オヤジっちの週末超スローライフ

日本横断 (その1)


スレイプニルさん(左)とザリガニさんがお見送りに来てくれました。超~うれしいっす。

自転車に乗りならいつかやってみたいと思うのが日本列島横断(俺だけか?)。なかなかチャンスがなかったが、シルキーさんに誘われて茅ヶ崎海岸から直江津港まで走ることになりました。夜通し走るのも初めてだし距離も自己最長になるし当日は仕事で仮眠もとれないしと不安ばかりでしたが、そんなこと言ってたら一生走れないと割り切ってスタート地点に立つことにしました。

出発は茅ヶ崎海岸を6月3日(金)午後10時。30分前に集合場所のコンビニに行くと、すでにシルキーさんとスレイプニルさんがお見送りに来ていてくれた。しばらくするとザリガニさんもお見送りに来てくれた。

出発前にしばし談笑してから秘密任務の準備に取り掛かる。その任務とは!?


太平洋の海水を日本海まで運ぶ、地球防衛軍から依頼された極秘任務である。ならばウルトラマンに運ばせたほうが早いという噂もある。


予定よりちょっと遅れて午後10時20分に出発。苦手なナイトランで八王子を目指す。


シルキーさんの道案内で海老名から先は予定していたルートを変更して相武台前を経由して県道で国道16号線を目指す。少し遠回りだったが道幅も広くストレスなく走ることができた。八王子でコンビニ休憩した後、国道16号線を北上して国道407号線をめざしてひた走る。気温も適温で走りやすく遅れを取り戻すかのように快調に飛ばす。

しかし...。いくら走っても国道407号線の看板が出てこない。これはおかしいと思いバッテリーを温存していたGPSを起動させると、国道407号線の分岐を通過してしまっている。GPSを頼りに脇道に入り軌道修正をするが「方角がおかしいのでは」とシルキーさん。確かに看板を見ると逆方向に走っているような気もするが、GPSの示す方向は前方を示している。しばし「あっちだこっちだ」と話していたとき重大なミスに気が付いた。GPSの設定がノースアップの設定になっている。ヘッドアップ設定にし直すと進行方向と逆に進んでいることが分かった。なんという失態。シルキーさんご迷惑をおかけしました。

あとで調べてみたら国道407号線に入る前に短い区間だが国道299号線を走らなければならなかったようだ。これも失敗。重ねてお詫びします。

国道407号線に戻りしばらく走ったことろで動揺を抑えるために2度目の休憩。午後3時過ぎに出発するが予定より遅れているので一気に高崎を目指して走るが熊谷の手前で夜明けを迎えた。


熊谷からは国道17号線を北上する。緩やな向かい風に体力を消耗する。


高崎から国道18号線に入るといきなり「だるま」。


一気に国道17号線を走り抜け遅れていた時間をほぼ取り戻したのだが、その代償は大きかった。腰は痛いし眠くなってくるし、これが夜通し走るということかと実感した。シルキーさんは慣れているようで平然としている。シルキーさんの提案で朝マックすることになった。


朝マックは初体験。何を頼んでいいのらわからないので、とりあえず一番量が多そうなものを頼んでみた。


朝マックだけでは疲労回復に至らす、ついつい薬物に手を染めてしまう。


国道18号線を進んでいくと、長野まで99Kmの看板が見えてきた。頑張る気力が湧いてくる。


妙義山が見えてきた。学生時代にザリガニさんと登った丁須ノ頭も見えていました。


釜めしで有名な横川の「おぎのや」。朝マック直後なので釜めしはパス。この地点がちょうど中間地点。残りは170Km。まだ先は長~い。


日本横断最大の難所、碓氷峠(旧道)に向かう。


緩やかな勾配をゆっく進んでいくと碓氷湖があった。サドルの先のガードレールの間ににちょこっと写っているのが湖


横川~軽井沢間を走っていたJRの廃線。現在は途中までハイキング道路になっているようだ。


碓氷峠の名勝「めがね橋」では思わず立ち漕ぎで頑張る!。撮影用ですが...。


碓氷峠は想像していたより素晴らしい峠。勾配も緩やかで新緑の木漏れ日を浴びながら軽井沢を目指す。


快調に登ってくるシルキーさん。年齢を考慮するとまさに鉄人。


碓氷峠にはコーナー毎に看板が立っています。でも最後まで登らないといくつあるかわからない。この看板がラストでした。


碓氷峠に到着。ついに長野県に突入した。長かった~。


記念碑で記念撮影。これで最大の難所を攻略したことになる。


軽井沢駅まできました。輪行できたサイクリストの集団がいました。


小腹が減ったので腹ごしらえ。脂が俺を呼んでいる。


軽井沢は標高1000Mを越えているので涼しい~


ついに?アシストの保父さん登場。やはり国道299号線にやられて散々な目にあったようだが軽井沢で合流でできた。


長野を目指してあと少し。千曲川にそって進みます。


長野までは保父さんが伴走してくれたので安心して走れました。水の補給やサロンパスやら助かりました。ありがとう!


長野市内で道に迷ってしまい遠回りしてしまったが善光寺に到着。


せっかくなので名物のお蕎麦を頂く。三段重ねで美味しそうだが?


お蕎麦は美味しいのだが、サイズが小さいのが残念。


保父さんと長野市内でお別れして妙高高原を目指す。「日本海に沈む夕日を見ましょうか」と茅ヶ崎を出発したが、どうやら日没までには間に合いそうにない。もともとさほど重要視していなかったので、夕日は次回のお楽しみ?にして、のんびりと走ることにした。


妙高高原への登りは、はじめのうちは傾斜が緩かったが、疲労がピークに来ているので段々と辛くなってくる。


限界ちょっと前でやっと妙高高原に到着。もうひと登りあるがそのまえに、やっぱり脂が俺を呼んでいる。


残り40Kmがこれほど辛いとは想像していなかった。直江津に向かって下るだけなのだが、途中で日没になり路面が悪いうえに、ものすごいスピードで車が脇をすり抜けていく。GPSのバッテリーは長野の手前で切れてしまっているので、看板の距離表示だけが心の支えになっている。

シルキーさんに牽かれて、ひたすら闇の中を下っていく。何度も心が折れそうになったが、ここからが正念場と気を引き締める。40Kmが倍以上の距離に感じられた。ひとりでは絶対に成功していなかったと確信した。

真っ暗な直江津港に着いたのは6月4日(土)午後8時20分だった。感動というよりは、無事に走り終えてホッとしたというのが正直な気持ちだった。多分、自分の限界を超えてしまっていたのかもしれない。


長い道のりだった。とても辛かったが、とても楽しかった。ちょっとだけ自分のことを「イケてるじゃん」と思った。

船見公園に立ち寄って「人魚の像」を探すが真っ暗で見つけることが出来ず、明日また来ることにして宿を目指す。今回は温泉宿を予約してある。宿についてサイコンを確認したら想定外の結果が。


あと少しで400Kmだったのか!?。よく食べて、よく走りました。

温泉につかって、夕食を取りながらちょこっと反省会をして就寝。「自転車で日本横断をしたのに何となく実感がわかないな~」っと思いながらベットの上でストレッチをしているうちに意識が遠くなっていった。zzz...。

その2 へ続く...。

Dst:391.1Km Ave:23.0km Max:64.2km
(写真提供 シルキーさん)

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