タイトルは思いつかないけど、テキストで残したいから

Youtubeで公開する用の原稿とかテキスト文なんかを載せていきます。
動画を作るのが遅い…その通りです。

Electron将棋→HomeShogi

2024-06-15 23:13:54 | ゲーム

紹介してきた「Electron将棋」新バージョンから名称が「Home Shogi」にかわったそう。

【お知らせ】 v1.15 から名称とロゴが変更されました。

詳細

 

変更理由は、「Electron」の規約上の問題が生じる可能性があるためとかなんとか。

名称とロゴが変わりましたが、機能はさらに強化されました。

https://sunfish-shogi.github.io/electron-shogi/

最新版は1.15.0

https://github.com/sunfish-shogi/electron-shogi/releases/tag/v1.15.0

これにより、検討エンジンを動かしながら棋譜を読み込むなど他のことができるようになったとのこと。

Mac版は新規インストールされてしまうため、旧ファイルは自分で削除する必要があるそうです。

Win版は上書きインストールされます。

Macでも使える数少ない将棋UIなので、今後の発展にも期待しましょう。

 


Electron将棋の新機能

2024-06-12 14:41:41 | ゲーム

将棋GUIのひとつとしてご紹介しているElectron将棋に、ユニークな機能が実装されているので紹介しておきます。

 

Electron将棋

https://github.com/sunfish-shogi/electron-shogi/releases/tag/v1.14.2

 

v1.14.0から追加された機能の一つに

「局面編集に駒の数を変更する機能を追加」

があります。このほかにも追加機能はあるのですが、これが他にはないユニークな機能です。

 

どういうことかというと

 

 

初期画面から、「局面編集」を選択

 

すると「駒の増減」が出てくるので選択

このウインドウが開くので、ここで駒の数を指定できます。

試しに玉を4枚にしてみると

このように駒が追加されているのが分かります。

 

残念ながら現在のAIでは、駒が増えたことに対応できないらしく、検討させるとエラーが出ます。

将来これに対応したAIがリリースされれば、将棋の新たな可能性が開ける時が来るのかもしれません。

需要なさそうなのでリリースは夢の話なんでしょうけど。

 

人間がああでもない、こうでもないと検討するのは自由なので、そういうのが好きな人向けの機能と言えます。

「課金して持ち駒を増やす」みたいな遊びもできるので、そういうネタを作りたい方にもいいかもしれません。

 


フリーで公開されている最新将棋AI事情

2024-06-12 13:07:43 | ゲーム

前回の投稿から大分日が過ぎてしまいました。

将棋AIは徐々に有料化の道をたどり始めていますが、ありがたいことに今でも無償で入手できるものもあります。

今回は、それらの情報を更新していく内容です。

 

やねうら王

長らく更新されていなかったやねうら王も、ついにVer8がリリースされています。

開発版は支援者向けに公開されていますが、それよりちょっとだけ(R50100)性能を下げたバージョンが公開されました。

 

やねうら王Ver.8.30 GitHub

https://github.com/yaneurao/YaneuraOu/releases

 

以前紹介したふかうら王も、Ver8.30が公開されています。

これらには評価関数は付属しておらず、エンジンのみなので評価関数は自前で用意する必要があります。

既存のものがそのまま使えるので、今お使いの環境があればエンジンだけ差し替えれば動作するはずです。

以前まであった「水匠5」同梱版は付属していませんでした。

 

実際に使ってみたところ、一か所設定項目が追加されてるのに気が付きました。

どうやら持将棋27点ルールのほかに、24点ルールにも対応したようです。

詳細は不明なので、今後の公式発表を待ちたいと思います。

性能的には体感できるレベルで向上を実感できました(Zen2 Ryzen5 ノートPCの環境)

今後の主流になっていくと思われます。

 

やねうら王、ふかうら王、tanuki系評価関数は、開発版を支援者向けに公開しています。

有料ではありますが、こちらを導入した方が性能をより発揮するので興味がある方はご検討ください。

 

Li-Venge

実はちょっと古い情報になるのですが、無償で公開されている評価関数としては最強といえるのがこのソフトです。

https://github.com/nodchip/tanuki-/releases/tag/tanuki-dr4

エンジン部分が更新されていたようですが、先述のやねうら王Ver.8.30の方が性能を発揮できるので、

評価関数部分だけ流用することになりそうだと思います。

まあ、その部分は前回までに記述した「Li」と同じらしいのですが。

 

なお、Li-Vengeは単体で有料版が公開されています。こちらの方が最新版となります。

https://lessertanuki.booth.pm/items/5713519

 

ふかうら王/DLSHOGI

 

Lightweightのモデル公開(WCSC33ver

https://rheinmetall.hatenablog.com/entry/2023/05/06/120000

※一年前の記事のため情報が古いです

DL系将棋AI用の軽量モデルです。

軽量化した分NPSAIが単位時間当たりに考える手数)を増やせるのが売りになっています。

従来のモデルよりも、若干多く読んでくれる気がします。

正直使ってるPCGPUが貧弱なため、実感できるほどの恩恵はありませんが、それなりのGPUであれば恩恵が受けられるはずです。

 

Aoba-Zero

https://github.com/kobanium/aobazero/releases

 

DLSHOGIと同じくDL系エンジンですが、GPU版はOpenCL版で公開されています。

現行で売られているGPUなら、ほぼどれでも動かせるのが特徴です。

また、モデルは独自のものをダウンロードして動かします。

そのため別途モデルを用意する必要がありません。

 

十六式いろは幻(まほろ)-2024

https://github.com/sueyoshiryosuke/YaneuraOu/releases/tag/Ver.2024spring

今回お伝えするAIで、唯一最新の大会に出たAIを公開してるサイトです。

水匠5に比べてやや分が悪いそうです。

試しに水匠5と組み合わせて評価関数を用いたところ、水匠5は上回るようになりました。

エンジン部分はやねうら王の7.63を使っていたようです。

 

今後やりたいこと

将棋AIに最適なCPUを探す旅

将棋AI DL系をマルチGPUで検証する

将棋AIでのベンチマーク評価、その基準と測定方法について