業界から干されたプロデューサーと、華麗なショーダンサーたち“キャバレー・ニュー・バーレスク”によるフランスツアーを描くロードムービー。現役のダンサーたちによるパフォーマンスも見どころ。監督・主演は、「潜水服は蝶の夢を見る」の主演俳優マチュー・アマルリック。第63回カンヌ国際映画祭最優秀監督賞受賞。
あらすじ:アメリカで活動しているニュー・バーレスクの一座“キャバレー・ニュー・バーレスク”が、フランス国内でツアーをしている。ダーティ・マティーニ、キトゥン・オン・ザ・キーズ、ジュリー・アトラス・ミュズ、ミミ・ル・ムー、イーヴィ・ラヴェルの女性5人と、男性のロッキー・ルーレットからなる6人組で、連れてきたのは、元TVプロデューサーのフランス人ジョアキム・ザンド(マチュー・アマルリック)。
ツアーはルアーヴルからナント、ラ・ロシェル、トゥーロンへと回る。パリでも興行をするという話もあるが、はっきりしない。そもそもダンサーたちは、ジョアキムがどんな人物なのかよく知らなかった。ルアーヴルのステージのあと、移動の列車の中で、携帯電話でもめていたジョアキムは、パリ公演がなくなったと告げる。
サン=ナゼールで各自パフォーマンスの練習をしていると、ジョアキムがダメ出しをする。しかし、ダンサーは自分のやりたい表現をすると反発する。その夜、ジョアキムは車でパリに向かう。パリに着いたジョアキムはパリ公演を実現するため、昔の仲間フランソワ(ダミアン・オドゥール)に会う。
2人は昔のボスのシャピュイ(ピエール・グランブラ)に会いに行くが、相手にされない。ジョアキムは息子たちと落ち合う。彼らを車に乗せると、急に思いついて病院に行く。入院中の女性ディレクターに相談するが、ジョアキムから受けた仕打ちを思い出した彼女は、怒りをこみ上げさせる。(作品資料より)
<感想>初監督のマチュー・アマルリック。お手並み拝見というところだが、主演はバーレスクの一座ダンサーたちのはずが、マチューが主演となって展開していくのには、ちょいと抵抗があった。確かに「潜水服は蝶の夢を見る」での植物人間状態の演技は絶品でした。
ですが案の定、ダンサーたちといっても中年にさしかかった年増のデブダンサーたちばかりだ。踊りもストリップ専門のようなので、見るに絶えないのだが、そのおばさんたちを引き連れて旅をしていく途中で、いろんなことが起きる物語。問題が起きるといっても、ジョアキムがフランス人ということもあり、アメリカからおばさんダンサーを引き連れてのショータイムなので、花の都パリへ連れて行くと言って連れて来たのに、結局仕事は場末の劇場ばかりなのだ。
その中で一人パリでの興行を奮闘するも、以前テレビ番組のプロデューサーをしてたらしく、そのつてをたよっていくのだが、けんもほろろの扱いでよほど彼は酷い仕事をしたらしい。というのも、番組のスターを手当たり次第に手を付けてポイと捨てるやり方で追い出されクビになったらしいのだ。
主人公のジョアキムは、どうやら同性愛者らしく以前勤めていたテレビ局のフランソワとデキている。それに女ともすぐに寝てしまう悪い癖がある。一座の花形スターのミミとも関係を持つのだから、どうしようもない。
それに、パリでは二人の息子と待ち合わせをしており、たまには父親らしいところを見せるという。でも、息子たちには、ジョアキムの父親の仕事先まで付いて行き、子供にとって父親のしていることがすべてお見通しなんですね。
こんなダメ男のジョアキムに付いていくダンサーたち、宅配のピッツァに嬉しそうに飛びつく様や、旅のホテルで男を物色するなど逞しい彼女たちの姿が垣間見える。
彼女たちはジョアキムの不甲斐なさを知りながらも、一緒に巡業を続けて行く様は、どちらかというと、円熟したおばさんダンサーの方が数段世の中のことを知っているようでしたね。
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あらすじ:アメリカで活動しているニュー・バーレスクの一座“キャバレー・ニュー・バーレスク”が、フランス国内でツアーをしている。ダーティ・マティーニ、キトゥン・オン・ザ・キーズ、ジュリー・アトラス・ミュズ、ミミ・ル・ムー、イーヴィ・ラヴェルの女性5人と、男性のロッキー・ルーレットからなる6人組で、連れてきたのは、元TVプロデューサーのフランス人ジョアキム・ザンド(マチュー・アマルリック)。
ツアーはルアーヴルからナント、ラ・ロシェル、トゥーロンへと回る。パリでも興行をするという話もあるが、はっきりしない。そもそもダンサーたちは、ジョアキムがどんな人物なのかよく知らなかった。ルアーヴルのステージのあと、移動の列車の中で、携帯電話でもめていたジョアキムは、パリ公演がなくなったと告げる。
サン=ナゼールで各自パフォーマンスの練習をしていると、ジョアキムがダメ出しをする。しかし、ダンサーは自分のやりたい表現をすると反発する。その夜、ジョアキムは車でパリに向かう。パリに着いたジョアキムはパリ公演を実現するため、昔の仲間フランソワ(ダミアン・オドゥール)に会う。
2人は昔のボスのシャピュイ(ピエール・グランブラ)に会いに行くが、相手にされない。ジョアキムは息子たちと落ち合う。彼らを車に乗せると、急に思いついて病院に行く。入院中の女性ディレクターに相談するが、ジョアキムから受けた仕打ちを思い出した彼女は、怒りをこみ上げさせる。(作品資料より)
<感想>初監督のマチュー・アマルリック。お手並み拝見というところだが、主演はバーレスクの一座ダンサーたちのはずが、マチューが主演となって展開していくのには、ちょいと抵抗があった。確かに「潜水服は蝶の夢を見る」での植物人間状態の演技は絶品でした。
ですが案の定、ダンサーたちといっても中年にさしかかった年増のデブダンサーたちばかりだ。踊りもストリップ専門のようなので、見るに絶えないのだが、そのおばさんたちを引き連れて旅をしていく途中で、いろんなことが起きる物語。問題が起きるといっても、ジョアキムがフランス人ということもあり、アメリカからおばさんダンサーを引き連れてのショータイムなので、花の都パリへ連れて行くと言って連れて来たのに、結局仕事は場末の劇場ばかりなのだ。
その中で一人パリでの興行を奮闘するも、以前テレビ番組のプロデューサーをしてたらしく、そのつてをたよっていくのだが、けんもほろろの扱いでよほど彼は酷い仕事をしたらしい。というのも、番組のスターを手当たり次第に手を付けてポイと捨てるやり方で追い出されクビになったらしいのだ。
主人公のジョアキムは、どうやら同性愛者らしく以前勤めていたテレビ局のフランソワとデキている。それに女ともすぐに寝てしまう悪い癖がある。一座の花形スターのミミとも関係を持つのだから、どうしようもない。
それに、パリでは二人の息子と待ち合わせをしており、たまには父親らしいところを見せるという。でも、息子たちには、ジョアキムの父親の仕事先まで付いて行き、子供にとって父親のしていることがすべてお見通しなんですね。
こんなダメ男のジョアキムに付いていくダンサーたち、宅配のピッツァに嬉しそうに飛びつく様や、旅のホテルで男を物色するなど逞しい彼女たちの姿が垣間見える。
彼女たちはジョアキムの不甲斐なさを知りながらも、一緒に巡業を続けて行く様は、どちらかというと、円熟したおばさんダンサーの方が数段世の中のことを知っているようでしたね。
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