ウィル・スミスが最愛の娘を失い絶望の淵に立たされた男を演じる異色のヒューマン・ドラマ。共演はエドワード・ノートン、マイケル・ペーニャ、ケイト・ウィンスレット、キーラ・ナイトレイ、ヘレン・ミレン。監督は「プラダを着た悪魔」のデヴィッド・フランケル。
あらすじ:ニューヨークで広告代理店を経営するハワード。彼の手腕で会社は業績を伸ばし、公私ともに順風満帆な人生を送っていた。ところが突然、6歳の愛娘が不治の病でこの世を去る。ハワードは深い悲しみで自暴自棄となり、仕事を放り出して自宅に閉じこもる日々。ハワードに頼り切りだった会社は急速に傾き始める。残された同僚役員ホイット、サイモン、クレアはそれぞれの事情も相まって、ハワードをどうにかして救わなければと思っていた。そんな時、ある奇策を思いつく。やがてハワードの前に、性別も年齢もバラバラな3人の奇妙な舞台俳優が現われるのだったが…。
<感想>クリスマスシーズンのニューヨークを舞台に、最愛の娘を失った男の絶望と再生を描く感動作であります。今度のテーマは、“人生の試練の乗り越え方”。挫折を経験したすべての人に贈る応援歌であります。
深い喪失感から立ち直れないハワードと、三人の奇妙な男女の交流を通して、悲しみを乗り越えるためのヒントを描いていく。原題は「不幸な出来事に付随して思いがけず生まれる素晴らしいこと」の意味。
とにかくキャスティングが豪華ですから、主演のウィル・スミスを筆頭にエドワード・ノートン、マイケル・ペーニャ、ケイト・ウィンスレット、キーラ・ナイトレイ、ヘレン・ミレンら豪華共演が実現。今回もプラダをはじめ、グッチ、クロエ、トム・フォードなどのハイブランドのファッションが物語を彩っていきます。
だから、40日間の撮影の大半は、NY各所でロケを敢行。5番街の高級デパート“バーグドルフ・グッドマン”などの定番スポットから、ホィットニー美術館など最新のスポットも登場する。クリスマスシーズンのNYを舞台に、キャストたちが身にまとう冬のトレンド・ファッションも見どころの一つです。
彼の唯一のコミュニケーションは、 “愛・時間・死”に宛ててハワードが怒りを込めて書く手紙だけ。彼は死を恨み、時間を悔やみ、愛に幻滅していた。ハワードを救いたいと思う3人は、奇想天外な計画を実行に移す。
それは、同僚役員ホイット、サイモン、クレアが、深い喪失感に苦しむハワードのために、死に宛てた手紙を握りしめる一人の女性ブリジット、ヘレン・ミレンなのだ。困惑するハワードに、彼女は自分こそが死であると名乗る。それがすべての始まりだった。
次に現れたのが、“時間”と名乗る青年ラフィ、ジェーコブ・ラティモア。そして“愛”と名乗る女性エイミー、キーラ・ナイトリー。いったい彼らは何者なのか。謎めいた3人の男女との交流の中で、ハワードは頑なな心を徐々に変化させていき、“愛・時間・死”の本当の意味と向き合っていくという物語。
不思議な3人の男女が現れて、他の人間には3人の姿が見えないということなのだが、意味不明であり、同僚役員ホイット、サイモン、クレアが依頼をした探偵のおばさんの他に、ただの金欲しさで舞台俳優があれこれと考えてハワードに“愛・時間・死”を演じて悲しみを乗り越える手助けをするというもの。
毎日会社へ来ては、ドミノを並べては帰り際に倒して帰るハワード。
それにしても、誰にでも親や兄弟、子供、などを亡くしたことがあり、そのたびに悩み苦しみ、生きる望みを失い、それでも前を向いて生きるしかないと考えるのに。
親友たちが考え出したプラン同様、作品自体もひとひねりあってつまらないと言えば嘘になるが、それでも私には面白くなかった。ハワードだけでなく周りの人間にもそれぞれと事情があり、群像劇スタイルを感じさせるのもポイント。
CEOのエドワード・ノートン扮するホイットも、妻と離婚をして娘から疎まれて嫌われるし、そして、結婚もしないで会社のために尽くしてきたクレアに扮するケイト・ウィンスレットは、40歳を迎えて子供が欲しくなり精子バンクへ登録するも、悩んでしまう。サイモン扮するマイケル・ペーニャは、余命幾ばくかという病気に冒され、残った家族のことが心配で死んでも死にきれないのだ。この3人の会社の同僚役員たちも、“愛・時間・死”という問題を抱えているのだ。
それに、ハワードの奥さん、娘が亡くなってから離婚をしてしまい、奥さんだって失意のどん底だし、毎日娘のことを考えない日はないのだ。夫のハワードは、妻の気持ちも考えず自分一人だけ苦しんでいると思い込んでいる。もう少し大人になってね、ハワード。やっと、元の奥さんの家へと行くも、同じ子供を亡くした仲間との集会でも、冷ややかな態度で「俺の気持ちはお前らに分かってたまるか」とばかりに怒りを露わにする。
ラストで”死”のブリジット、ヘレン・ミレンが、「人生にはオマケがある」と言うのだ。何だろうといろいろ考えてみたが、人によってそのオマケは違うものだろう。過去を振り返ってみて、いいことも悪いこともあるが、今になってはいい思い出ばかり。
結局は、少しずつ心の和らいできて、妻とも仲直りをする。予想外の展開に納得させられるラストにも、これまたひとひねりありますからね。
2017年劇場鑑賞作品・・・44アクション・アドベンチャーランキングfont>
あらすじ:ニューヨークで広告代理店を経営するハワード。彼の手腕で会社は業績を伸ばし、公私ともに順風満帆な人生を送っていた。ところが突然、6歳の愛娘が不治の病でこの世を去る。ハワードは深い悲しみで自暴自棄となり、仕事を放り出して自宅に閉じこもる日々。ハワードに頼り切りだった会社は急速に傾き始める。残された同僚役員ホイット、サイモン、クレアはそれぞれの事情も相まって、ハワードをどうにかして救わなければと思っていた。そんな時、ある奇策を思いつく。やがてハワードの前に、性別も年齢もバラバラな3人の奇妙な舞台俳優が現われるのだったが…。
<感想>クリスマスシーズンのニューヨークを舞台に、最愛の娘を失った男の絶望と再生を描く感動作であります。今度のテーマは、“人生の試練の乗り越え方”。挫折を経験したすべての人に贈る応援歌であります。
深い喪失感から立ち直れないハワードと、三人の奇妙な男女の交流を通して、悲しみを乗り越えるためのヒントを描いていく。原題は「不幸な出来事に付随して思いがけず生まれる素晴らしいこと」の意味。
とにかくキャスティングが豪華ですから、主演のウィル・スミスを筆頭にエドワード・ノートン、マイケル・ペーニャ、ケイト・ウィンスレット、キーラ・ナイトレイ、ヘレン・ミレンら豪華共演が実現。今回もプラダをはじめ、グッチ、クロエ、トム・フォードなどのハイブランドのファッションが物語を彩っていきます。
だから、40日間の撮影の大半は、NY各所でロケを敢行。5番街の高級デパート“バーグドルフ・グッドマン”などの定番スポットから、ホィットニー美術館など最新のスポットも登場する。クリスマスシーズンのNYを舞台に、キャストたちが身にまとう冬のトレンド・ファッションも見どころの一つです。
彼の唯一のコミュニケーションは、 “愛・時間・死”に宛ててハワードが怒りを込めて書く手紙だけ。彼は死を恨み、時間を悔やみ、愛に幻滅していた。ハワードを救いたいと思う3人は、奇想天外な計画を実行に移す。
それは、同僚役員ホイット、サイモン、クレアが、深い喪失感に苦しむハワードのために、死に宛てた手紙を握りしめる一人の女性ブリジット、ヘレン・ミレンなのだ。困惑するハワードに、彼女は自分こそが死であると名乗る。それがすべての始まりだった。
次に現れたのが、“時間”と名乗る青年ラフィ、ジェーコブ・ラティモア。そして“愛”と名乗る女性エイミー、キーラ・ナイトリー。いったい彼らは何者なのか。謎めいた3人の男女との交流の中で、ハワードは頑なな心を徐々に変化させていき、“愛・時間・死”の本当の意味と向き合っていくという物語。
不思議な3人の男女が現れて、他の人間には3人の姿が見えないということなのだが、意味不明であり、同僚役員ホイット、サイモン、クレアが依頼をした探偵のおばさんの他に、ただの金欲しさで舞台俳優があれこれと考えてハワードに“愛・時間・死”を演じて悲しみを乗り越える手助けをするというもの。
毎日会社へ来ては、ドミノを並べては帰り際に倒して帰るハワード。
それにしても、誰にでも親や兄弟、子供、などを亡くしたことがあり、そのたびに悩み苦しみ、生きる望みを失い、それでも前を向いて生きるしかないと考えるのに。
親友たちが考え出したプラン同様、作品自体もひとひねりあってつまらないと言えば嘘になるが、それでも私には面白くなかった。ハワードだけでなく周りの人間にもそれぞれと事情があり、群像劇スタイルを感じさせるのもポイント。
CEOのエドワード・ノートン扮するホイットも、妻と離婚をして娘から疎まれて嫌われるし、そして、結婚もしないで会社のために尽くしてきたクレアに扮するケイト・ウィンスレットは、40歳を迎えて子供が欲しくなり精子バンクへ登録するも、悩んでしまう。サイモン扮するマイケル・ペーニャは、余命幾ばくかという病気に冒され、残った家族のことが心配で死んでも死にきれないのだ。この3人の会社の同僚役員たちも、“愛・時間・死”という問題を抱えているのだ。
それに、ハワードの奥さん、娘が亡くなってから離婚をしてしまい、奥さんだって失意のどん底だし、毎日娘のことを考えない日はないのだ。夫のハワードは、妻の気持ちも考えず自分一人だけ苦しんでいると思い込んでいる。もう少し大人になってね、ハワード。やっと、元の奥さんの家へと行くも、同じ子供を亡くした仲間との集会でも、冷ややかな態度で「俺の気持ちはお前らに分かってたまるか」とばかりに怒りを露わにする。
ラストで”死”のブリジット、ヘレン・ミレンが、「人生にはオマケがある」と言うのだ。何だろうといろいろ考えてみたが、人によってそのオマケは違うものだろう。過去を振り返ってみて、いいことも悪いこともあるが、今になってはいい思い出ばかり。
結局は、少しずつ心の和らいできて、妻とも仲直りをする。予想外の展開に納得させられるラストにも、これまたひとひねりありますからね。
2017年劇場鑑賞作品・・・44アクション・アドベンチャーランキングfont>