金曜日は何とか仕事をこなし、土日はいつも会社が忙しいのですが、代わってもらったりして、お通夜、葬儀と、しっかりとおばあちゃんとお別れをさせていただきました。
そしたら、告別式で献歌をしろと、喪主である叔父からの指令。結婚式の時に歌うのだって泣いちゃってできないのに、葬式なんてもってのほか!と、叔父に抗議したものの、おばあちゃんにちゃんとお別れを言う大事な機会を与えてもらったのだな、と思って、なんとか歌う事にしました。
・・・でも、こんな時って、一体何を歌ったらいいの!?
と色々悩んだものの、結局アメイジング・グレイスを歌う事に。
会館の人に、「ここで一礼をして、ここではお坊様に合掌。そして故人様に一礼をしてからお焼香をして、マイクの前でお話されて、終わったら一礼して、またお坊様に向って合掌。そして喪主様に一礼してお席にお戻りください。」とか言われたって、全然わかんないし!頭に入んないし!
私ともう一人孫代表で弔辞を言う事に決まった、いとこで一番上のお兄ちゃんと、誰が決めたの?この人選は!とぶつぶつ言いながらも、とうとう弔辞が始まってしまいました。
うちのおばあちゃんは、若い時に少年補導員のボランティアをしていて表彰なんかされた人で、弔辞の最初は中央警察署の署長をやっていらっしゃった方で、この人の話がまたすごく素敵で、おばあちゃんとの絆をすごく感じさせる話がぐっときて・・・ここで泣いてはいけない!と思った矢先、いとこのお兄ちゃんの話が始まるや否や、もう私どころか会場中が号泣。
もう、全く歌える気がしない。
このお兄ちゃんは学校の先生をしているので、普段からしゃべるのがうまいのだ。泣かずに、きちんと、素敵にたくさんのお話をしてくれた。
歌の前後に何かしゃべって、気持ちを落ち着かせるしかない。いきなり歌うなんて絶対声が出ない!・・・と思っていたら、とうとう私の番になった。
普段、お客さんに背を向けて歌うなんて事もしないのに、このシチュエーション。私は一体、どう伝えたらいいんだろう。
マイクを直して、一言しゃべろうとしておばあちゃんの遺影を見つめたら、もう涙があふれて止まらなくなってしまった。やばい!ここで時間を取るわけに行かない!
一所懸命に一言「おばあちゃん・・・」と言ったものの、声が震えてまたそこでしばらく放送事故状態。おりえ!気をしっかり!!と、自分にものすごく言い聞かせて、懸命におばあちゃんとのエピソードを話しているうちに、少し落ち着いてきた。
でももう、かなりこみ上げちゃったので、のどがヘロヘロしている。
なんとかかんとか歌ったけど、支えられないし、高音震えまくりだし、おばあちゃんに気持ちを込めて・・・とか少しでも思おうものなら、またこみ上げてくるし・・・そのコンディションの中ではそうとうに頑張ったけど、いい歌歌えたかって言ったら、もうダメです。
でも、にぎやかな事が大好きで社交的なおばあちゃんだったので、私のスピーチで会場を沸かせられたらいいなと、少し企んではいたのですが、最後に「今度はおじいちゃんとけんかなんかしないで仲良く過ごしてください。」と言ったら、見事に会場にどっかんと笑いが起こりました。やった!
やっぱ私のお家芸は、歌じゃなくてお笑いかな~。
あ~あ。



写真はうちの甥っ子と姪っ子です。
会食のあった向陽グランドホテルのロビーのイス!なんかすごくない!?


おりえ

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2 コメント

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素敵な最期 (ゆず)
2010-12-13 20:52:26
震えていようとなんだろうとおーちゃんの歌に送っていただくなんて幸せなおばぁちゃんですね。最後の一言には思わずおばぁちゃんもどっかんだったでしょう(笑)
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ありがとう (おりえ)
2010-12-13 20:56:01
葬式で人を笑わせられて、私も本望です(笑)
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