アメリカ滞在経験のある英検1級講師が京大を受けたら何点とれるの?

京大、阪大、名大などの旧帝受験生向けの通信添削を行っています。

ローガンの青い空

2022-01-15 09:50:35 | 日記
 中国のこんな昔話を聞いたことがありませんか?

 昔々、中国の長安にある青年が住んでいました。彼は科挙に落ちてこの世の生活が嫌になり、山に籠って仙人になるための修行を始めます。毎日毎日血を吐くような修行の末、とうとう仙人の奥義を身につけ素足で湖を渡ることさえ出来るようになりました。30年の修行の末のことでした。


 どうですか?感動的な話だと思われますか?あなたがアジア人なら少しは心が動かされるかもしれません。日本をはじめ、アジアの多くの国は長く中国文明の影響下にありましたから。ところが、私がユタ州のローガンで同じことを話したら反応は全く違いました。最初に出た言葉は
「水より人の密度が大きいから素足で水の上を歩くことは物理的に不可能」
 そして、他の生徒は
「そんな血を吐くような努力をしなくても湖を渡りたいならボートを作ればいいじゃん」
 でした。

 これだけなら単なる笑い話ですよね。でも、この文明の違いのままもっと深刻な衝突になったらどうなるのでしょう?実は結果はもう出ているのですね。中学校の歴史で義和団事件を習いました。

  義和団は宗教的色彩を強く帯びていて、「義和団の団員は神が乗り移り、銃弾で撃たれても刀で斬られても死なない」と団員たちが自らを信じるという、狂信的な一面もあった。そのため団員たちは、死を恐れずに銃弾の前に突撃し、屍の上に屍を重ねるという戦い方をしたという。義和団は西太后や清王朝と手を結び、日本、アメリカ、イギリス、ロシア、フランス、ドイツ、オーストリア、イタリアといった列強諸国に宣戦布告がするが、敗れ去っている。

 笑いますか?でも、日本の神風信仰とか第二次世界大戦の戦い方はアジア的です。日本人はゴルゴ13のような一発必中の神業が大好き。でも、欧米ではそんなのナンセンスなんです。
「そんな神業は99.9%の人には不可能である。だから、マシンガンのように100発撃てばいい」
 というのが彼らの考え方。それで、結果はもう分かっているようにアジアの大半は植民地となり第二次世界大戦では日本は敗北しました。

 ところが、21世紀の日本でも何も変わっていないんですよ。私の生きている受験産業でも生徒はよく模試で一番の生徒を「神だ!」と表現します。私も英検1級に合格して、京大二次試験で英語8割超を実証してみたらネットに「神だ」と書いてありました(笑)。

 でも、そんな私にローガン中学校の生徒は
「ミスタータカギは、若いのになんでそんなジジイみたいな古くさい話し方をするの?」
 と尋ねてきました。

 ここ三重県の北部の中学校では「班学習」が盛んです。生徒の机を5つ固めて並べて互いに教えあい「落ちこぼれゼロ」をめざしているわけです。これをローガン中学校の生徒が聞いたら
「そんなこと出来るわけないじゃん。する必要もないし」
 と言うでしょう。

 生徒自身が学びたいと思わないことは無理に学べせられないことを決して忘れてはいけない。(ウエイン・W・ダイアー)


  最初に覇権を握ったのは戦国時代のスペイン人、ポルトガル人。織田信長はその事実に向かい合ったので危機感を抱いた。次に覇権を握ったのはフランス人、イギリス人。アジアの大半が植民地になりました。そして、今はアメリカ人。

 すべて白人の国。欧米の国である事実は重い。科学的な精神がアジアでは育ちにくいから賢い人は「頭脳の流出」するし、アスリートも芸術家もトップクラスの人は日本を脱出してアメリカをめざす。そして、近いうちに日本国内は人材的にスカスカになる。

 まず、学校を変えないと根本的に日本は変われないでしょう。文科省は受験システムをコロコロ変える。その権力を行使して自分の存在感をアピールするだけ。教育委員会はブラック部活、ブラック校則が問題になっても一向に動かない。教師はいつまで経っても
「落ちこぼれを救え!」
 としか言わない。ATLが
「日本の教科書はクソだ」
 と言っても、“識者”の意見にしか耳を貸さない。つまり、何もしない。

 私のやっている英語講師の世界だと、名古屋大学という旧帝に現役合格し、アメリカで教師をしていて、英検1級に合格し、通訳ガイドの国家試験や国連英検A級、ビジネス英検A級に合格し、河合塾学園や名古屋外国語専門学校で勤務し、京大の二次試験で8割を超えたら、欧米の社会なら高く評価されるでしょう。実証しているのだから。

 でも、日本社会ではダメなんです。

 日本で評価されるのは、駅前にビルを建てて、タレントを使って宣伝広告をして、講師は派手な髪型や衣装を身に着けてマスコミでもてはやされる必要があるんです。ローガン中学校の生徒ならナゾだろうけど、それが日本国民の国民性だから仕方ありません。科学的精神に欠けているわけですね。

 私の小さな塾は9年連続で京都大学の合格者が出ており、そのうち3名は医学部医学科の合格者です。愚痴を言っているわけではないのですよ。四日市高校や暁6年制の特待生クラスの子たちは、私のスタンスに共感してくれて通ってくれているわけです。もちろん、彼らは将来は日本を出ていくと言っていますが。

 とりあえず、「ブラック校則」は全廃。「ブラック部活」は優秀な生徒の時間を強制的に奪っているので参加は自由にすべき。クラスは解体して、欧米のように授業毎にクラスを移動するようにする。クラブやクラスのような閉鎖空間はイジメを生む背景になるだけですから。日教組のような教育の場に政治思想を持ち込む団体は解体すべきです。

 卒業式に起立もしない、君が代も歌わないというのはやりすぎです。そんな非常識な教師に指導される生徒が気の毒すぎます。

 でも、日本は戦国時代の後「鎖国」したし、明治維新で技術は導入しても文化は変わらなかった。第二次世界大戦で国土が廃墟と化しても何も文化は変わらなかった。私がここで語っても何も変わらないのは分かっている。

 やはり、もう一度戦国時代や明治維新、敗戦のような大事件がないと日本は変われないのだろうなぁ。それでも変わらないのだろうなぁ。

小さな個人塾の「Z会」「進研ゼミ」との戦い方

2022-01-14 18:43:07 | 日記
小さな個人塾の「Z会」「進研ゼミ」との戦い方

 10年ほど前に

「通信添削をやってみようと思うんだけど・・」

 と友人に言ったら

「やめとけ!Z会とか進研ゼミみたいな大手に勝てるわけないでしょ」

 と頭ごなしに否定された。当たり前ですよね。三重県のいなべ市なんて小さな町の無名の小さな個人塾なんかに目を向けてくれる高校生や保護者がいるわけないもんね。全国をマーケットにするといっても、大手のようにマスコミを使える資金なんてないし・・・。

 でもね、私には勝算があったんだよ。名古屋にある河合塾学園、コンピューター総合学園HAL、名古屋外国語専門学校など7つの予備校・塾・専門学校で講師をさせてもらったんだけど、出会った講師に旧帝卒の講師がいなかったし、英検1級に合格している講師もいなかった。40人いる講師のうち生徒のアンケートで2番になったし。勝てる!ww


 もちろん、通常の添削では勝ち目はないと思った。それで、ニッチな仕事で勝負をしようと思ったわけ。つまり、三重県近辺で最高ランクに評価される大学をターゲットにする。ここ三重県北部では私の母校の名古屋大学が一番人気だけど、評価が高いのは京都大学なんです。東大は遠すぎるからね。

 塾に通ってもらっている四日市高校の上位の子たちは

「うちの担任が京大受けたら絶対に落ちる」

 とか、

「駿台の京大模試の採点は絶対におかしいわ!」

 と言っている。チャーンス!

 いくら世間の評判の良い四日市高校の教師でも、賢い子は自分の目の方が確かと思っているからさ。駿台や河合塾の模試も、自分の判断で評価をしている。駅前にビルがあるとか、マスコミの露出が多くてもぜーんぜん関係がない。



 だから、そういう優秀な子が納得する方法を考えたんです。アメリカで教師をしていたとか、英検1級に合格しているとか、名古屋の有名な予備校で勤務していた経歴などではダメ。やっぱり、受験本番の点数。

 それで、50代の時に高校生に混じって京都大学を7回受けて成績開示をしてみたわけ。



京大入試の成績開示

  平成18年、20年(文学部)    正解率の平均  66%(受験英語)
  平成21年、22年(教育学部) 正解率の平均  76%(資格英語)
  平成24年、25年(総合人間) 正解率の平均  79%(ネイティブ英語) 




 その結果を当時普及しつつあったSNSで公開してみたんです。まず、YouTube 。「こうやって英検1級に合格しました」とか「こうやって京大数学で7割を取りました」とタイトルつけて投稿をしてみたんです。

  すると、無名の私の動画が4万回とか3万回とか硬い内容を朴訥と話しているだけと思えない再生回数になったんですよ!!ビックリでしょ。

 こうやって、英検1級に合格しました。京大「医学部」2名合格。キョウダイセブン。 - YouTube



 次に、その経験をアメブロに書いてみたらフォロワーが1000名を超えました。これにも驚きましたが、需要があることを確信!!それで、ココナラに「京大英作文の添削をします」と登録したら競合が多いのに1番多く依頼がきた。

 「京大 英作文 添削」で検索すると1番上に出てくると思います。


 それで、次にこの経験談をココナラの漫画家さんに作画を依頼して描いてもらったら「私の京大合格作戦」(エール出版)の2020年度版から2022年度版まで3年連続で掲載してもらうことになった。

 そうなると、Yahoo で「京大 英作文 添削」を入れて検索すると1ページ目に上がる10記事のうち5記事は私の関係の記事ばかりになりました。本当にビックリです。


 合格実績も9年連続して京大に合格者が出て、そのうち3名が京大医学部医学科という自分でも信じられない状況。つまり、強い需要があったわけ。供給側である既存の学校、予備校、通信添削が信用を失っているとしか思えないんですね。



 英検1級に合格している現役の医師の方から依頼を受けたことがありました。それが変な依頼で息子さんが京大医学部に不合格になった。それで、予備校に通わせるず自分が指導をしているとのこと。

 ただ、京大の採点基準がよく分からないので答案の減点箇所を教えてほしいと。それをもとに自分が指導すると言われたのです。



 見せてもらったら「三単現、時制、冠詞、単数・複数」のミスが複数見つかりました。そう伝えたところ

「そんな些細なミスではなく、得点力のあるカッコイイ表現を教えてくれ!」

 とのことでした。

 え?些細なミスではないし、カッコイイ表現なんて存在しません。受験で最強なのはシンプルな表現なんです。でも、分かってもらえませんでした。



 あるいは、名前を出せば誰でも知っている関西の超進学校の教師の方からの依頼を受けたこともありました。教え子が駿台の京大模試を受けたら評価が25%の得点率だったそうで、その生徒に低評価の理由を解説する必要に迫られたとのこと。

  それで、その生徒の方の答案を見せてもらったのです。



  すると、どう見ても合格レベルの答案でした。つまり、得点獲得率が7割は超える立派な答案でした。そう伝えたところ

「いや、駿台の採点官が25%というには理由があるはずだから何がなんでも推定してくれ!」

 とのこと。その先生にとっては駿台という看板は絶対で、私の言うことなど耳に入らない様子でした。


 こんなカオスな状態なので、賢い受験生の子たちは教師、予備校講師、添削者を信頼できず、

「もっと確実で、客観的な話ができるヤツはおらんのか!?」

 と、イラ立つわけです。そこに需要があった!!



 大企業というのは最大の利益を上げるためにファミリーレストランのようなメニューを揃えます。個人塾はそうではなくラーメン専門店のような戦略を立てる。そうすれば負けるはずがないのです。

  無知のため誤った指導をしてしまうと、若者の未来が台無しになりかねない。そんな思いを持つ熱い人でないと勝てないけどね。