工場長「もうなんだかんだと2月かよ・・この分じゃああっという間に盆がきちまうなぁ。年末から休工しちまってるが、そろそろ土手工事のほうも再開しないとなぁ」
モリ「年明けから連日打ち合わせですからね。本当に工場拡張なんてできるんですかねぇ・・」
マサ「あの感じだと年内の竣工はまず無理じゃないすかね。第一、予算もこれからでしょうから、いま打ち合わせしたところでどうなんすかね・・」
工場長「いや、ある程度は工事中の組織体制だとか、作業員の稼動状況を事前にシミュレートしとかねぇと予算立てんのも難しいから仕方ねぇわな。」
マサ「工事中は半年くらい休みにしちゃえばいいっすね!」
工場長「んなわけなかろう。ほんとお前は休むことばっかりだなぁ」
モリ「局長もなんだか年明けからバタバタと忙しそうですね・・この土曜日もなんだか埼玉にある戸田運転所でお祭りがあるとかで、この後もすぐ運転部と進行の打ち合わせって言ってましたぜ。」
工場長「あぁっ!わりィ わりィ そういやぁ言ってなかった(汗)」
マサ「なんすかなんすか? 臨時休業ですか!?」
工場長「バカっ・・その逆だよ 俺らも土曜はお祭り出るように局長から言われてんだよ。運転部の連中はみんな車両保守と来客者対応で手が回らないから広報用に記録取材しろって・・」
モリ「そりゃ面白そうじゃないですか。他局さんのいい列車が見れるのは楽しみですね。いろいろ勉強になりますし・・」
マサ「ところで、うちからはなにを入線させるんすかね?」
工場長「あぁ、455系入ってきたな。こいつも入線予定なんだが、M車のオーバーホールも終えて大晦日に急行仕業入ったら、カーブでM車が空転してまともに走れないとかで途中で運転取りやめてんだよ。なんとか大宮までは辿り着けたんだがな。今回、お祭り参加に向けて走行性能の改善と各部の手入れをするんだよ。」
マサ「なんだか前から車輪の転がりが悪いとかいってたのにあまり手入れてなかったすよね。まぁ、代用車両がないから仕方ないかも知れないっすけどね・・これもいい機会じゃないっすかね。」
工場長「夕方まで時間あいちまったなぁ・・モリさん、ちょっと作業見とくか」
モリ「そうですね。ここで夕方までくつろいでるのもなんですし・・いきますか」
「ギャラギャラギャラ・・キキィ! カシャン・・ピィッピィッ・・・ギャラギャラ~・・」
工場長「おう ツネ、お疲れ~ どうだそっちは?」
ツネ「あ、お疲れ様です! なんだか遊園地のアトラクション乗ってるみたいで面白いですよ(笑)客扱いないもんだからいきなりフルノッチで・・」
工場長「はしゃぎ過ぎて突放されないように気をつけろよ(笑)」
マサ「ありゃ・・この勾配でも動かねぇなんて結構重症っすね・・」
モリ「しかし9連1Mでまともに走らないなんてよく引き取ってきたもんだよな。」
マサ「たしかハイグレード車両とか銘打って開発されたらしく、導入当時の費用もえらい高かったみたいっすよ。それがこんなんじゃあ、話にならないっすよねぇ」
工場長「最新ロットのはフライホイールが入ってるらしいんだが、あれこそちゃんと走るのか疑問だよな。」
※画像は手歯止め使用中ですが本当に走りません(爆)
工場長「今回は原因箇所の特定のためにいろいろ条件つけてテストさせたんだよ。以前からこの集電板が一番怪しいと言われていて、ピボット受け穴部分を少しだけ外側に広げて車輪の遊びをつけてみたり、先頭車以外の集電スプリングを抜いてテストしてみたんだが車両によって改善したりしなかったり・・結局、このピボット受け穴か車輪のピボットそのものに何らかの回転抵抗ができているとしか考えられないなと・・で、原始的だが穴の中を棒ヤスリでほじって黒染塗膜とバリを落としてクリアランスを確保してみたってワケだよ。下側の集電板が改善したものだな。他にも復心バネのない旧TNカプラーとか怪しいところがいくつかあるんだがな、それでもテスト走行したらだいぶまともに走るようになったよ」
マサ「これなんすか?あみだくじっすか?」
工場長「♪あーみだーくじー 引いて楽しい・・ってバカ。これはな、ちょっとお客から日差しを遮るものがなにもないって苦情がきてたもんだから日除け作ってんだよ。簡単そうに見えるが結構面倒くさいみたいで運転部の連中も二度とやりたくない作業の一つと言っていたな(笑)だが、多分全部の車両につければ生きた車両に見えてくるはずだよ」
モリ「室内灯も付けたらかなりいい感じじゃないですかね。」
工場長「走行が改善されたから来期は福島夜行にも使えるように予算申請してみるかね」
工場長「こんな感じで切り出して窓の裏から両面テープで止めるんだな。こりゃ確かに9連でも面倒だな。」
工場長「これは今回の手入れの目玉。クモハのジャンパ栓つけてみようかと思ってな。局長自らホビーセンターまで行ってデハ268用のジャンパ栓パーツを仕入れてきたんだよ。これつければだいぶ顔が引き締まって見えるんじゃねぇかな」
モリ「このパーツの色違いは結構前から確か倉庫に在庫ありましたよね・・」
工場長「そうだっけか?最近俺も車両のほうは弄ってねぇからどこになにがあるか忘れてんだよ(笑)もう目も見えなくなってきたしよぉ。こないだもパーツをピンセットで一所懸命つかもうとしてんだけどなかなかつかめねぇからおっかしいなぁと思ったら、パーツがもっと遠くにあったってなぁ、笑っちまうよなホントw」
マサ「ぷぷーっww」
工場長「こらっ 笑ってんじゃねぇぞ!」
モリ「工場長、これライトですか?」
工場長「そうだよ。消灯状態だとライトが黒くてちょっと興ざめだったからな、目玉のプリズムはずしてレンズの後ろで一旦カットして光が反射するようにしようと思ってな。今回は両端のクハとクモハだけやるんだが、さっきもカットしたレンズがどっか飛んでっちまったらしくて連中が血眼になって探してたな(笑)接着するときもレンズのカットの向き間違えないようにしないとな。これもけっこう難しい作業らしいな。」
工場長「さぁ、できたらしい。いよいよ出場だ」
マサ「ジャンパ栓蓋も塗装したんすね。」
工場長「あぁ。FARBEの赤13号でちょうど良かったみたいだな。どうだマサ、下のクモハと比べてだいぶいい顔になったろ?ついでだからシートの塗装や各所の墨入れもやらせたんだよ。トイレ臭気抜きのHゴムも削ってグレーを出してみたよ。」
マサ「いいっすね。ライトもだいぶ白く見えて効果出てますよ。」
工場長「もう少しレンズに近いところでカットしたらもっと良かったかな・・まぁ、とりあえずはこれで十分だろ。」
モリ「日除けも効果ありましたね。車両が生き生きとして見えますよ」
工場長「だろ?だいぶ見栄えが良くなったな。次は室内灯入れるときに屋根とクーラーも塗装するかな。そうなると一気にサハシ入れて70年代の13連フルにしてみたくなるな。」
モリ「13連にするなら、いくらなんでもやはり2Mにしないとキツいんじゃないですかね。」
工場長「そうだなぁ・・旧動力のM車だけ中古で手に入ればいいんだがなぁ。」
マサ「俺もグリーン帯入った13連見たいっすよ。あれこそ東北急行っすからね。」
モリ「マサ、お前ほんと好きだなぁ・・」
工場長「よっしゃ、そろそろ現場戻るか。」
モリ「年明けから連日打ち合わせですからね。本当に工場拡張なんてできるんですかねぇ・・」
マサ「あの感じだと年内の竣工はまず無理じゃないすかね。第一、予算もこれからでしょうから、いま打ち合わせしたところでどうなんすかね・・」
工場長「いや、ある程度は工事中の組織体制だとか、作業員の稼動状況を事前にシミュレートしとかねぇと予算立てんのも難しいから仕方ねぇわな。」
マサ「工事中は半年くらい休みにしちゃえばいいっすね!」
工場長「んなわけなかろう。ほんとお前は休むことばっかりだなぁ」
モリ「局長もなんだか年明けからバタバタと忙しそうですね・・この土曜日もなんだか埼玉にある戸田運転所でお祭りがあるとかで、この後もすぐ運転部と進行の打ち合わせって言ってましたぜ。」
工場長「あぁっ!わりィ わりィ そういやぁ言ってなかった(汗)」
マサ「なんすかなんすか? 臨時休業ですか!?」
工場長「バカっ・・その逆だよ 俺らも土曜はお祭り出るように局長から言われてんだよ。運転部の連中はみんな車両保守と来客者対応で手が回らないから広報用に記録取材しろって・・」
モリ「そりゃ面白そうじゃないですか。他局さんのいい列車が見れるのは楽しみですね。いろいろ勉強になりますし・・」
マサ「ところで、うちからはなにを入線させるんすかね?」
工場長「あぁ、455系入ってきたな。こいつも入線予定なんだが、M車のオーバーホールも終えて大晦日に急行仕業入ったら、カーブでM車が空転してまともに走れないとかで途中で運転取りやめてんだよ。なんとか大宮までは辿り着けたんだがな。今回、お祭り参加に向けて走行性能の改善と各部の手入れをするんだよ。」
マサ「なんだか前から車輪の転がりが悪いとかいってたのにあまり手入れてなかったすよね。まぁ、代用車両がないから仕方ないかも知れないっすけどね・・これもいい機会じゃないっすかね。」
工場長「夕方まで時間あいちまったなぁ・・モリさん、ちょっと作業見とくか」
モリ「そうですね。ここで夕方までくつろいでるのもなんですし・・いきますか」
「ギャラギャラギャラ・・キキィ! カシャン・・ピィッピィッ・・・ギャラギャラ~・・」
工場長「おう ツネ、お疲れ~ どうだそっちは?」
ツネ「あ、お疲れ様です! なんだか遊園地のアトラクション乗ってるみたいで面白いですよ(笑)客扱いないもんだからいきなりフルノッチで・・」
工場長「はしゃぎ過ぎて突放されないように気をつけろよ(笑)」
マサ「ありゃ・・この勾配でも動かねぇなんて結構重症っすね・・」
モリ「しかし9連1Mでまともに走らないなんてよく引き取ってきたもんだよな。」
マサ「たしかハイグレード車両とか銘打って開発されたらしく、導入当時の費用もえらい高かったみたいっすよ。それがこんなんじゃあ、話にならないっすよねぇ」
工場長「最新ロットのはフライホイールが入ってるらしいんだが、あれこそちゃんと走るのか疑問だよな。」
※画像は手歯止め使用中ですが本当に走りません(爆)
工場長「今回は原因箇所の特定のためにいろいろ条件つけてテストさせたんだよ。以前からこの集電板が一番怪しいと言われていて、ピボット受け穴部分を少しだけ外側に広げて車輪の遊びをつけてみたり、先頭車以外の集電スプリングを抜いてテストしてみたんだが車両によって改善したりしなかったり・・結局、このピボット受け穴か車輪のピボットそのものに何らかの回転抵抗ができているとしか考えられないなと・・で、原始的だが穴の中を棒ヤスリでほじって黒染塗膜とバリを落としてクリアランスを確保してみたってワケだよ。下側の集電板が改善したものだな。他にも復心バネのない旧TNカプラーとか怪しいところがいくつかあるんだがな、それでもテスト走行したらだいぶまともに走るようになったよ」
マサ「これなんすか?あみだくじっすか?」
工場長「♪あーみだーくじー 引いて楽しい・・ってバカ。これはな、ちょっとお客から日差しを遮るものがなにもないって苦情がきてたもんだから日除け作ってんだよ。簡単そうに見えるが結構面倒くさいみたいで運転部の連中も二度とやりたくない作業の一つと言っていたな(笑)だが、多分全部の車両につければ生きた車両に見えてくるはずだよ」
モリ「室内灯も付けたらかなりいい感じじゃないですかね。」
工場長「走行が改善されたから来期は福島夜行にも使えるように予算申請してみるかね」
工場長「こんな感じで切り出して窓の裏から両面テープで止めるんだな。こりゃ確かに9連でも面倒だな。」
工場長「これは今回の手入れの目玉。クモハのジャンパ栓つけてみようかと思ってな。局長自らホビーセンターまで行ってデハ268用のジャンパ栓パーツを仕入れてきたんだよ。これつければだいぶ顔が引き締まって見えるんじゃねぇかな」
モリ「このパーツの色違いは結構前から確か倉庫に在庫ありましたよね・・」
工場長「そうだっけか?最近俺も車両のほうは弄ってねぇからどこになにがあるか忘れてんだよ(笑)もう目も見えなくなってきたしよぉ。こないだもパーツをピンセットで一所懸命つかもうとしてんだけどなかなかつかめねぇからおっかしいなぁと思ったら、パーツがもっと遠くにあったってなぁ、笑っちまうよなホントw」
マサ「ぷぷーっww」
工場長「こらっ 笑ってんじゃねぇぞ!」
モリ「工場長、これライトですか?」
工場長「そうだよ。消灯状態だとライトが黒くてちょっと興ざめだったからな、目玉のプリズムはずしてレンズの後ろで一旦カットして光が反射するようにしようと思ってな。今回は両端のクハとクモハだけやるんだが、さっきもカットしたレンズがどっか飛んでっちまったらしくて連中が血眼になって探してたな(笑)接着するときもレンズのカットの向き間違えないようにしないとな。これもけっこう難しい作業らしいな。」
工場長「さぁ、できたらしい。いよいよ出場だ」
マサ「ジャンパ栓蓋も塗装したんすね。」
工場長「あぁ。FARBEの赤13号でちょうど良かったみたいだな。どうだマサ、下のクモハと比べてだいぶいい顔になったろ?ついでだからシートの塗装や各所の墨入れもやらせたんだよ。トイレ臭気抜きのHゴムも削ってグレーを出してみたよ。」
マサ「いいっすね。ライトもだいぶ白く見えて効果出てますよ。」
工場長「もう少しレンズに近いところでカットしたらもっと良かったかな・・まぁ、とりあえずはこれで十分だろ。」
モリ「日除けも効果ありましたね。車両が生き生きとして見えますよ」
工場長「だろ?だいぶ見栄えが良くなったな。次は室内灯入れるときに屋根とクーラーも塗装するかな。そうなると一気にサハシ入れて70年代の13連フルにしてみたくなるな。」
モリ「13連にするなら、いくらなんでもやはり2Mにしないとキツいんじゃないですかね。」
工場長「そうだなぁ・・旧動力のM車だけ中古で手に入ればいいんだがなぁ。」
マサ「俺もグリーン帯入った13連見たいっすよ。あれこそ東北急行っすからね。」
モリ「マサ、お前ほんと好きだなぁ・・」
工場長「よっしゃ、そろそろ現場戻るか。」
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