
ベストセラー作家、ディーン・クーンツの小説「オッド・トーマスの霊感」を基に『G.I.ジョー』シリーズなどのスティーヴン・ソマーズが映画化したアクション。霊感を持つ青年オッド・トーマスと、町に惨劇を呼び込む悪霊ボダッハとのし烈な戦いをダイナミックに描く。主演は、『スター・トレック』シリーズなどのアントン・イェルチン。『シャドウ・オブ・ヴァンパイア』などのウィレム・デフォーが、主人公と協力し合う警察署長を演じる。悪霊や超常現象などの映像を『アバター』などのVFXチームBUFが手掛けるとあり、迫力あるビジュアルに期待。
あらすじ:オッド・トーマス(アントン・イェルチン)はダイナーに勤務する20歳のコックである一方、実は霊能力の持ち主。女の子の霊に導かれて殺人犯を捜し出すなど、死者が見えると放ってはおけない。ぞれをしっているのは、恋人のストーミー(アディスン・ティムリン)と、頼れる警察署長ワイアット(ウィレム・デフォー)だけ。
そんなある日、バイト先のダイナーでボダッハという気持ち悪い悪霊を大量に見つける。ボダッハは流血の惨劇の死を嗅ぎ付けて集まってくるのだ。街に迫る危険を察知した彼は、やがて怪しいキノコ男を発見。
後をつけ彼の部屋に侵入すると、そこは霊界への入り口となっており、カレンダー帳からは8月15日の日付が破り取られていた。
すぐに警察所長に知らせたオッドだが、彼とストーミーの身にも危険が降りかかってくる。そして運命の日、8月15日がやってきた。果たしてオッドは町の危機を救うことができるのか……。

<感想>この映画は公開されたのですね。未公開だとばかり思ってました。1週間限定で上映だったそうで、でも地方では上映されず残念、大画面で観たかった。
主人公が、霊能力以外はいたって普通の青年であるオッド。戦闘力など皆無だが、人々を守るためにテロリストに占拠されたボダッハ(悪霊)の、巣窟と化したショッピングモールに単身突入するところから、わが身の危険をかえりみず敵に立ち向かう勇敢さこそ、オッドの一番の武器なんですね。
ソマーズ監督と組んだのは、『アバター』のVFXチーム“BUF”。『ハムナプトラ』のミイラを彷彿させる、ボダッハがショッピングモールに大量出現するシーンは、悪霊が天井や壁にワラワラと出て来て圧巻ですぞ。でも、普通の人間には見えてないのが惜しい。これが見えていたら、怖いですからね。

オッドを演じたアントン・イェルチン、「スター・トレック」では頼りないチェコフ操縦士役だったが、この映画の中でのアントンは喧嘩も強く女にもモテモテなんです。しかし、最愛の彼女を守ることは出来なかったのが残念でなりません。
肝心のボダッハは、流血の起こりそうなところに浮遊するのですが、透明ラップのような悪鬼で、死相のある人間に群がっている。その男の頭がキノコみたいな、ちょっと変わった男。
その男を尾行して大事件の真相を探るのですが、その大事件がどこで起きるのかが分からない。それに、ボダッハが見えていることが知られれば、オッドは殺されてしまうために、見えないふりをしなければいけない。

どうにかならないの、オッド一人で立ち向かうには相手が悪魔だから最強。拳銃なんかで倒す相手ではありませんから。ですが、そんなオッドを慰めてくれるのが愛すべき恋人ストーミーの存在なんです。彼女にはボダッハが見えませんが、それでもオッドの言っていることを信じている。
恋人とのラブストーリーを絡めながら、タイムリミットが迫る中、未来に起きるであろう犯罪を推理していく面白さがいいです。それに、オッドをサポートする警察署長役の、ウィレム・デフォーの存在感も良かった。何しろボダッハが見えないのだから、彼の言うことを信じるしかない。

ドキドキハラハラさせる展開が矢継ぎ早に訪れ、霊能力をもつ主人公のオッドが、偶然遭遇した事件の解決に挑む。一見コメディのノリかと思いきや、怒濤のSFアクションが展開! 特に最新のVFX技術で表現された悪霊たちの迫力に驚きました。残念だったのは、ラストのクライマックスでの、ボダッハとの戦いでは、無駄に撃ちまくる銃撃戦で、弾丸が恋人を撃ち抜き犠牲となってしまうことですかね。銃ではボダッハは倒せないのに。むやみに銃を撃ちたがる、人間に対する警告なのかもしれません。
2014年DVD鑑賞作品・・・35
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あらすじ:オッド・トーマス(アントン・イェルチン)はダイナーに勤務する20歳のコックである一方、実は霊能力の持ち主。女の子の霊に導かれて殺人犯を捜し出すなど、死者が見えると放ってはおけない。ぞれをしっているのは、恋人のストーミー(アディスン・ティムリン)と、頼れる警察署長ワイアット(ウィレム・デフォー)だけ。
そんなある日、バイト先のダイナーでボダッハという気持ち悪い悪霊を大量に見つける。ボダッハは流血の惨劇の死を嗅ぎ付けて集まってくるのだ。街に迫る危険を察知した彼は、やがて怪しいキノコ男を発見。
後をつけ彼の部屋に侵入すると、そこは霊界への入り口となっており、カレンダー帳からは8月15日の日付が破り取られていた。
すぐに警察所長に知らせたオッドだが、彼とストーミーの身にも危険が降りかかってくる。そして運命の日、8月15日がやってきた。果たしてオッドは町の危機を救うことができるのか……。

<感想>この映画は公開されたのですね。未公開だとばかり思ってました。1週間限定で上映だったそうで、でも地方では上映されず残念、大画面で観たかった。
主人公が、霊能力以外はいたって普通の青年であるオッド。戦闘力など皆無だが、人々を守るためにテロリストに占拠されたボダッハ(悪霊)の、巣窟と化したショッピングモールに単身突入するところから、わが身の危険をかえりみず敵に立ち向かう勇敢さこそ、オッドの一番の武器なんですね。
ソマーズ監督と組んだのは、『アバター』のVFXチーム“BUF”。『ハムナプトラ』のミイラを彷彿させる、ボダッハがショッピングモールに大量出現するシーンは、悪霊が天井や壁にワラワラと出て来て圧巻ですぞ。でも、普通の人間には見えてないのが惜しい。これが見えていたら、怖いですからね。

オッドを演じたアントン・イェルチン、「スター・トレック」では頼りないチェコフ操縦士役だったが、この映画の中でのアントンは喧嘩も強く女にもモテモテなんです。しかし、最愛の彼女を守ることは出来なかったのが残念でなりません。
肝心のボダッハは、流血の起こりそうなところに浮遊するのですが、透明ラップのような悪鬼で、死相のある人間に群がっている。その男の頭がキノコみたいな、ちょっと変わった男。
その男を尾行して大事件の真相を探るのですが、その大事件がどこで起きるのかが分からない。それに、ボダッハが見えていることが知られれば、オッドは殺されてしまうために、見えないふりをしなければいけない。

どうにかならないの、オッド一人で立ち向かうには相手が悪魔だから最強。拳銃なんかで倒す相手ではありませんから。ですが、そんなオッドを慰めてくれるのが愛すべき恋人ストーミーの存在なんです。彼女にはボダッハが見えませんが、それでもオッドの言っていることを信じている。
恋人とのラブストーリーを絡めながら、タイムリミットが迫る中、未来に起きるであろう犯罪を推理していく面白さがいいです。それに、オッドをサポートする警察署長役の、ウィレム・デフォーの存在感も良かった。何しろボダッハが見えないのだから、彼の言うことを信じるしかない。

ドキドキハラハラさせる展開が矢継ぎ早に訪れ、霊能力をもつ主人公のオッドが、偶然遭遇した事件の解決に挑む。一見コメディのノリかと思いきや、怒濤のSFアクションが展開! 特に最新のVFX技術で表現された悪霊たちの迫力に驚きました。残念だったのは、ラストのクライマックスでの、ボダッハとの戦いでは、無駄に撃ちまくる銃撃戦で、弾丸が恋人を撃ち抜き犠牲となってしまうことですかね。銃ではボダッハは倒せないのに。むやみに銃を撃ちたがる、人間に対する警告なのかもしれません。
2014年DVD鑑賞作品・・・35
