去年、日本手話についての本を紹介した時に
『デフ・ヴォイス』(丸山 正樹/著 文藝春秋 2011年)を紹介しました。
著者は当事者ではなく、フィクションなのですが
徹底的に取材されていて様々な問題に気付かせてくれます。
今日は続篇を。
龍の耳を君に デフ・ヴォイス新章
丸山 正樹/著 東京創元社 2018年
シリーズ第2弾
ろう者社会に関することだけでなく
当時の社会問題や
教育の場の問題、発達障害、緘黙症、母子家庭、社会的弱者の行政支援など
さまざまな問題が盛り込まれている。
慟哭は聴こえない デフ・ヴォイス
丸山 正樹/著 東京創元社 2019年
シリーズ第3弾
本作もろう者社会の110番や119番の通報の問題のほか、
会社や学校での情報保障、きょうだい児、有名ろう者の在り方、地域手話など
知らなかったことがたくさんあります。
わたしのいないテーブルで デフ・ヴォイス
丸山 正樹/著 東京創元社 2021年
シリーズ第4弾
舞台は2020年、コロナ禍の日本。
本作のキーワードは「ディナーテーブル症候群」
ろう者が聴者の家族の会話に十分参加できず、
自分だけが家族であって家族でないみたい・・
という疎外感を感じているという。
コロナ禍でろう者がどのような困難があるのか
ろう者と関わりを持っていない方々にはわからないことが
たくさんあると思います。