「リービング・ラスベガス」のニコラス・ケイジと「めぐりあう時間たち」のニコール・キッドマン、2人のアカデミー賞俳優共演で贈るサスペンス・アクション。強盗に押し入られた富豪宅で、隠されたダイヤモンドを巡って、裏切りと嘘の駆け引きが繰り広げられる。監督は「オペラ座の怪人」のジョエル・シュマッカー。
あらすじ:ルイジアナ、ダイヤモンド・ディーラーとして巨万の富を築いたカイル(ケイジ)は、リッチな豪邸で妻のサラ(キッドマン)と反抗期の娘と何不自由ない生活を送っていた。
が、夫婦関係は疎遠で機能不全家族なのは一目瞭然。出張から戻って来たばかりのカイルは、主婦業にうんざりで孤独な妻サラをろくに相手せず「商談相手と会議だから」と家を出ようとする。その時、覆面をした4人組の強盗が押し入って来る。
<感想>オスカー俳優初共演の話題作にもかかわらず、全米で10館限定の公開で大コケした映画。1週間で上映打ち切りになり、10日後にはDVD発売の憂き目に遭った記録的B級作である。
だが、本作は「オペラ座の怪人」などの巨匠ジョエル・シューマカーがメガホンを取り、豪華な屋敷を舞台に描き出す密室劇となっている。「8mm」でニコラス・ケイジとコラボしたし、制作費3500万ドルだし、その三分の一はニコケイのギャラなのだろう。
それにしても脚本も微妙だし、普通の凡作ではないか。それに殆ど豪邸の中だけでの展開だし、ニコちゃんの本当に情けない親父の役だから、アクションは全然なくて活躍って言えば、最後の方で奥さんに惚れてしまった強盗の一人が、執拗に追いかけてくるのを必死で応戦する程度だし。違う意味で肩透かしをくらってしまった。
内容はというと、セキュリティー対策は万全のはずの自宅で、いきなり強盗団に襲われる家族の悲劇を臨場感たっぷりに映し出している。夫のカイルにはニコラス・ケイジが、妻のサラにはニコール・キッドマンがと申し分のない配役なのに、どうしてかというと強盗団の中に妻のサラと恋仲の男がいたのだ。
その男は、セキュリティー会社の人間で夫のいない間に自宅へ来ていた。そして勝手に豪邸の中のプールに入り、それが「バーレスク」に出ていた、たれ目の兄ちゃんカム・ジガンディなのだ。だから彼の計画でこの家にはダイヤと大金があると睨んで強盗に入ったわけ。
その強盗団も仲間割れするし、ニコケイは金庫を中々開けようとしないし。サラに乱暴しようと仲間がすると、カムが「俺の女に手出しするな」と言うし。これでは夫のカイルは疑心暗鬼になるよね。それに金庫を開けないのは、もしかして破産してダイヤも金も無いのだろうに、なんて勘繰ってしまった。それって本当だったの!
途中で展開が読めてきてつまらない。この強盗たちをどのようにしてカイルが自分の屋敷から追い出すのか、それとも戦って彼らを殺してしまうのかが見ものです。
そうそう年頃の我儘娘がいましたね。この娘は、意外に役だって頑張るんですよ、だから最後は家族3人そろって生き延びるわけ。
もちろんニコケイの活躍もあります。拳銃は持ってないので、屋敷を改築中だったので、その壁にヘソクリみたいに大金隠してあったのには、やるじゃないのと、それに妻のサラが浮気してた男のカムを、釘打ち銃でガンガンと足を床板に打ちつけ、ガソリンに火を付けて火だるまになるカム。浮気の代償は大きかったぞ。
絶対絶命のピンチを乗り越えて、家族が絆を取り戻すという凡庸なプロットのアクション・サスペンスだが、主役が途中からニコケイ一家ではなく、犯人グループに移行するあたりから物語が変になっていく。何しろ金庫の中は空っぽだし、貴金属だって偽物だし、犯人たちは焦って来るわよ。
結果的に犯人の独り相撲に過ぎない展開には、ニコケイの眼鏡が割れ額から汗と一緒に、見ているこっちも口あんぐり状態なのだ。当初はニコケイが犯人を演じる予定だったそうだが、確実にその方が面白くなっていたかもです。
2012年劇場鑑賞作品・・・77 映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキングへ
あらすじ:ルイジアナ、ダイヤモンド・ディーラーとして巨万の富を築いたカイル(ケイジ)は、リッチな豪邸で妻のサラ(キッドマン)と反抗期の娘と何不自由ない生活を送っていた。
が、夫婦関係は疎遠で機能不全家族なのは一目瞭然。出張から戻って来たばかりのカイルは、主婦業にうんざりで孤独な妻サラをろくに相手せず「商談相手と会議だから」と家を出ようとする。その時、覆面をした4人組の強盗が押し入って来る。
<感想>オスカー俳優初共演の話題作にもかかわらず、全米で10館限定の公開で大コケした映画。1週間で上映打ち切りになり、10日後にはDVD発売の憂き目に遭った記録的B級作である。
だが、本作は「オペラ座の怪人」などの巨匠ジョエル・シューマカーがメガホンを取り、豪華な屋敷を舞台に描き出す密室劇となっている。「8mm」でニコラス・ケイジとコラボしたし、制作費3500万ドルだし、その三分の一はニコケイのギャラなのだろう。
それにしても脚本も微妙だし、普通の凡作ではないか。それに殆ど豪邸の中だけでの展開だし、ニコちゃんの本当に情けない親父の役だから、アクションは全然なくて活躍って言えば、最後の方で奥さんに惚れてしまった強盗の一人が、執拗に追いかけてくるのを必死で応戦する程度だし。違う意味で肩透かしをくらってしまった。
内容はというと、セキュリティー対策は万全のはずの自宅で、いきなり強盗団に襲われる家族の悲劇を臨場感たっぷりに映し出している。夫のカイルにはニコラス・ケイジが、妻のサラにはニコール・キッドマンがと申し分のない配役なのに、どうしてかというと強盗団の中に妻のサラと恋仲の男がいたのだ。
その男は、セキュリティー会社の人間で夫のいない間に自宅へ来ていた。そして勝手に豪邸の中のプールに入り、それが「バーレスク」に出ていた、たれ目の兄ちゃんカム・ジガンディなのだ。だから彼の計画でこの家にはダイヤと大金があると睨んで強盗に入ったわけ。
その強盗団も仲間割れするし、ニコケイは金庫を中々開けようとしないし。サラに乱暴しようと仲間がすると、カムが「俺の女に手出しするな」と言うし。これでは夫のカイルは疑心暗鬼になるよね。それに金庫を開けないのは、もしかして破産してダイヤも金も無いのだろうに、なんて勘繰ってしまった。それって本当だったの!
途中で展開が読めてきてつまらない。この強盗たちをどのようにしてカイルが自分の屋敷から追い出すのか、それとも戦って彼らを殺してしまうのかが見ものです。
そうそう年頃の我儘娘がいましたね。この娘は、意外に役だって頑張るんですよ、だから最後は家族3人そろって生き延びるわけ。
もちろんニコケイの活躍もあります。拳銃は持ってないので、屋敷を改築中だったので、その壁にヘソクリみたいに大金隠してあったのには、やるじゃないのと、それに妻のサラが浮気してた男のカムを、釘打ち銃でガンガンと足を床板に打ちつけ、ガソリンに火を付けて火だるまになるカム。浮気の代償は大きかったぞ。
絶対絶命のピンチを乗り越えて、家族が絆を取り戻すという凡庸なプロットのアクション・サスペンスだが、主役が途中からニコケイ一家ではなく、犯人グループに移行するあたりから物語が変になっていく。何しろ金庫の中は空っぽだし、貴金属だって偽物だし、犯人たちは焦って来るわよ。
結果的に犯人の独り相撲に過ぎない展開には、ニコケイの眼鏡が割れ額から汗と一緒に、見ているこっちも口あんぐり状態なのだ。当初はニコケイが犯人を演じる予定だったそうだが、確実にその方が面白くなっていたかもです。
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