悪性神経膠腫(グリオーマ)と闘う女。

28歳の誕生日に発症。

膠芽腫

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日々のあれこれ・たまに病気のこと

素敵な看護師

2015-06-05 20:27:19 | 入院1
今日は私が出会った素敵な看護師さんを紹介します。



Mさんという看護師さんがいます。
私が入院した初日に担当でついてくださった方です。
初めての入院で戸惑い、(このときはまだ検査入院の段階です)
不安でいっぱいだったとき、初めて会話した看護師さん。
検査に向かうときに、車イスを押してもらいながら、他愛もない話でした。"今月から制服が新しくなって、動きにくいんです~"という話。それが今でも何故か印象的です。

私は"看護師泣かせの腕"らしく。笑
血管が見えにくく、点滴のラインがなかなか取れず、点滴をとるのに毎回1時間ちかくかかっていました。
多いときは6回や7回針を刺されていました。

そんなとき、Mさんは、何回も針を刺され、痛みをこらえる私の手を握ってくれていたことがあります。
入院して3日目だった気がします。
Mさんの手は温かく、優しく・・このとき私はすごく嬉しかったです。

そして、それから約1ヶ月、Mさんは私の担当につくことはなく、病棟でも見かけることもあまりなく、私は密かに寂しかったです。

そして今日の話です。2015年 6月4日。

私は3日程前から、上の歯茎の裏部分の薄皮がはがれて、ご飯を食べるのが辛い思いをしていました。
酸や辛みを強く感じて、なかなかご飯が進みません。
食欲はあるけど、食べる気がしない…そして病院のご飯に飽きてきた…私はわがままなヤツです。。

すると、今日の私の担当、Mさん。

"食べるの辛くないですか??"と聞かれ。
"辛いです。でも薬を塗りたくないから、もう少し我慢してみます"と私は答えました。
"食欲は??味が濃いとか感じる?"とMさん。
"食欲はあるけど・・ご飯が食べにくくて、だんだん食欲もなくなってきました。味は…薄くはないです"と答えた私。
"食欲がない方や、口内に傷があって、ご飯が食べにくい方用の食事があるから、ちょっと調べてみますね""とMさん。

そんな食事があるなんて知らなかった…

私の体の症状など、看護師さん同士で情報共有しっかりされています。
だから、毎回違う看護師さんにも、"まだ痛いですか?"とか"体調悪くないですか?"とか"食欲はありますか?"など、単発の質問はよくされます。
けれど、Mさんは少し違いました。
傷の具合から始まり、食欲の話になり、このような食事もありますよ、と提案。
私は本当に感動しました。

それからすぐに、食事内容変更の手続きをしてくださいました。

→米飯・・全粥・パンなど選べて、酸っぱい調味料を避け、全体的に少し柔らかめに仕上げた食事みたいです。

それからすぐ、昼ごはんでした。
ご飯のときは毎食、温かいお茶が添えてあります。
しかしMさんは"温かいと飲みにくいと思ったから…"と言って、お冷やと冷たいお茶を添えて、お昼ごはんを持ってきてくださいました。
もーー私は涙が出ました。
ここまで、患者の立場にたって行動が出来るって…
プロです、本当に。
飲食業で言う接客の鏡です。
"おもてなし"と一緒です。

私は本当に感動したし、とっても嬉しかったです。

早速夜ご飯は、今までと違う内容できました。
そして、食べ終わったあとも、味は大丈夫だったか気にしてくださいました。


前回の記事にかいた"1対多"の関係。
私は看護師さん達にとっては"多の患者"であるけれど、Mさんは"1"として接してくれた。
それが本当に嬉しかったです。


他にも沢山、Mさんの様な方はいらっしゃいます。
また、そんな素敵な看護師さんを紹介していきたいと思っています。



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