解離性同一症の数は分かっていません。
ある小規模な研究では、1年間の調査で約1.5%の人にこの病気が認められました。
解離性同一症には以下の種類があります。
憑依型
非憑依型
憑依型では、別の人格が患者を外部から支配する存在のようにみえます。
こうした別の人格は、超自然的な存在や霊魂(しばしば悪魔や神であり、過去の行い対する罰を与えようとする場合もあります)
と表現されることもありますが、ときに別の人間(しばしば死別した人で、ときに劇的に振る舞います)であることもあります。
いずれのケースでも、普段の患者とは大きく異なる話しぶりや振舞いがみられます。
そのため、周りの人が別の人格に気づきます。
多くの文化において、同様の憑依現象が地域の文化や宗教の中で普通にみられ、それらは病気とみなされません。
これとは対照的に、解離性同一症では、別の人格は望ましいものではなく、強い苦痛や障害の原因になり、
患者が置かれた社会的状況、文化、または宗教にふさわしくない時期や場所で現れます。
非憑依型は、周りの人にとってそれほど明らかにならない傾向があります。
自己の感覚が突然変わったように感じることがあり、おそらくは自身を主体としてではなく、
自分の会話、感情、行動の観察者であるかのように感じています。