今日は読書会。夏目漱石『こころ』
コーデネーターの石井敬士さんが、「こころ」の時代背景を説明。
日清戦争、日露戦争、明治天皇の崩御、乃木大将の殉死など激動の時代、大正3年に連載が始まる。
小説家としては12,3年の活動であったが、その間神経衰弱、胃カタル等病気との闘いでもあった。 東京帝国大学を出て、英語教師、英文学者でありながら、大変多才で正岡子規に学ぶ俳人であり、美術評論家でもあり、装丁家として、自ら「こころ」の装丁も手掛けた。スポーツマンで、水泳、ボート、乗馬も万能で落語を愛したなど、漱石の横顔も丁寧に説明して戴きました。
その後、参加者皆さん一人ひとりに“私の漱石”を熱く語っていただきました。
*予備校生時代、神田神保町で巡りあった。大正7年版「こころ」は自分にとって聖書の様な存在。
*文章が読みやすい。出だしの「私はその人を先生と呼んでいた」という文に作者のこだわりを感じる。
*高校の時読んで感動、先生の罪の意識が主題だと思う。
*若い時「こころ」を読んだが、歳をとって改めて読むと感じ方も違うとつくづく感じました。
読書会参加者は、新聞で知って。小田原・藤沢の図書館のポスターを見て。町の掲示板を見てとか、友達に誘われてなどという事で参加いただいた。
参加者 11名 スタッフ6名