マーベル・コミックの代表作を実写化した、人気アクション・シリーズの第3弾。アメリカ政府から危険分子と見なされた上に、正体不明の敵の襲撃を受ける正義のヒーロー、アイアンマン(トニー・スターク)の姿を描く。
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前2作と『アベンジャーズ』に続いて主演を務めるロバート・ダウニー・Jrが、シリーズ最大級の危機に見舞われたスタークの苦悩を見事に体現。『ガンジー』『砂と霧の家』などのベン・キングズレー、『ロックアウト』のガイ・ピアースら、実力派が脇を固める。新たに開発される各種アイアンマンにも注目。
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あらすじ:スーパーヒーローで編成された部隊アベンジャーズの一員として戦い、地球と人類を滅亡の危機から救ったアイアンマンことトニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)。だが、アメリカ政府はスーパーヒーローが国の防衛を担うことを危険視するようになり、それを契機に彼はアイアンマンの新型スーツを開発することに没頭していく。そんな中、正体不明の敵によってスターク邸が破壊され、これまでのアイアンマンが全て爆破されてしまう。何もかも失ったスタークだが、人並み外れた頭脳を武器に孤独な戦いに挑む。(作品資料より)
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<感想>3年前に公開された「アイアンマン2」は、正直ストーリー的にはまとまりを欠いた続編だったけど、今回の「3」ではそのへん問題点をしっかりと修正している。今作のヒーローたちは、スタークとペッパーとローディたちの物語。2015年の5月に全米公開が決定している「アベンジャーズ2」へ向けて、最初の土台作りとなる意味でも見逃せない映画ですね。
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主人公のトニー・スタークは過去の2作では、国際的な軍事企業の社長で、スーパーリッチな大富豪で、モテモテのプレイボーイという、煌びやかなセレブ人生を送っていた。多くのスーパーヒーローは自分の本当の姿を世間から隠し、その矛盾に葛藤したりもするものだけど、根っからの目立ちたがり屋であるスタークには、そんなややこしい悩みもない。その圧倒的なチャラさこそが、他のスーパーヒーロー映画にはない、トニー・スタークの最大の魅力であったと思う。
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しかし、今回のスタークはちょっと様子が違う。「アベンジャーズ」のラストで起こった事件からの流れを受け、本作のストーリーは、スタークの魂が深く傷つき精神的にも憔悴しきった地点から始まる。予告編の中でちらっと出ていた不眠症もその兆候の一つ。また、彼のそんな不安定な精神状態は、当然のことながら恋人のペッパーとの関係にも次第に影を落として行くわけ。
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さらに、追い討ちをかけるように、スタークの豪邸の喪失。予告編でもがっつりと描かれている通り、丘の上にそびえたつスタークの自宅が、ヘリコプターの大群に一斉攻撃され、木端微塵に破壊されてしまうという波乱の展開が待ち受けている。その自宅は重要な研究室であり、アイアンマン・アーマーの保管場所でもあるだけに、彼にとってはアイアンマンの装備を取り上げら、彼が本当の自分自身を見つけるまでの旅と思ってもいいだろう。魂の傷ついたヒーロー、そしてすべてを失った「ゼロ地点」からのリベンジ・ストーリー、今回の「アイアンマン3」では、これまでとは違う、本気モードのスタークと出会えることでしょう。
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さて、今回メインの悪役を務めるのは中国人の「マンダリン」が登場。舞台も中国となる。原作マンガではこのマンダリンは中国人だったが、映画では英国のベテラン俳優、ベン・キングズレー。東洋髭の顔はビンラディンに似てもいるような、ちなみに1作目の悪役「テン・リングズ」は、小さな敵タリバンだったし。
「マンダリン」がマーベルコミックに初めて登場したのは、遡ること1964年。キャラクターの考案者はもちろんスタン・リー。当時の原作では中国で生まれ育った天才的な、科学者にしてマーシャルアーツの達人、という設定で、両手の指にはめた10個のリングから発する超人的パワーを最大の武器としていた。だが、今回の作品に登場するマンダリンは、そういった中華的なバックグラウンドは採用せず、アメリカ合衆国に異常な憎しみを抱いている極悪な「テロリスト」というオリジナルな解釈で描かれている。
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この「マンダリン」なんですが、これが実は、という替え玉役の舞台俳優という設定で、本当の悪役は過去にペッパーと関わり合った新キャラクターのガイ・ピアースが演じる、ウィルス開発者のアルドリッチが登場する。
やっぱり見どころは、まったく造形の異なるパワードスーツが40体以上も登場して、一斉に空を舞うシーンだろう。道具もそろわぬ田舎でトニーはリベンジのためのパワードスーツ開発に専念する。テネシーの田舎でトニーに力を貸す少年ハリー役には「インシディアス」のタイ・シンプキンス君。
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そして監督を降坂したファブローだが、トニーの運転手ホーガン役で引き続き出演。ペッパーとキリアンを監視してトニーに報告したり、キリアンの手下を単独で偵察して戦いに臨んだりと、大活躍を見せている。アイアン・パトリオットは、星条旗のカラーリングを施した光沢のあるアーマーは、勇壮さに溢れている。もちろん、トニーの友人で空軍中佐ローディ、ドン・チードルが、アーマーを身に付けて活躍。それが拉致された米大統領まで、このアーマーを着るハメになるとは。
パワードスーツが敵に捕られ、アイアンマンに装備する前のトニーが飛びかかるなど、![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/df/a408da4092dbf87068fe278f0575ade9.jpg)
生身の闘いが用意されていて、肉体の限界に挑むトニーには、あり得ない過酷な試練が待ち受けています。
出来上がったトニーのスーツは、各パーツが個別に飛んできて、まるで金属が磁石に吸い付くように装着されるという驚きの進化を遂げている。クライマックスではトニーが目まぐるしい速さで、何体ものスーツを自在に着脱し、敵をなぎ倒していく。その上、ペッパーがピンチに陥った時にスーツを着るシーンもあるのだが、悪役キリアンの手で“エクストリミス”という人体強化の薬を投与され、トニーの窮地を救う強い逞しいペッパーも見れます。
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そして、陸、海、空でバトルが展開されるシーンでは、穴が開いた飛行機からの落下に、アイアンマン軍団の空中戦、さらに海中に沈みながらの攻防など、過去2作にはなかった場所でのスケール感満点のバトルアクションが展開される。もちろん地上での肉弾戦もド派手さが倍増で大満足でした。
エンディングでも過去作の映像や、「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」の予告や、トニーの心臓近くにある鉄の破片を摘出する手術も見せてくれます。お見逃しのなきよう最後までご覧ください。
アイアンマン:
アイアンマン 2:
2013年劇場鑑賞作品・・・89
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前2作と『アベンジャーズ』に続いて主演を務めるロバート・ダウニー・Jrが、シリーズ最大級の危機に見舞われたスタークの苦悩を見事に体現。『ガンジー』『砂と霧の家』などのベン・キングズレー、『ロックアウト』のガイ・ピアースら、実力派が脇を固める。新たに開発される各種アイアンマンにも注目。
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あらすじ:スーパーヒーローで編成された部隊アベンジャーズの一員として戦い、地球と人類を滅亡の危機から救ったアイアンマンことトニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)。だが、アメリカ政府はスーパーヒーローが国の防衛を担うことを危険視するようになり、それを契機に彼はアイアンマンの新型スーツを開発することに没頭していく。そんな中、正体不明の敵によってスターク邸が破壊され、これまでのアイアンマンが全て爆破されてしまう。何もかも失ったスタークだが、人並み外れた頭脳を武器に孤独な戦いに挑む。(作品資料より)
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<感想>3年前に公開された「アイアンマン2」は、正直ストーリー的にはまとまりを欠いた続編だったけど、今回の「3」ではそのへん問題点をしっかりと修正している。今作のヒーローたちは、スタークとペッパーとローディたちの物語。2015年の5月に全米公開が決定している「アベンジャーズ2」へ向けて、最初の土台作りとなる意味でも見逃せない映画ですね。
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主人公のトニー・スタークは過去の2作では、国際的な軍事企業の社長で、スーパーリッチな大富豪で、モテモテのプレイボーイという、煌びやかなセレブ人生を送っていた。多くのスーパーヒーローは自分の本当の姿を世間から隠し、その矛盾に葛藤したりもするものだけど、根っからの目立ちたがり屋であるスタークには、そんなややこしい悩みもない。その圧倒的なチャラさこそが、他のスーパーヒーロー映画にはない、トニー・スタークの最大の魅力であったと思う。
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しかし、今回のスタークはちょっと様子が違う。「アベンジャーズ」のラストで起こった事件からの流れを受け、本作のストーリーは、スタークの魂が深く傷つき精神的にも憔悴しきった地点から始まる。予告編の中でちらっと出ていた不眠症もその兆候の一つ。また、彼のそんな不安定な精神状態は、当然のことながら恋人のペッパーとの関係にも次第に影を落として行くわけ。
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さらに、追い討ちをかけるように、スタークの豪邸の喪失。予告編でもがっつりと描かれている通り、丘の上にそびえたつスタークの自宅が、ヘリコプターの大群に一斉攻撃され、木端微塵に破壊されてしまうという波乱の展開が待ち受けている。その自宅は重要な研究室であり、アイアンマン・アーマーの保管場所でもあるだけに、彼にとってはアイアンマンの装備を取り上げら、彼が本当の自分自身を見つけるまでの旅と思ってもいいだろう。魂の傷ついたヒーロー、そしてすべてを失った「ゼロ地点」からのリベンジ・ストーリー、今回の「アイアンマン3」では、これまでとは違う、本気モードのスタークと出会えることでしょう。
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さて、今回メインの悪役を務めるのは中国人の「マンダリン」が登場。舞台も中国となる。原作マンガではこのマンダリンは中国人だったが、映画では英国のベテラン俳優、ベン・キングズレー。東洋髭の顔はビンラディンに似てもいるような、ちなみに1作目の悪役「テン・リングズ」は、小さな敵タリバンだったし。
「マンダリン」がマーベルコミックに初めて登場したのは、遡ること1964年。キャラクターの考案者はもちろんスタン・リー。当時の原作では中国で生まれ育った天才的な、科学者にしてマーシャルアーツの達人、という設定で、両手の指にはめた10個のリングから発する超人的パワーを最大の武器としていた。だが、今回の作品に登場するマンダリンは、そういった中華的なバックグラウンドは採用せず、アメリカ合衆国に異常な憎しみを抱いている極悪な「テロリスト」というオリジナルな解釈で描かれている。
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この「マンダリン」なんですが、これが実は、という替え玉役の舞台俳優という設定で、本当の悪役は過去にペッパーと関わり合った新キャラクターのガイ・ピアースが演じる、ウィルス開発者のアルドリッチが登場する。
やっぱり見どころは、まったく造形の異なるパワードスーツが40体以上も登場して、一斉に空を舞うシーンだろう。道具もそろわぬ田舎でトニーはリベンジのためのパワードスーツ開発に専念する。テネシーの田舎でトニーに力を貸す少年ハリー役には「インシディアス」のタイ・シンプキンス君。
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そして監督を降坂したファブローだが、トニーの運転手ホーガン役で引き続き出演。ペッパーとキリアンを監視してトニーに報告したり、キリアンの手下を単独で偵察して戦いに臨んだりと、大活躍を見せている。アイアン・パトリオットは、星条旗のカラーリングを施した光沢のあるアーマーは、勇壮さに溢れている。もちろん、トニーの友人で空軍中佐ローディ、ドン・チードルが、アーマーを身に付けて活躍。それが拉致された米大統領まで、このアーマーを着るハメになるとは。
パワードスーツが敵に捕られ、アイアンマンに装備する前のトニーが飛びかかるなど、
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生身の闘いが用意されていて、肉体の限界に挑むトニーには、あり得ない過酷な試練が待ち受けています。
出来上がったトニーのスーツは、各パーツが個別に飛んできて、まるで金属が磁石に吸い付くように装着されるという驚きの進化を遂げている。クライマックスではトニーが目まぐるしい速さで、何体ものスーツを自在に着脱し、敵をなぎ倒していく。その上、ペッパーがピンチに陥った時にスーツを着るシーンもあるのだが、悪役キリアンの手で“エクストリミス”という人体強化の薬を投与され、トニーの窮地を救う強い逞しいペッパーも見れます。
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そして、陸、海、空でバトルが展開されるシーンでは、穴が開いた飛行機からの落下に、アイアンマン軍団の空中戦、さらに海中に沈みながらの攻防など、過去2作にはなかった場所でのスケール感満点のバトルアクションが展開される。もちろん地上での肉弾戦もド派手さが倍増で大満足でした。
エンディングでも過去作の映像や、「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」の予告や、トニーの心臓近くにある鉄の破片を摘出する手術も見せてくれます。お見逃しのなきよう最後までご覧ください。
アイアンマン:
アイアンマン 2:
2013年劇場鑑賞作品・・・89
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