ハワイ沖に突如英エイリアンの侵略部隊が出現、戦いの最前線に立ったのは、世界の連合艦隊と、各国を代表する海の精鋭たちだった。人類と宇宙人の洋上バトルを壮大なスケールで描くSFアクション。
監督は「ハンコック」のピーター・バーグ。主演は「ジョン・カーター」のテイラー・キッチュと浅野忠信が主要キャストのひとりを演じる。
元ネタは、なんとそれ自体には登場人物もストーリーもない、アメリカ発のレトロでシンプルな戦闘ボード・ゲーム。ビジュアルの迫力とは裏腹に、ストーリーが薄味にならないかが不安だったという。「ゲームのバトル・シップ」は2人の対戦者が、相手に見えないようにマス目の描かれたボードをそれぞれ持ち、5隻の艦船をマス目のどこかに配置して始める遊び。だが、それを戦艦同士の戦いではなく、エイリアンと人間の戦艦が戦うという荒唐無稽な設定にアレンジしたそうです。
エイリアンの設定や造形もユニークだ。クリーチャー的なものでなく、喜怒哀楽の感情をもった中身も外見も人間に近い。エイリアンの母船は形も動きもアメンボを参考にしたそうです。
それが、臨場感満点の映像で迫る未知の敵との激烈バトル。遥か彼方の惑星に電波を送り、それに反応した何かが地球に襲来する。
心ざわめくエピソードで幕を開ける本作は、太平洋上に落下した未知の巨大物体と、合同軍事演習を行っていた世界14か国から集まった艦隊による、予想外の戦いへとなだれ込んで行く。
これまでもエイリアンの侵略を描いた映画は数多くあったが、本作は大海原でのバトルが斬新である。環太平洋合同演習中に、宇宙から謎の飛行物体がハワイ沖に落下。米海軍のアレックスらの調査中に突如巨大な敵艦が出現して、日米3隻の駆逐艦がバリアで閉じ込められてしまう。主人公アレックスが物体に触れたことで、エイリアンの母船が起動。強力なエネルギー波で洋上にバリアを作り、ハワイ諸島を含んだ地域が閉鎖空間となる。
エイリアンの攻撃で早々に2隻が壊滅。敵の姿を見失うが、自衛官のナガタが敵艦を見つける作戦を思いつく。それは津波作戦なのだが、しかし敵艦を攻撃したことで、相手にも自らの場所を知らせることになるとは。
各国の軍艦や、島が攻撃にさらされるのだが、衝撃的なのはその展開の凄まじさだ。変形する宇宙船と人類側の軍艦による砲撃戦は、息つく間もない怒涛の展開。
さらに宇宙船が遠くの島に向けて放つ戦闘機のような物体の破壊力、軍艦に乗り込んだエイリアンの実態は、そして日本のナガタが指揮をする相手の先を読んだ奇襲作戦。
海面にブイを流すことでレーダーに映らないエイリアンの動きを読み、敵母船への先制攻撃に出る。ミサイルが飛びかうド派手な撃ち合いと同時に、戦争映画の醍醐味でもある緻密な攻略作戦の面白さも楽しめます。そのすべてが臨場感満点の映像で迫ってくるのですから。
でも、ハワイ島にいるアレックスの恋人サムから連絡が入り、エイリアンがサドルリッジ山の電波基地から通信を試み、人類侵略の足がかりを築こうとしていた。アレックスたちは基地の破壊を狙うが、次々と出現するエイリアンの猛攻におされ、やがては船を沈められてしまう。
激しい攻防が繰り広げられる中、アレックスらはエイリアンの捕獲に成功する。だが、パワードスーツを着たエイリアンは、圧倒的な戦闘能力を発揮してアレックスたちを苦しめる。ところが、ヘルメットを取り払ったエイリアンの目を見て、隊員の中でカメレオンをペットに飼っていた者が、まるでカメレオンの目だと言う。
それにヒントを得た、犬猿の中だったアレックスとナガタは、極限の状況で次第に絆を深めていくのであった。人類存亡を懸けたエイリアンとの戦闘の最終局面で、2人は日の出を利用した作戦に打って出る。
3隻の駆逐艦も襲撃にあい海の藻屑となり、アレックスが考えたのが誰もが予想しなかった驚きの戦術だった。それは、展示用の戦艦ミズーリ号を始動させること。それには第二次大戦に活躍したご老体の応援が必要で、それがみなさん現役のような力を発揮してさすがですよね。これには拍手喝さいですね。1トンもある大砲の弾をみんなで持ち上げ運ぶ、その団結力には感心しきり。
これで敵艦のバリアも破り、アメリカ海軍提督のリーアム・ニーソンが、バリアを破ったことで戦闘機を出動開始、それからは見事な展開でした。
そんな激烈バトルを盛り上げるのは、破天荒なアレックスの成長ストーリー。無謀で自己中心的だった男が、エイリアンとの攻防でリーダーシップを発揮し、確執のあったナガタとは信頼の絆で結ばれる。それに、提督の娘サムと恋仲になり、父親であるリーアムの承諾を得るのに、困惑するアレックスの姿もコメディさながらで面白い。
ドラマチックな過程が並行して描かれ、誰もが共感せずにはいられないはず。人類を守るため、未知の敵に対して試される勇気と決断、そのシビアかつ豪快なドラマは、アクションや映像に劣らず、とことん熱く燃えまくりです。面白かったです。
追記:惑星ゴルディロックス=生物の生息が可能な大きさや環境条件をもつと考えられる“グルディロックス”と呼ばれる惑星から巨大な母船で地球各地に飛来。海底に潜んでいたが突如姿を現わし、演習中だったアレックスたちの艦隊をはじめ世界の都市を攻撃する。乗組員は科学者が中心だが、彼らを守る戦闘要員もいる。2足歩行型で、金属製と思われる装甲スーツ(パワードスーツ)を着用。爬虫類を思わせる身体的特徴も一部もち併せるものの、外見上は非常にヒトに近い。太陽光線に弱いという情報もあり。
2012年劇場鑑賞作品・・・29
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監督は「ハンコック」のピーター・バーグ。主演は「ジョン・カーター」のテイラー・キッチュと浅野忠信が主要キャストのひとりを演じる。
元ネタは、なんとそれ自体には登場人物もストーリーもない、アメリカ発のレトロでシンプルな戦闘ボード・ゲーム。ビジュアルの迫力とは裏腹に、ストーリーが薄味にならないかが不安だったという。「ゲームのバトル・シップ」は2人の対戦者が、相手に見えないようにマス目の描かれたボードをそれぞれ持ち、5隻の艦船をマス目のどこかに配置して始める遊び。だが、それを戦艦同士の戦いではなく、エイリアンと人間の戦艦が戦うという荒唐無稽な設定にアレンジしたそうです。
エイリアンの設定や造形もユニークだ。クリーチャー的なものでなく、喜怒哀楽の感情をもった中身も外見も人間に近い。エイリアンの母船は形も動きもアメンボを参考にしたそうです。
それが、臨場感満点の映像で迫る未知の敵との激烈バトル。遥か彼方の惑星に電波を送り、それに反応した何かが地球に襲来する。
心ざわめくエピソードで幕を開ける本作は、太平洋上に落下した未知の巨大物体と、合同軍事演習を行っていた世界14か国から集まった艦隊による、予想外の戦いへとなだれ込んで行く。
これまでもエイリアンの侵略を描いた映画は数多くあったが、本作は大海原でのバトルが斬新である。環太平洋合同演習中に、宇宙から謎の飛行物体がハワイ沖に落下。米海軍のアレックスらの調査中に突如巨大な敵艦が出現して、日米3隻の駆逐艦がバリアで閉じ込められてしまう。主人公アレックスが物体に触れたことで、エイリアンの母船が起動。強力なエネルギー波で洋上にバリアを作り、ハワイ諸島を含んだ地域が閉鎖空間となる。
エイリアンの攻撃で早々に2隻が壊滅。敵の姿を見失うが、自衛官のナガタが敵艦を見つける作戦を思いつく。それは津波作戦なのだが、しかし敵艦を攻撃したことで、相手にも自らの場所を知らせることになるとは。
各国の軍艦や、島が攻撃にさらされるのだが、衝撃的なのはその展開の凄まじさだ。変形する宇宙船と人類側の軍艦による砲撃戦は、息つく間もない怒涛の展開。
さらに宇宙船が遠くの島に向けて放つ戦闘機のような物体の破壊力、軍艦に乗り込んだエイリアンの実態は、そして日本のナガタが指揮をする相手の先を読んだ奇襲作戦。
海面にブイを流すことでレーダーに映らないエイリアンの動きを読み、敵母船への先制攻撃に出る。ミサイルが飛びかうド派手な撃ち合いと同時に、戦争映画の醍醐味でもある緻密な攻略作戦の面白さも楽しめます。そのすべてが臨場感満点の映像で迫ってくるのですから。
でも、ハワイ島にいるアレックスの恋人サムから連絡が入り、エイリアンがサドルリッジ山の電波基地から通信を試み、人類侵略の足がかりを築こうとしていた。アレックスたちは基地の破壊を狙うが、次々と出現するエイリアンの猛攻におされ、やがては船を沈められてしまう。
激しい攻防が繰り広げられる中、アレックスらはエイリアンの捕獲に成功する。だが、パワードスーツを着たエイリアンは、圧倒的な戦闘能力を発揮してアレックスたちを苦しめる。ところが、ヘルメットを取り払ったエイリアンの目を見て、隊員の中でカメレオンをペットに飼っていた者が、まるでカメレオンの目だと言う。
それにヒントを得た、犬猿の中だったアレックスとナガタは、極限の状況で次第に絆を深めていくのであった。人類存亡を懸けたエイリアンとの戦闘の最終局面で、2人は日の出を利用した作戦に打って出る。
3隻の駆逐艦も襲撃にあい海の藻屑となり、アレックスが考えたのが誰もが予想しなかった驚きの戦術だった。それは、展示用の戦艦ミズーリ号を始動させること。それには第二次大戦に活躍したご老体の応援が必要で、それがみなさん現役のような力を発揮してさすがですよね。これには拍手喝さいですね。1トンもある大砲の弾をみんなで持ち上げ運ぶ、その団結力には感心しきり。
これで敵艦のバリアも破り、アメリカ海軍提督のリーアム・ニーソンが、バリアを破ったことで戦闘機を出動開始、それからは見事な展開でした。
そんな激烈バトルを盛り上げるのは、破天荒なアレックスの成長ストーリー。無謀で自己中心的だった男が、エイリアンとの攻防でリーダーシップを発揮し、確執のあったナガタとは信頼の絆で結ばれる。それに、提督の娘サムと恋仲になり、父親であるリーアムの承諾を得るのに、困惑するアレックスの姿もコメディさながらで面白い。
ドラマチックな過程が並行して描かれ、誰もが共感せずにはいられないはず。人類を守るため、未知の敵に対して試される勇気と決断、そのシビアかつ豪快なドラマは、アクションや映像に劣らず、とことん熱く燃えまくりです。面白かったです。
追記:惑星ゴルディロックス=生物の生息が可能な大きさや環境条件をもつと考えられる“グルディロックス”と呼ばれる惑星から巨大な母船で地球各地に飛来。海底に潜んでいたが突如姿を現わし、演習中だったアレックスたちの艦隊をはじめ世界の都市を攻撃する。乗組員は科学者が中心だが、彼らを守る戦闘要員もいる。2足歩行型で、金属製と思われる装甲スーツ(パワードスーツ)を着用。爬虫類を思わせる身体的特徴も一部もち併せるものの、外見上は非常にヒトに近い。太陽光線に弱いという情報もあり。
2012年劇場鑑賞作品・・・29
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外からです!
うわー!これ点数高い!
スルーしたんですが評判なかなかですよね。
やっぱりDVDより劇場オススメですか?
うーん、キャストも内容も惹かれないんだけど
笑。
雨ですね…
楽しいGWを!
つっこみどころもありますが、異星人が無駄にハイテクでないところが個人的には新鮮に感じました。
浅野忠信さんはもうすっかりハリウッド俳優ですね。
返事が遅くなったけど、この作品は私の好きなSFでアクションバリバリなところが良かった。
エイリアンに負けないで戦う海兵隊の男たち。頼もしかったわ。
元がゲームなんですが、実写化ということで、確かに戦闘シーンの派手バテしさが鼻につきます。
まぁ、それでも果敢に向かっていく海兵隊の逞しさに拍手でした。
浅野忠信さんはもうすっかりハリウッド俳優>最近の彼は「マイティー・ソー」にも出ていたし、この続編が来年公開されますね。
ハリウッド俳優さんたちに混ざっても、見劣りしないので凄いです。