6/8 ワールドオーシャンデー

2008-06-09 | Weblog
ワールドオーシャンデー 6月8日

1992年、ブラジルのリオ・デ・ジャネイロで開催された地球環境サミットにおいて、カナダ政府が6月8日を世界の海洋資源、海洋環境を保全する日にしよう、と提案したのが「ワールド・オーシャン・デー」です。この日の前後には、世界中で教育的な楽しいイベントが開催されます。

例えば、
ワールド・オーシャン・デイ(ハワイ)
日時:6月6日~13日
場所:マアラエア/マウイ・オーシャン・センター(マウイ島)
Tel:(808)270-7000
世界の海の大切さを祝う一週間のイベント。セミナーやアクティビティーも有り。
・ ・・とツアーガイドにも書かれています。

米国のロードアイランド州に本部を置くワールドオーシャンデー事務局が発表した、2008年度のワールドオーシャンデーのニュースリリースには下記のように記載されています。(一部抜粋)

世界中で何百ものパートナーグループが6月8日のワールドオーシャンデーを記念して、いろいろなイベントを企画しています。この日は、世界の海と自分たちがつながっていることを祝い、私たちの生命活動に対して、海が担っている重要な役割を再認識し、保全活動の可能性について考え、行動する日です。

世界中の70カ国以上、750箇所以上の水族館、動物園、科学博物館その他の教育施設が手を携え、ネットワークを組んで、毎年この日を祝い、また、国連に対してはこの日を正式に国連承認の「世界海の日」にするような署名運動もしています。

2008年のテーマ:気候変動と健全な海を関連づけ、特に今年は国際サンゴ礁年であることから「気候を助けよう、海を助けよう」をテーマとして掲げています。

「海洋と気候変動」:海洋と気候変動は相互に密接に関係しています。人類の活動が大量に発生させたCO2は、海洋にも吸収されています。その結果、海水温度が上昇し、酸性化し、海洋における生命の基本的なあり方を脅威にさらす結果となっています。気候変動によって、海水の温度も上がっています。

海洋生物への影響:重要な食糧資源として、医薬品の材料として、また、経済的、美的にも、文化的にも大きな役割を果たしているサンゴ礁はこうした気候変動に大変敏感で影響を受けやすい存在です。科学者達はサンゴ礁の消滅が、地球が持っている豊かなエコシステムに与える影響について懸念しています。他にも、海洋生物とエコシステムが脅威にさらされている例として鮭の数が減少していたり、海洋哺乳生物の為の餌が減少してきたり、外来生物種の異常繁殖などがあげられます。沿岸地域にとっては、海水の上昇が脅威です。

ワールドオーシャンデーには、海洋環境の保全のために、海岸清掃やシーフードの持続的供給を考えるイベント、教育プログラム、フィルムフェスティバルなど数々のイベントが行われますが、2008年に行われる活動の例を下記に挙げておきます。

* モントレー・ベイ水族館(カリフォルニア州モントレー):6月8日は入場無料。海を祝い、海の素晴らしさについて学び、海がさらされている脅威やそれに対して、わたしたちが何が出来るかについて学習するワールドオーシャンデーの特別イベントに無料招待されます。
* シアトル水族館(ワシントン州シアトル)「ワールドオーシャンウィークエンド」を祝い、オルカを中心に鯨たちのことを学びます。鯨にとって、健全な海がどれほど重要かについて学習します。NOAA(米国海洋大気庁)、環境保全に関する多くの機関、研究者たちが参加し、見学者と意見を交換します。プレゼントも配布されます。
* 沿岸研究センター(マサチューセッツ州プロビンスタウン):人や魚や動物たちが海を渡ることについて書かれた児童書「大きな海をわたって」の作家がサイン会を開きます。
* セミアムー・ベイの会(カナダ、ブリティッシュコロンビア州):双方向ディスプレーや家族で楽しめる活動、工作、フェースペインティング、海洋生物にさわれる水槽、音楽ライブ演奏、地域のオーガニックフーズ、カヤック、スキューバダイビング、解説付きのお散歩などなど。
* モイール地区(北アイルランド):「海に囲まれましょう!」人々の生活が自然の海と共存することによってなりたっている北アイルランド地域を訪ね、バスキング鮫、いるか、あざらしなどが生息する海のワイルドライフを楽しみます。
* 国連に対する署名活動:6月8日を国連公認のワールドオーシャンデーとする100万人署名運動。

他にも様々なイベントが世界中で行われており、http://www.World OceanDay.org で見ることができます。あなたの地域でも是非、こうしたイベントを行って、私たちのリストに載せてください。


参考)世界海の日というのもありますが、これは、海事の世界で制定されたものです。

世界海の日
  IMO(国際海事機関)の前身のIMCO(政府間海事協議機関)が
  1977年に制定した「世界海の日(World Maritime Day)」がそれだ。
  海上輸送の安全や海洋環境の保全など、
  世界規模で推進されるべき課題をテーマに、
  毎年、9月の最後の週の適当な日を選び、
  IMO本部や世界各地でさまざまな行事が催される。