図書館、行く?

本の紹介~菊池重三郎

今日のお誕生日は・・・
菊池重三郎
1901年宮崎県のお生まれ。

「芸術新潮」の初代編集長にして、英文学者、作家として活躍された方ですが、
昭和10年より大磯に住み、島崎藤村を大磯に招聘、また馬籠の藤村記念堂設立に尽力されるなど、藤村とそのふるさと馬籠、とりわけ大磯と深いご縁のあった方です。
 

大きなおうち設立当初
菊池重三郎氏のご息女、なつみさんに「藤村と大磯ーふるさとの馬籠」と題してご講演いただきました。
当日は、先生がご用意くださった「島崎藤村略年譜」と「木曽路の地図」を見せていただきながら、
大磯を終の棲家とした藤村の足跡をたどりました。
惜しむらくは時間が短く、急ぎ足というよりそうとう駆け足でしたが、先生がご幼少のころ、
直に接しられた藤村の様子(一緒に左義長をご覧になったことなど)や、
藤村が好んだ大磯駅前から地福寺へと続く細道のことなど、
随所に味わい深いエピソードを織り交ぜながらお話いただき、
歯切れのよい先生の語り口に引き込まれ、しばし昭和10年代の大磯に思いを馳せました。


著書の『木曽馬籠』改装新版(中央公論美術出版 1977年)は
昭和18年に藤村が亡くなってから
戦中戦後の混乱のなか、藤村記念堂の完成、落成式までの経緯、
そしてその11年後再訪した時の様子が記されています。

『木曽妻籠』(東京新聞出版局 1972年)
序文をおととい紹介しました獅子文六が書いています。
書かれたのは昭和41年、この本の出版は47年。
あとがきにその理由があります。
こちらも藤村の縁で通った妻籠・馬籠の人たちとの思い出がつづられています。
大磯地福寺もたびたび登場します。

翻訳本もいかがでしょうか。
『アラバマ物語』(ハーパー・リー/著 菊池重三郎/訳 暮らしの手帖社 1964年)
『チップス先生、さようなら』(ジェイムズ・ヒルトン/著 菊池重三郎/訳 新潮社 1954)
 新潮文庫でも出版されています。

他にもありますので
探してみてくださいね。
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