岩明均のコミックを2部作形式で実写化した、SFサスペンスの後編。右手に寄生生物ミギーを宿した少年・新一と人類を食糧とするほかのパラサイトたち、彼らの全滅を図る特殊部隊が入り乱れる、壮絶なバトルが展開。監督に山崎貴、キャストに染谷将太、深津絵里、橋本愛、北村一輝、國村隼、浅野忠信ら前作のメンバーが結集した。地球での生存を懸けた人類とパラサイトの激闘の行方に加え、新一とミギーの友情をめぐるドラマも見どころ。
あらすじ:新一(染谷将太)の暮らす東福山市で、市長・広川(北村一輝)が率いるパラサイトたちの強大なネットワークが形成されていく。彼らの動向を注視していた人類側は、パラサイトの全滅を図るべく特殊部隊を編成して広川と配下たちの根城となっている東福山市庁舎の急襲を画策していた。静かに対決の時が迫る中、パラサイトの田宮良子(深津絵里)は人間の子供を生んだのを機に人類と共存する道を探る。新一とミギーがその鍵になると考えるが、彼は母親を殺したパラサイトへの憎しみと怒りに支配されていた。
<感想>前編で、パラサイトが海から飛来して、荷物などに紛れてしっかりと人間社会に浸透していった。寄生された人々が人間を食べる場面を描くシーンには、本当にグロいシーンでこれはSFものホラー映画だと感じました。ですが、深津絵里さん演じる田宮先生と東出昌大さんの、思考する寄生獣の説得力ある演技で、それに、寄生獣たちが集まる場所が、有名な安藤忠雄さんによる建築物にしたことが、寄生獣の映画の世界観を作り上げている感じがしました。
後半では、田宮先生の生物の種としての、母親という存在を追求していく話になっています。頭がパックリと割れる寄生獣は、「遊星からの物体X」と良く似ていて、新一のミギーは、悪の寄生獣ではなく正義の味方のような寄生獣。
無表情の田宮先生の寄生獣は、赤ん坊をジャーナリストの大森に奪われて、動物園で赤ん坊を殺されると思った田宮は、母性愛に目覚め生んだ我が子が愛おしくなり、「いないないばぁ~」とあやすと笑う我が子に自分も笑ってしまう田宮。大森を倒して赤ん坊を奪い警察と闘いながらも我が子を庇う。新一に赤ん坊を預けて、最後は警察と闘うのだ。やっぱり印象に残ったのは、刑事の國村隼さんの最後でした。
無表情のもうひとりは市役所の広川市長、北村一輝の濃い演技や寄生獣の親分と思われる後藤の浅野忠信さんの迫力ある演技。やはり、後藤に扮する浅野さんと新一&ミギーの対決がハイライトでしょうか。
ミギーの指図どうりに動く新一だが、とても自分にかなう相手ではないと知り、そこから逃げてゴミ捨て場へと。何だか「ブレードランナー」を意識しているような、最後がゴミ捨て場なんですが、そこの焼却炉が煉獄のような感じがしてならなかった。
圧倒的に強い存在の後藤と、か弱い人間の新一が追い詰められていく。しかし、放射能を浴びた鉄棒を体に刺す新一。そんな棒なんてへいちゃらだとばかりの後藤だったが、寄生獣の体の細胞が、放射能に汚染された鉄棒で溶けてしまうのだ。そんなに簡単に寄生獣が、放射能の恐怖を感じましたが、その棒に触った新一も汚染されているってことか。
ですが、その戦いで新一は、人類の業を二重にも三重にも背負ってしまう。それでも生きていたいと、愛する里美を電話で呼ぶ。そこの納屋みたいなところでの、このラブシーンはいらなかったのでは、キスシーンだけで良かったのにね。白けてしまった。
それに、里美が人間の変態男、浦上に拉致されて殺されそうになるシーンでは、なんでこんな男を警察は野放しにしておくのかとイライラし、その浦上に里美がビルの屋上から落とされるのだが、なんとミギーが助けてくれたりして。
確かにミギーが言っていた「悪魔に一番近いのは人間だと」言うことを。
もう助からないと思っていたので、このハッピーエンドな終わり方は好きです。でも、浦上はその後どうした、またもや女を強姦して殺すのでは。それに、他の寄生獣たちは、どうしたのか?・・・全滅させたのか?・・・気掛かりです。
2015年劇場鑑賞作品・・・86映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング
あらすじ:新一(染谷将太)の暮らす東福山市で、市長・広川(北村一輝)が率いるパラサイトたちの強大なネットワークが形成されていく。彼らの動向を注視していた人類側は、パラサイトの全滅を図るべく特殊部隊を編成して広川と配下たちの根城となっている東福山市庁舎の急襲を画策していた。静かに対決の時が迫る中、パラサイトの田宮良子(深津絵里)は人間の子供を生んだのを機に人類と共存する道を探る。新一とミギーがその鍵になると考えるが、彼は母親を殺したパラサイトへの憎しみと怒りに支配されていた。
<感想>前編で、パラサイトが海から飛来して、荷物などに紛れてしっかりと人間社会に浸透していった。寄生された人々が人間を食べる場面を描くシーンには、本当にグロいシーンでこれはSFものホラー映画だと感じました。ですが、深津絵里さん演じる田宮先生と東出昌大さんの、思考する寄生獣の説得力ある演技で、それに、寄生獣たちが集まる場所が、有名な安藤忠雄さんによる建築物にしたことが、寄生獣の映画の世界観を作り上げている感じがしました。
後半では、田宮先生の生物の種としての、母親という存在を追求していく話になっています。頭がパックリと割れる寄生獣は、「遊星からの物体X」と良く似ていて、新一のミギーは、悪の寄生獣ではなく正義の味方のような寄生獣。
無表情の田宮先生の寄生獣は、赤ん坊をジャーナリストの大森に奪われて、動物園で赤ん坊を殺されると思った田宮は、母性愛に目覚め生んだ我が子が愛おしくなり、「いないないばぁ~」とあやすと笑う我が子に自分も笑ってしまう田宮。大森を倒して赤ん坊を奪い警察と闘いながらも我が子を庇う。新一に赤ん坊を預けて、最後は警察と闘うのだ。やっぱり印象に残ったのは、刑事の國村隼さんの最後でした。
無表情のもうひとりは市役所の広川市長、北村一輝の濃い演技や寄生獣の親分と思われる後藤の浅野忠信さんの迫力ある演技。やはり、後藤に扮する浅野さんと新一&ミギーの対決がハイライトでしょうか。
ミギーの指図どうりに動く新一だが、とても自分にかなう相手ではないと知り、そこから逃げてゴミ捨て場へと。何だか「ブレードランナー」を意識しているような、最後がゴミ捨て場なんですが、そこの焼却炉が煉獄のような感じがしてならなかった。
圧倒的に強い存在の後藤と、か弱い人間の新一が追い詰められていく。しかし、放射能を浴びた鉄棒を体に刺す新一。そんな棒なんてへいちゃらだとばかりの後藤だったが、寄生獣の体の細胞が、放射能に汚染された鉄棒で溶けてしまうのだ。そんなに簡単に寄生獣が、放射能の恐怖を感じましたが、その棒に触った新一も汚染されているってことか。
ですが、その戦いで新一は、人類の業を二重にも三重にも背負ってしまう。それでも生きていたいと、愛する里美を電話で呼ぶ。そこの納屋みたいなところでの、このラブシーンはいらなかったのでは、キスシーンだけで良かったのにね。白けてしまった。
それに、里美が人間の変態男、浦上に拉致されて殺されそうになるシーンでは、なんでこんな男を警察は野放しにしておくのかとイライラし、その浦上に里美がビルの屋上から落とされるのだが、なんとミギーが助けてくれたりして。
確かにミギーが言っていた「悪魔に一番近いのは人間だと」言うことを。
もう助からないと思っていたので、このハッピーエンドな終わり方は好きです。でも、浦上はその後どうした、またもや女を強姦して殺すのでは。それに、他の寄生獣たちは、どうしたのか?・・・全滅させたのか?・・・気掛かりです。
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