図書館、行く?

暮らしの教室

今日は大磯 つきやま で開催された

暮らしの教室 に参加しました。

今日の講師は、田口幹人さん。

田口さんは、盛岡のさわや書店フェザン店店長時代

ヒットを多く送り出したカリスマ書店員として話題になりました。

現在は、楽天ブックスネットワークに勤務、合同会社未来読書研究所代表。

 

本を読まない人がなぜ読まないのか

本は読むだけのものか

本との出会いの場をいかにつくるか

本屋さんがどんどん減っている現状からも

本屋だけで儲けようというのは難しいようです。

何かと本屋(酒屋と本屋、雑貨屋と本屋)というように組み合わせるとか

本のある空間ということなら

私設の図書館などもありますね。

 

今日ご紹介いただいた読書調査の中で

「本とどこで出会うか」という質問の結果

半数は本屋、

図書館はほとんどありませんでした。

公共図書館を利用するのは市民の3割くらいといわれています。

図書館の役割、本屋の役割

それぞれを生かして

まちの中で本に出会う機会を増やしていかれるといいですね。

 

本屋も図書館も、地域を大切にする

地域の課題を拾い上げることが必要です。

その土地ならではの本屋、図書館。

そして、やはり自分のまちの未来をつくるのは

自分たちなんだということも

そのなかで実感できるといいですね。

 

 

まちの本屋 知を編み、血を継ぎ、地を耕す
田口 幹人/著 ポプラ社 2015年

2019年刊ポプラ文庫もあります。大幅書き下ろし「その後の『まちの本屋』」を収録。

田口さんが書店員になった経緯とそのなかで考える「まちの本屋」の役割を語られています。

 

もういちど、本屋へようこそ 
田口 幹人/編著 PHP研究所 2018年

本と読者の出会いをつくるために頑張る書店員たちの日々を知ると

本屋さんに行きたくなるかもしれません。

田口さんがさわや書店で仕掛けた「X文庫」について詳しく書かれています。

 

田口さんの本日のおすすめ本

窓のある書店から  新版
柳美里/著 角川春樹事務所 2021年

柳美里さんの読書について書かれたエッセイ。

柳さんは2018年、南相馬市小高区に本屋「フルハウス」を開店。

福島第一原発事故により全区民に避難指示が出た地域です。

田口さんがフルハウスを訪ねた時に、柳さんから「本屋とは」をうかがったそうです。

本は壁にぶつかったときや、何かに躓いたときに、誰にも打ち明けられないことを打ち明けられるもの。

本は別世界への扉で、無数の扉に囲まれて全部それが別世界に繋がっている、

まちの課題を拾っているのが本屋である、と。

 

柳さんは本屋の可能性を信じ、小高に必要とされる本屋を作ったのですね。

読んでみたいと思います。

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