中国のこんな昔話を聞いたことがありませんか?
昔々、中国の長安にある青年が住んでいました。彼は科挙に落ちてこの世の生活が嫌になり、山に籠って仙人になるための修行を始めます。毎日毎日血を吐くような修行の末、とうとう仙人の奥義を身につけ素足で湖を渡ることさえ出来るようになりました。30年の修行の末のことでした。
どうですか?感動的な話だと思われますか?あなたがアジア人なら少しは心が動かされるかもしれません。日本をはじめ、アジアの多くの国は長く中国文明の影響下にありましたから。ところが、私がユタ州のローガンで同じことを話したら反応は全く違いました。最初に出た言葉は
「水より人の密度が大きいから素足で水の上を歩くことは物理的に不可能」
そして、他の生徒は
「そんな血を吐くような努力をしなくても湖を渡りたいならボートを作ればいいじゃん」
でした。
これだけなら単なる笑い話ですよね。でも、この文明の違いのままもっと深刻な衝突になったらどうなるのでしょう?実は結果はもう出ているのですね。中学校の歴史で義和団事件を習いました。
義和団は宗教的色彩を強く帯びていて、「義和団の団員は神が乗り移り、銃弾で撃たれても刀で斬られても死なない」と団員たちが自らを信じるという、狂信的な一面もあった。そのため団員たちは、死を恐れずに銃弾の前に突撃し、屍の上に屍を重ねるという戦い方をしたという。義和団は西太后や清王朝と手を結び、日本、アメリカ、イギリス、ロシア、フランス、ドイツ、オーストリア、イタリアといった列強諸国に宣戦布告がするが、敗れ去っている。
笑いますか?でも、日本の神風信仰とか第二次世界大戦の戦い方はアジア的です。日本人はゴルゴ13のような一発必中の神業が大好き。でも、欧米ではそんなのナンセンスなんです。
「そんな神業は99.9%の人には不可能である。だから、マシンガンのように100発撃てばいい」
というのが彼らの考え方。それで、結果はもう分かっているようにアジアの大半は植民地となり第二次世界大戦では日本は敗北しました。
ところが、21世紀の日本でも何も変わっていないんですよ。私の生きている受験産業でも生徒はよく模試で一番の生徒を「神だ!」と表現します。私も英検1級に合格して、京大二次試験で英語8割超を実証してみたらネットに「神だ」と書いてありました(笑)。
でも、そんな私にローガン中学校の生徒は
「ミスタータカギは、若いのになんでそんなジジイみたいな古くさい話し方をするの?」
と尋ねてきました。
ここ三重県の北部の中学校では「班学習」が盛んです。生徒の机を5つ固めて並べて互いに教えあい「落ちこぼれゼロ」をめざしているわけです。これをローガン中学校の生徒が聞いたら
「そんなこと出来るわけないじゃん。する必要もないし」
と言うでしょう。
生徒自身が学びたいと思わないことは無理に学べせられないことを決して忘れてはいけない。(ウエイン・W・ダイアー)
最初に覇権を握ったのは戦国時代のスペイン人、ポルトガル人。織田信長はその事実に向かい合ったので危機感を抱いた。次に覇権を握ったのはフランス人、イギリス人。アジアの大半が植民地になりました。そして、今はアメリカ人。
すべて白人の国。欧米の国である事実は重い。科学的な精神がアジアでは育ちにくいから賢い人は「頭脳の流出」するし、アスリートも芸術家もトップクラスの人は日本を脱出してアメリカをめざす。そして、近いうちに日本国内は人材的にスカスカになる。
まず、学校を変えないと根本的に日本は変われないでしょう。文科省は受験システムをコロコロ変える。その権力を行使して自分の存在感をアピールするだけ。教育委員会はブラック部活、ブラック校則が問題になっても一向に動かない。教師はいつまで経っても
「落ちこぼれを救え!」
としか言わない。ATLが
「日本の教科書はクソだ」
と言っても、“識者”の意見にしか耳を貸さない。つまり、何もしない。
私のやっている英語講師の世界だと、名古屋大学という旧帝に現役合格し、アメリカで教師をしていて、英検1級に合格し、通訳ガイドの国家試験や国連英検A級、ビジネス英検A級に合格し、河合塾学園や名古屋外国語専門学校で勤務し、京大の二次試験で8割を超えたら、欧米の社会なら高く評価されるでしょう。実証しているのだから。
でも、日本社会ではダメなんです。
日本で評価されるのは、駅前にビルを建てて、タレントを使って宣伝広告をして、講師は派手な髪型や衣装を身に着けてマスコミでもてはやされる必要があるんです。ローガン中学校の生徒ならナゾだろうけど、それが日本国民の国民性だから仕方ありません。科学的精神に欠けているわけですね。
私の小さな塾は9年連続で京都大学の合格者が出ており、そのうち3名は医学部医学科の合格者です。愚痴を言っているわけではないのですよ。四日市高校や暁6年制の特待生クラスの子たちは、私のスタンスに共感してくれて通ってくれているわけです。もちろん、彼らは将来は日本を出ていくと言っていますが。
とりあえず、「ブラック校則」は全廃。「ブラック部活」は優秀な生徒の時間を強制的に奪っているので参加は自由にすべき。クラスは解体して、欧米のように授業毎にクラスを移動するようにする。クラブやクラスのような閉鎖空間はイジメを生む背景になるだけですから。日教組のような教育の場に政治思想を持ち込む団体は解体すべきです。
卒業式に起立もしない、君が代も歌わないというのはやりすぎです。そんな非常識な教師に指導される生徒が気の毒すぎます。
でも、日本は戦国時代の後「鎖国」したし、明治維新で技術は導入しても文化は変わらなかった。第二次世界大戦で国土が廃墟と化しても何も文化は変わらなかった。私がここで語っても何も変わらないのは分かっている。
やはり、もう一度戦国時代や明治維新、敗戦のような大事件がないと日本は変われないのだろうなぁ。それでも変わらないのだろうなぁ。
昔々、中国の長安にある青年が住んでいました。彼は科挙に落ちてこの世の生活が嫌になり、山に籠って仙人になるための修行を始めます。毎日毎日血を吐くような修行の末、とうとう仙人の奥義を身につけ素足で湖を渡ることさえ出来るようになりました。30年の修行の末のことでした。
どうですか?感動的な話だと思われますか?あなたがアジア人なら少しは心が動かされるかもしれません。日本をはじめ、アジアの多くの国は長く中国文明の影響下にありましたから。ところが、私がユタ州のローガンで同じことを話したら反応は全く違いました。最初に出た言葉は
「水より人の密度が大きいから素足で水の上を歩くことは物理的に不可能」
そして、他の生徒は
「そんな血を吐くような努力をしなくても湖を渡りたいならボートを作ればいいじゃん」
でした。
これだけなら単なる笑い話ですよね。でも、この文明の違いのままもっと深刻な衝突になったらどうなるのでしょう?実は結果はもう出ているのですね。中学校の歴史で義和団事件を習いました。
義和団は宗教的色彩を強く帯びていて、「義和団の団員は神が乗り移り、銃弾で撃たれても刀で斬られても死なない」と団員たちが自らを信じるという、狂信的な一面もあった。そのため団員たちは、死を恐れずに銃弾の前に突撃し、屍の上に屍を重ねるという戦い方をしたという。義和団は西太后や清王朝と手を結び、日本、アメリカ、イギリス、ロシア、フランス、ドイツ、オーストリア、イタリアといった列強諸国に宣戦布告がするが、敗れ去っている。
笑いますか?でも、日本の神風信仰とか第二次世界大戦の戦い方はアジア的です。日本人はゴルゴ13のような一発必中の神業が大好き。でも、欧米ではそんなのナンセンスなんです。
「そんな神業は99.9%の人には不可能である。だから、マシンガンのように100発撃てばいい」
というのが彼らの考え方。それで、結果はもう分かっているようにアジアの大半は植民地となり第二次世界大戦では日本は敗北しました。
ところが、21世紀の日本でも何も変わっていないんですよ。私の生きている受験産業でも生徒はよく模試で一番の生徒を「神だ!」と表現します。私も英検1級に合格して、京大二次試験で英語8割超を実証してみたらネットに「神だ」と書いてありました(笑)。
でも、そんな私にローガン中学校の生徒は
「ミスタータカギは、若いのになんでそんなジジイみたいな古くさい話し方をするの?」
と尋ねてきました。
ここ三重県の北部の中学校では「班学習」が盛んです。生徒の机を5つ固めて並べて互いに教えあい「落ちこぼれゼロ」をめざしているわけです。これをローガン中学校の生徒が聞いたら
「そんなこと出来るわけないじゃん。する必要もないし」
と言うでしょう。
生徒自身が学びたいと思わないことは無理に学べせられないことを決して忘れてはいけない。(ウエイン・W・ダイアー)
最初に覇権を握ったのは戦国時代のスペイン人、ポルトガル人。織田信長はその事実に向かい合ったので危機感を抱いた。次に覇権を握ったのはフランス人、イギリス人。アジアの大半が植民地になりました。そして、今はアメリカ人。
すべて白人の国。欧米の国である事実は重い。科学的な精神がアジアでは育ちにくいから賢い人は「頭脳の流出」するし、アスリートも芸術家もトップクラスの人は日本を脱出してアメリカをめざす。そして、近いうちに日本国内は人材的にスカスカになる。
まず、学校を変えないと根本的に日本は変われないでしょう。文科省は受験システムをコロコロ変える。その権力を行使して自分の存在感をアピールするだけ。教育委員会はブラック部活、ブラック校則が問題になっても一向に動かない。教師はいつまで経っても
「落ちこぼれを救え!」
としか言わない。ATLが
「日本の教科書はクソだ」
と言っても、“識者”の意見にしか耳を貸さない。つまり、何もしない。
私のやっている英語講師の世界だと、名古屋大学という旧帝に現役合格し、アメリカで教師をしていて、英検1級に合格し、通訳ガイドの国家試験や国連英検A級、ビジネス英検A級に合格し、河合塾学園や名古屋外国語専門学校で勤務し、京大の二次試験で8割を超えたら、欧米の社会なら高く評価されるでしょう。実証しているのだから。
でも、日本社会ではダメなんです。
日本で評価されるのは、駅前にビルを建てて、タレントを使って宣伝広告をして、講師は派手な髪型や衣装を身に着けてマスコミでもてはやされる必要があるんです。ローガン中学校の生徒ならナゾだろうけど、それが日本国民の国民性だから仕方ありません。科学的精神に欠けているわけですね。
私の小さな塾は9年連続で京都大学の合格者が出ており、そのうち3名は医学部医学科の合格者です。愚痴を言っているわけではないのですよ。四日市高校や暁6年制の特待生クラスの子たちは、私のスタンスに共感してくれて通ってくれているわけです。もちろん、彼らは将来は日本を出ていくと言っていますが。
とりあえず、「ブラック校則」は全廃。「ブラック部活」は優秀な生徒の時間を強制的に奪っているので参加は自由にすべき。クラスは解体して、欧米のように授業毎にクラスを移動するようにする。クラブやクラスのような閉鎖空間はイジメを生む背景になるだけですから。日教組のような教育の場に政治思想を持ち込む団体は解体すべきです。
卒業式に起立もしない、君が代も歌わないというのはやりすぎです。そんな非常識な教師に指導される生徒が気の毒すぎます。
でも、日本は戦国時代の後「鎖国」したし、明治維新で技術は導入しても文化は変わらなかった。第二次世界大戦で国土が廃墟と化しても何も文化は変わらなかった。私がここで語っても何も変わらないのは分かっている。
やはり、もう一度戦国時代や明治維新、敗戦のような大事件がないと日本は変われないのだろうなぁ。それでも変わらないのだろうなぁ。