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『イカとクジラ』などで知られるノア・バームバックが監督を務め、自身のホームグラウンドであるニューヨークを舞台にモノクロの映像で描く一風変わった人間ドラマ。不器用な主人公が、彼女を取り巻く個性的な友人たちを巻き込みながら自分探しをする日々を生き生きと映し出す。『ローマでアモーレ』などのグレタ・ガーウィグがヒロインを好演。時に失敗しながらも、軽やかかつ前向きに生きる主人公の姿が鮮烈に残る。
あらすじ:バレエカンパニーの研究生で27歳のフランシス(グレタ・ガーウィグ)は、大学在籍時の親友ソフィー(ミッキー・サムナー)とニューヨークのブルックリンで共同生活をしていた。ある日、彼女は恋人に一緒に暮らそうと誘われるが断り、その後別れることに。ところがソフィーがアパートの契約更新を行わず、引っ越しすると言ったことで……。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/12/452521ee440ded96e1f1d11c3816d514.jpg)
<感想>最近モノクロ映画が多い。安上がりだからだろう。内容は、ニューヨークに暮らすフランシスとソフィーの女同士の友情と恋愛の物語り。シナリオは監督とプライベートでもパートナー同士のグレタ・ガーウィグ。
テンポがいいし、頭がいい。それにハートがいい、愛おしい。アメリカ・インディーズ映画の底力爆発である。ふと、各国でインディーズ映画界は、ミューズを中心に回るなぁと、グレタ・ガーウィグを見ながら、香港を、フィリピンを、マレーシアを、インドネシアを想う。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/78/78d1d29af4a9d761d71013a509b691ac.jpg)
主人公のフランシスを演じるグレタ・ガーウィグの、なんてブリリアントなんだと!・・・ボウイの「モダン・ラブ」とともにブルックリンを駆け抜けるフランシスの冒険、86分すべてが可笑しくてチャーミングで愛おしく感じる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/4e/e63dad03a9b5f9170a8ec276c08ba1cb.jpg)
ボウイの曲が光り、数々の「ボウイの音楽素敵映画」を脳内再生するのだ。そして、ジョルジュ・ドリューの「突然炎のごとく」のトリュフォーとのタッグ。ゴダールやベルトルッチ、他多くの監督の名作とのタッグ。それら二十世紀の数々の映画のどれとも違う躍動。その場でとっさに働く知恵とニュアンスに富んだ会話の数々は、英会話の教材にしたいくらいだ。
都会美は哀愁だということが実感できて、映画を見た後、いろいろ語り合える作品です。ウディ・アレン「マンハッタン」や、ジム・ジャームッシュ「ストレンジャー・ザン・パラダイス」の系譜に連なるものだが、彼らの映画ほど笑えないのは、不況時代の若者たちだからだろう。
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ソフィーが東京はつまらないと言うが、結局は恋人の仕事の都合で東京へと行ってしまう。ですが、ニューヨークは金のことばかり気にしないと生きていけない街なのだ。日常でも、フランシスのクリスマスのダンスの出演交渉が立ち話で契約されたまま解除されたり、契約書もサインなしに。ルームシェアのアパートの家賃もなりゆき任せ。
フランシスも挫折の連続で切ないが、それでも短期間とはいえ、憧れのパリには行ってみるという根性を示す。でも、クレジットの支払いが大変だぁね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/09/89aa89c36be736c193e0ee0e2894ec22.jpg)
フランシスの愛らしさや、謙虚でゆるい生活感覚や友情、恋愛感覚。バレエカンパニーのオーナーに、ダンサーとして将来性がないと言われ、事務職なら空きがあるから働かないといわれる。しかし、まだ自分はダンサーとしてやれると信じている。しばし悲惨で不幸なのだが切実さはないかのごとき。
フランシスとソフィー、恋人でもなくただの友人でもない二人の関係性の豊かさに、もっと驚いていいだろう。結末の一場面で彼女たちが、視線を交換する喜ばしい時間に、ずっと浸っていたい気分になる。こんなふうに親友と呼べる友達が一人ぐらいは絶対に欲しい。だからなのか、絶妙に女心をくすぐり、観客を予想外の世界へと連れていってくれる。
2014年劇場鑑賞作品・・・328
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あらすじ:バレエカンパニーの研究生で27歳のフランシス(グレタ・ガーウィグ)は、大学在籍時の親友ソフィー(ミッキー・サムナー)とニューヨークのブルックリンで共同生活をしていた。ある日、彼女は恋人に一緒に暮らそうと誘われるが断り、その後別れることに。ところがソフィーがアパートの契約更新を行わず、引っ越しすると言ったことで……。
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<感想>最近モノクロ映画が多い。安上がりだからだろう。内容は、ニューヨークに暮らすフランシスとソフィーの女同士の友情と恋愛の物語り。シナリオは監督とプライベートでもパートナー同士のグレタ・ガーウィグ。
テンポがいいし、頭がいい。それにハートがいい、愛おしい。アメリカ・インディーズ映画の底力爆発である。ふと、各国でインディーズ映画界は、ミューズを中心に回るなぁと、グレタ・ガーウィグを見ながら、香港を、フィリピンを、マレーシアを、インドネシアを想う。
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主人公のフランシスを演じるグレタ・ガーウィグの、なんてブリリアントなんだと!・・・ボウイの「モダン・ラブ」とともにブルックリンを駆け抜けるフランシスの冒険、86分すべてが可笑しくてチャーミングで愛おしく感じる。
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ボウイの曲が光り、数々の「ボウイの音楽素敵映画」を脳内再生するのだ。そして、ジョルジュ・ドリューの「突然炎のごとく」のトリュフォーとのタッグ。ゴダールやベルトルッチ、他多くの監督の名作とのタッグ。それら二十世紀の数々の映画のどれとも違う躍動。その場でとっさに働く知恵とニュアンスに富んだ会話の数々は、英会話の教材にしたいくらいだ。
都会美は哀愁だということが実感できて、映画を見た後、いろいろ語り合える作品です。ウディ・アレン「マンハッタン」や、ジム・ジャームッシュ「ストレンジャー・ザン・パラダイス」の系譜に連なるものだが、彼らの映画ほど笑えないのは、不況時代の若者たちだからだろう。
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ソフィーが東京はつまらないと言うが、結局は恋人の仕事の都合で東京へと行ってしまう。ですが、ニューヨークは金のことばかり気にしないと生きていけない街なのだ。日常でも、フランシスのクリスマスのダンスの出演交渉が立ち話で契約されたまま解除されたり、契約書もサインなしに。ルームシェアのアパートの家賃もなりゆき任せ。
フランシスも挫折の連続で切ないが、それでも短期間とはいえ、憧れのパリには行ってみるという根性を示す。でも、クレジットの支払いが大変だぁね。
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フランシスの愛らしさや、謙虚でゆるい生活感覚や友情、恋愛感覚。バレエカンパニーのオーナーに、ダンサーとして将来性がないと言われ、事務職なら空きがあるから働かないといわれる。しかし、まだ自分はダンサーとしてやれると信じている。しばし悲惨で不幸なのだが切実さはないかのごとき。
フランシスとソフィー、恋人でもなくただの友人でもない二人の関係性の豊かさに、もっと驚いていいだろう。結末の一場面で彼女たちが、視線を交換する喜ばしい時間に、ずっと浸っていたい気分になる。こんなふうに親友と呼べる友達が一人ぐらいは絶対に欲しい。だからなのか、絶妙に女心をくすぐり、観客を予想外の世界へと連れていってくれる。
2014年劇場鑑賞作品・・・328
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