『ナイロビの蜂』『アレクサンドリア』のレイチェル・ワイズ主演。 第70回ゴールデングローブ賞主演女優賞ノミネート&2012年ニューヨーク映画批評家協会賞主演女優賞受賞。
女性が自由を求めて行動することが難しかった第二次世界大戦後のロンドンを背景に、愛されることを求め、官能と苦悩に溺れていく女性を描く傑作ラブ・ストーリー!
2011年/アメリカ・イギリス制作、原題:the deep blue see
あらすじ:第二次世界大戦後のロンドンで、親子ほどに歳の離れた判事の夫と裕福に暮らすヘスター。
夫は優しさも思いやりもあり、へスターのわがままにも終始穏やかであったが、年が離れているが故に情熱的な愛情表現に欠けていた。
そんな中、同世代の元英国空軍パイロット、フレディと偶然出会い、瞬く間に恋に落ちる。フレディへの想いは大きく燃え上がり、激しく愛し合う二人だが、
夫に関係を知られ、へスターは家を出てフレディと暮らすことを選ぶ。
しかしフレディは、戦時中の過酷な経験を引きずり、アルコール中毒であった。些細な事でも怒りを露わにするフレディとの荒れた生活。
ヘスターの思い描いていた“愛の生活"とはまたしても程遠いものであった。愛欲と幸福の狭間で揺れるヘスター。ついに自らの命を絶つことを決意するのだったが…。
<感想>日本未公開作品で、最近メキメキと売れっ子になった「マイティ・ソー」のロキ様ことトム・ヒドルストンと、『オズ はじまりの戦い』のレイチェル・ワイズと共演したラブストーリーもの。
元は、テレンス・ラティガンの手による戯曲で、1955年にヴィヴィアン・リー主演で映画化もされた同名舞台劇がオリジナル作品。男女の愛の切なさ、はかなさを問いかけてくるようなラブロマンス。
最初こそ情熱的に愛しあっていた二人だが、しかし些細なことで喧嘩になった後、フレディが留守の間にヘスターは自殺を図ってしまう。近隣の人々に救われた彼女は、この一件を秘密にしておこうとするが、帰って来たフレディは、自分宛に書かれた彼女の手紙を見つけて、その文面を読み愕然とする。
内容は悲しい物語だが、テレンス・デイヴィス監督による映像の一つ一つが美しく、フレディとヘスターのベッドシーンも繊細で官能美に溢れているなど、大人の作品。
しかも、この作品でゴールデングローブ賞主演女優賞候補となったレイチェル・ワイズの演技が冴え、相手役のトム・ヒドルストンも戦争で心に傷を負ったフレディの、複雑な内面を汲み取るように、見る者をくぎ付けにしています。
経済力はあっても年の離れた夫婦では、若い妻には満たされることができない情熱的な何かが潜んでいる。情熱的に体を求めても、男の方が女の情熱に引いてしまい後ずさりする。
愛することの意味を追い求める女性と、生きることの大切さを肌で知る男の、すれ違う心と心が胸に痛いラブ・ストーリーですね。
確かに、悲恋ものではありますが、ヘスターという女性が、一人の男性フレディを深く愛することで、最後には本当の愛とは何かを見出して終わることが、救いへと繋がっているような気がします。
2014年DVD鑑賞・・・11 映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング
女性が自由を求めて行動することが難しかった第二次世界大戦後のロンドンを背景に、愛されることを求め、官能と苦悩に溺れていく女性を描く傑作ラブ・ストーリー!
2011年/アメリカ・イギリス制作、原題:the deep blue see
あらすじ:第二次世界大戦後のロンドンで、親子ほどに歳の離れた判事の夫と裕福に暮らすヘスター。
夫は優しさも思いやりもあり、へスターのわがままにも終始穏やかであったが、年が離れているが故に情熱的な愛情表現に欠けていた。
そんな中、同世代の元英国空軍パイロット、フレディと偶然出会い、瞬く間に恋に落ちる。フレディへの想いは大きく燃え上がり、激しく愛し合う二人だが、
夫に関係を知られ、へスターは家を出てフレディと暮らすことを選ぶ。
しかしフレディは、戦時中の過酷な経験を引きずり、アルコール中毒であった。些細な事でも怒りを露わにするフレディとの荒れた生活。
ヘスターの思い描いていた“愛の生活"とはまたしても程遠いものであった。愛欲と幸福の狭間で揺れるヘスター。ついに自らの命を絶つことを決意するのだったが…。
<感想>日本未公開作品で、最近メキメキと売れっ子になった「マイティ・ソー」のロキ様ことトム・ヒドルストンと、『オズ はじまりの戦い』のレイチェル・ワイズと共演したラブストーリーもの。
元は、テレンス・ラティガンの手による戯曲で、1955年にヴィヴィアン・リー主演で映画化もされた同名舞台劇がオリジナル作品。男女の愛の切なさ、はかなさを問いかけてくるようなラブロマンス。
最初こそ情熱的に愛しあっていた二人だが、しかし些細なことで喧嘩になった後、フレディが留守の間にヘスターは自殺を図ってしまう。近隣の人々に救われた彼女は、この一件を秘密にしておこうとするが、帰って来たフレディは、自分宛に書かれた彼女の手紙を見つけて、その文面を読み愕然とする。
内容は悲しい物語だが、テレンス・デイヴィス監督による映像の一つ一つが美しく、フレディとヘスターのベッドシーンも繊細で官能美に溢れているなど、大人の作品。
しかも、この作品でゴールデングローブ賞主演女優賞候補となったレイチェル・ワイズの演技が冴え、相手役のトム・ヒドルストンも戦争で心に傷を負ったフレディの、複雑な内面を汲み取るように、見る者をくぎ付けにしています。
経済力はあっても年の離れた夫婦では、若い妻には満たされることができない情熱的な何かが潜んでいる。情熱的に体を求めても、男の方が女の情熱に引いてしまい後ずさりする。
愛することの意味を追い求める女性と、生きることの大切さを肌で知る男の、すれ違う心と心が胸に痛いラブ・ストーリーですね。
確かに、悲恋ものではありますが、ヘスターという女性が、一人の男性フレディを深く愛することで、最後には本当の愛とは何かを見出して終わることが、救いへと繋がっているような気がします。
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