小畑友紀の同名コミックを「管制塔」の三木孝浩監督が映画化。北海道と東京を舞台に純粋で繊細な男女が織りなす、青春の過渡期の壮大な“純愛回想録”を描く。出演は「源氏物語 千年の謎」の生田斗真、「カイジ2 人生奪回ゲーム」の吉高由里子、「ワラライフ!!」の高岡蒼佑、「ワイルド7」の本仮屋ユイカ、「猿ロック THE MOVIE」の比嘉愛未。
あらすじ:北海道・釧路。クラスメイトの結婚式で故郷に帰った高橋七美(吉高由里子)は、廃校となる母校の屋上にひとり立っていた。目を閉じると、あの頃のまぶしい記憶が浮かび上がってくる……。
高2の新学期、七美は矢野元晴(生田斗真)とこの屋上で出会った。クラスの女子のほとんどが好きになる人気者だが、時折さびしげな表情を浮かべる矢野に七美もいつしか惹かれていく。
そんな中、矢野の親友・竹内(高岡蒼佑)から、矢野が死別した年上の恋人・奈々との過去を引きずっていると聞き、思い悩む七美だったが矢野への想いがおさえきれなくなり、生まれて初めての告白をする。一途な想いを貫く七美に対し、矢野は少しずつだが心を開いていく。
しかし奈々の幻影と、矢野に想いを寄せる奈々の妹・有里(本仮屋ユイカ)の存在が、ふたりの間に立ちふさがる。互いに想いをぶつけ合い傷つきながらも、ついに未来を誓い合うふたり。だが、幸せな日々もつかの間、矢野は東京へ転校することになり、更なる試練が襲いかかる……。
6年後の東京。大学を卒業し出版社に勤め、忙しい日々を送る七美。そんな彼女のそばには矢野ではなく、七美を見守り続けてきた竹内の姿があった。ある日のこと、七美は出版社の同僚で、矢野の転校先の同級生だった千見寺(比嘉愛未)から矢野を目撃したと聞かされる。
空白の6年の間に矢野に何が起こったのか。なぜ七美の前から姿を消したのか。矢野への想いと竹内の愛情のあいだで七美は揺れる。そして、迷いながらも七美はある決心をするのだった……。(作品資料より)
<感想>ラヴストーリーとしては初の試みとなる前後編で制作され、高校生で出会った二人が、大学生、社会人と時を経てもなお、お互いの“最愛”であり続けた7年の軌跡を壮大に描いています。
頭も良くて顔も完璧、クラスの3/2の女子が好きになるほどの人気者の、矢野を生田斗真が演じて、矢野に恋するごく普通の女の子、七美を吉高由里子がそれぞれ好演している。
難を言えば、高校時代が中心となる前編は、二人の年齢を考えると高校生役は無理だったのでは、と思ってしまうほど大人びたセーラー服姿の吉高由里子に、学生服の生田斗真。それに、七美に惹かれているのに、矢野と付き合っているのを温かく応援している竹内の高岡蒼佑が、見ていていじらしいほどに優しい。
それでも、七美が矢野のために怒ったり泣いたり笑ったり、「好きだ、バカ!」と捨て台詞を言う、その表情七変化で、胸きゅん確実に実力派の吉高由里子はいい。
特にあの少し鼻にかかった独特の声で呼ぶ「矢野」は、変に可愛いこぶったりせず、常に対等の立場で恋愛している二人を象徴していて絶品ですね。
彼女の持っている、ほっくりと温かい雰囲気と、ちょっとおっちょこちょいだけど、真面目で健気に頑張る姿、あとは頑固だなと思うくらいの意志の強さを意識して演じているのもいい。
映画の中での七美は、矢野と会えなくなっても、彼のことを何年も待ち続けているんですよね。本当だったら、そんなに好きだったら、何年も待たずに矢野のことを追い掛けて、会いにいって確かめてみればいいのに。と思いましたよ、振られたらそれは落ち込むけど、諦めがつくってものだもの。
でも、七美はそれほど一生懸命に、彼のことを想って、自分の行動の意味を深く考えた結果、月日が流れて待ってしまったのですね。このストーリーは生田斗真くんが出演していた、「ハナミズキ」の恋人同士と似ているような気がしました。
まぁそれでも、ノスタルジックな風景が広がる釧路で撮影して、“あの頃”の初々しさや青春のきらめき、初恋の切なさが詰め込まれていて、“人を愛する心”の強さと尊さを感じさせてくれる。はるか昔のことだけど高校生だったころを思い出し、一瞬でも胸がときめく感じが最高でしたね。もちろん後編も気になるので観に行きますよ。
2012年劇場鑑賞作品・・・13 映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング
あらすじ:北海道・釧路。クラスメイトの結婚式で故郷に帰った高橋七美(吉高由里子)は、廃校となる母校の屋上にひとり立っていた。目を閉じると、あの頃のまぶしい記憶が浮かび上がってくる……。
高2の新学期、七美は矢野元晴(生田斗真)とこの屋上で出会った。クラスの女子のほとんどが好きになる人気者だが、時折さびしげな表情を浮かべる矢野に七美もいつしか惹かれていく。
そんな中、矢野の親友・竹内(高岡蒼佑)から、矢野が死別した年上の恋人・奈々との過去を引きずっていると聞き、思い悩む七美だったが矢野への想いがおさえきれなくなり、生まれて初めての告白をする。一途な想いを貫く七美に対し、矢野は少しずつだが心を開いていく。
しかし奈々の幻影と、矢野に想いを寄せる奈々の妹・有里(本仮屋ユイカ)の存在が、ふたりの間に立ちふさがる。互いに想いをぶつけ合い傷つきながらも、ついに未来を誓い合うふたり。だが、幸せな日々もつかの間、矢野は東京へ転校することになり、更なる試練が襲いかかる……。
6年後の東京。大学を卒業し出版社に勤め、忙しい日々を送る七美。そんな彼女のそばには矢野ではなく、七美を見守り続けてきた竹内の姿があった。ある日のこと、七美は出版社の同僚で、矢野の転校先の同級生だった千見寺(比嘉愛未)から矢野を目撃したと聞かされる。
空白の6年の間に矢野に何が起こったのか。なぜ七美の前から姿を消したのか。矢野への想いと竹内の愛情のあいだで七美は揺れる。そして、迷いながらも七美はある決心をするのだった……。(作品資料より)
<感想>ラヴストーリーとしては初の試みとなる前後編で制作され、高校生で出会った二人が、大学生、社会人と時を経てもなお、お互いの“最愛”であり続けた7年の軌跡を壮大に描いています。
頭も良くて顔も完璧、クラスの3/2の女子が好きになるほどの人気者の、矢野を生田斗真が演じて、矢野に恋するごく普通の女の子、七美を吉高由里子がそれぞれ好演している。
難を言えば、高校時代が中心となる前編は、二人の年齢を考えると高校生役は無理だったのでは、と思ってしまうほど大人びたセーラー服姿の吉高由里子に、学生服の生田斗真。それに、七美に惹かれているのに、矢野と付き合っているのを温かく応援している竹内の高岡蒼佑が、見ていていじらしいほどに優しい。
それでも、七美が矢野のために怒ったり泣いたり笑ったり、「好きだ、バカ!」と捨て台詞を言う、その表情七変化で、胸きゅん確実に実力派の吉高由里子はいい。
特にあの少し鼻にかかった独特の声で呼ぶ「矢野」は、変に可愛いこぶったりせず、常に対等の立場で恋愛している二人を象徴していて絶品ですね。
彼女の持っている、ほっくりと温かい雰囲気と、ちょっとおっちょこちょいだけど、真面目で健気に頑張る姿、あとは頑固だなと思うくらいの意志の強さを意識して演じているのもいい。
映画の中での七美は、矢野と会えなくなっても、彼のことを何年も待ち続けているんですよね。本当だったら、そんなに好きだったら、何年も待たずに矢野のことを追い掛けて、会いにいって確かめてみればいいのに。と思いましたよ、振られたらそれは落ち込むけど、諦めがつくってものだもの。
でも、七美はそれほど一生懸命に、彼のことを想って、自分の行動の意味を深く考えた結果、月日が流れて待ってしまったのですね。このストーリーは生田斗真くんが出演していた、「ハナミズキ」の恋人同士と似ているような気がしました。
まぁそれでも、ノスタルジックな風景が広がる釧路で撮影して、“あの頃”の初々しさや青春のきらめき、初恋の切なさが詰め込まれていて、“人を愛する心”の強さと尊さを感じさせてくれる。はるか昔のことだけど高校生だったころを思い出し、一瞬でも胸がときめく感じが最高でしたね。もちろん後編も気になるので観に行きますよ。
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