ハンドシェイク 手取り川物語

手取り川周辺で繰り広げられる、とある釣り人の物語

総員戦闘配置に着け。これは訓練ではない。繰り返す、これは訓練ではない。

2006年04月02日 17時03分34秒 | 釣り(川釣り)
今日はいつに無く早い時間での書き込み開始だっ。
2月の九頭竜川の解禁に合わせ、
手取川を手始めに2ヶ月間サクラを目指して、
アッチへコッチへさ迷っているがアタリすらない。


今日は釣りの予定ではなかった...
昨日時点での天気予報では朝から雨になっていたからだっ。
ところが、
朝起きてみると今にも泣き出しそうな空模様だが雨は降っていなかった。
絶好の釣り日和である。
私(心の中):(ちょっとだけ、釣りしようかな~ぁ?)
      (まっどうせ直ぐに雨が降り出すだろうから、その後はノ~ンビリ休養だな。)

7時過ぎには犀川の川原に立ち1時間くらいキャストし続けた位であろうか、
あまりにもアタリが無いため少し休憩と思い水辺に背を向け、
サイクリングや犬のお散歩を楽しむ人達を眺めタバコに火をつけた。
私(心の中):(本当にサクラマスはいるのだろうか~ぁ?)
      (2ヶ月で何個ルアーロストしたかな~ぁ?)
かなりネガティブな精神状態で流れていくタバコの煙を目で追っていった瞬間、
私は衝撃的な光景を見てしまった。。。

自転車のハンドルを右手だけで操作し、
左手に釣竿とランディングネットを持ち斜めにして肩に担いだネットの中には、
なっ何と推定60cmは越えているであろう銀色の魚体が窮屈そうに入っている...
私(心の中):(いるじゃん!)
      (やっぱり、いるじゃん!!)
      (いるんなら、釣れないはずが無いじゃん!!!)
取り合えず「つりびとの なかのはしさん」に状況報告を行うと、
なかのはしさん(メール):(今日は釣り上げるまで帰宅禁止です!!)
私(メール):(了解! 今日は手取に行きません。)
切れ掛かっていたスイッチがガッチリと”ON”になったのは言うまでも無い。

更に熱く、更にタイトに、更に繊細に川底の岩盤を攻めるキャストを続ける。
ミノーのリップが岩盤を叩くのを、
神経を集中し全身で感じ取りながらリーリングを行うが、
複雑な岩盤にルアーがどうしても根掛かってしまう。。。
いつもなら3個もルアーロストすると意気焦心してしまう私だが、
スイッチが入っている時の思考は暴走機関車並で、
一旦釣り場を離れ大急ぎで釣具屋に向かった。
私は釣具を買うことを自重していた事などすっかり忘れ、
ルアーを補充し・根掛かったルアーの回収率を上げるため号数を上げたPEラインを購入し、
脇目も振らず、
他人の視線も気にせず釣具店の駐車場でパンを食べながらPEラインを巻き直し、
数十分後には何事も無かったように釣り場戻りキャストしていた。

がっしかし、
2時を過ぎたあたりから雨がポツポツ降り始め2時半頃には本格的な雨となった。
水色が少しずつ悪くなるに従い私のスイッチも”OFF”に近づいていった。。。


『総員退避急げ。これは訓練ではない。繰り返す、これは訓練ではない。』


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