パピとママ映画のblog

最新劇場公開映画の鑑賞のレビューを中心に、DVD、WOWOWの映画の感想などネタバレ有りで記録しています。

ザ・ヘラクレス ★★.5

2014年09月11日 | アクション映画ーサ行
ギリシャ神話を題材に、『クリフハンガー』などのレニー・ハーリン監督が放つアクションアドベンチャー。全知全能の神ゼウスを父に持つヘラクレスが、愛する姫を奪った兄や圧政を敷く暴君に挑む姿を活写する。『トワイライト』シリーズなどのケラン・ラッツが主演、テレビドラマ「スパルタカス」シリーズなどのリアム・マッキンタイア、『ゼロ・ダーク・サーティ』などのスコット・アドキンスらが脇を固める。ハーリン監督ならでは演出に加え、鍛え上げられたケランのボディーも見もの。

あらすじ:古代ギリシャ。オリンポスの神ゼウスの血を引く青年ヘラクレス(ケラン・ラッツ)は、姫ヘベと運命の出会いを果たす。だが政略結婚を図る兄に彼女を奪われた上に、戦地へと送られてしまう。仲間の戦士ソティリス(リアム・マッキンタイア)の力を借りて、地獄のような戦いを切り抜けるヘラクレス。圧政を強いる暴君アンピトリュオン王(スコット・アドキンス)への反乱に身を投じながらも、彼は兄からヘベを奪い返そうと奔走する。

<感想>ドゥエイン・ジョンソン主演の「ヘラクレス」が10月24日に公開されるが、今作は「トワイライト」シリーズでエメット・カレンを演じたのケラン・ラッツが主演で、他にも「インモータルズ」ではポセイドン役をしている。サム・ワーシントンが消えて、今度は筋肉俳優として活躍して欲しいです。父親に「ガンズ・アンド・ストレンジャー」や「エクスペンダブルズ2」のスコット・アドキンスと筋肉俳優のオンパレード映画です。

監督が90年代で活躍したレニー・ハーリン。さすがに「グラディエーター」や「300/スリーハンドレッド」をパクったような作品構成には、さすがに呆れ返ってしまった。レニー・ハーリン監督映画の「ダイ・ハード2」や「クリフハンガー」が良かっただけに、期待外れでガッカリ!

ストーリーがギリシャ神話でお馴染みのゼウスの子、ヘラクレスの出生から義父である仇敵のアンピトリュオン王を倒すまでの物語りであります。ですが、どちらかというと、ヘラクレスとクレタ島の姫ヘベとのラブストリーの方が強いようですね。何しろ、二人のお色気シーンが多すぎですから。比べるのも何ですが、「タイタンの戦い」や「タイタンの逆襲」の方が断然良かったと思いますね。

母親が兄のイピクレスの後に、夫のアンピトリュオン王が圧政を強いる暴君であることに嫌気をさして神ゼウスの子供を産んでしまう。その時にアンピトリュオン王が妻のベッドに来て腹を立てて、実子である兄のエアセックスをお王位継承者にして、ヘラクレスの恋人であるヘベ姫との政略結婚をさせようとする。

その為に、弟のヘラクレスを戦地のエジプトへ送ってしまう。それも兵隊を60人に減らして、死を意味するような戦いに送るのです。はやり、大群のエジプト兵には適わず、捕えられしまい死刑を免れるために奴隷として売られることになる。

その奴隷商人にヘラクレスは、自分の体力を懸けて剣闘士として闘うのです。見どころは、グラディエート・パートでの戦闘服や、ヒーローとしての覚醒、超パワー発揮のヘラクレスの強さは、やはり神がかりといっていいでしょう。
そして、ギリシャへ帰るために、ヘベと兄の結婚を取り止めさせようとするために、ギリシャでの剣闘士としての闘いに向かうのです。だが、父王のスコット・アドキンスは、母親を殺し自分の子供でないヘラクレスをいかにして抹殺しようかと考えているわけ。

そこで、クライマックスでの鎖に両手両足を繋がれたヘラクレスが、天を仰いで自分の父ゼウスに頼むのです。自分が本当に神の子ならその力を与えてくれと。すると天は雷稲妻とともに暗黒の雲を漂わせて、ヘラクレスの強靭な肉体が炸裂し、鎖を断ち切り父王のスコット・アドキンスと対峙することになるわけです。

ですが、ここまで派手に筋肉マンたちが闘うシーンがあるのに、血が飛び散ることもなく、残忍なシーンもありません。見せ場のケラン・ラッツが闘うシーンは、必ず勝と決まっているので安心して観ていられます。
肝心のヘラクレスとヘベ姫のラブストーリーも、兄嫁となるのを拒みつづけ、最後はあっけなくヘラクレスの目の前で、兄が姫の首に刺す短刀を取り上げて、自分の胸を刺して死んでしまったように見えたのですが、ななんと、生きていたんですね。ラストでヘラクレスの子供を産んで幸せそうな二人が映っているじゃありませんか(苦笑)

冒頭で、ライオンとの闘いでヘラクレスがやっつけたのに、兄のイピクレスがさも自分が退治したように、毛皮をマントにして威張り散らす姿に、こいつはセコイ兄だと最初っから、嫌味を連発していたのが気に食わなかった。
やはり「エクスペンダブルズ3」でのケラン・ラッツが、ヤング消耗品軍団のセンターを演じる姿が待ち遠しいですよね。
2014年劇場鑑賞作品・・・286 映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング