1980年代に若者の圧倒的な支持を集めた紡木たくによる少女コミックを、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」でブレイクした能年玲奈主演で実写映画化した青春ドラマ。原作者の紡木たくが脚本を監修し、母から愛されず行き場のない不安を抱える孤独な14歳の少女と、刹那的に生きる不良少年との切なくも激しい純愛を描く。ヒロイン能年の相手役には、三代目J Soul Brothersの登坂広臣が抜てきされ、『僕等がいた』シリーズなどの三木孝浩がメガホンを取る。
あらすじ:母から愛されず、自分が誰からも必要とされていないと心を痛める14歳の宮市和希(能年玲奈)は、学校で周囲と打ち解けられず孤独を抱えていた。そんなある日、不良の春山洋志(登坂広臣)と出会い、彼らの世界に自らのよりどころを見いだすようになる。少しずつ洋志に惹(ひ)かれていく和希だったが、Nightsのリーダーとなった洋志は反目し合うチームとの激しい争いにしのぎを削ることとなり……。
<感想>10代特有の純粋さや未熟さ、危ういさを綴った紡木たくの青春マンガを実写化。居場所を求めて不良の道へ足を踏み入れた主人公和希と、その恋人春山洋志の激しくも切ない純愛物語。
不器用な生き方は若者の共感を呼び、コミックス全4巻累計発行部数700万部を記録する大ヒットとなった。そして、連載終了から27年の時を経て、その名作が初の実写版映画としてよみがえったのである。主人公和希役には「あまちゃん」で一躍スターの仲間入りをした能年玲奈が、春山には本作が役者デビュー作となる、三代目J Soul Brothersの登坂広臣が自然な演技で好感がもてました。
湘南海岸にバイクに、反発しながら惹かれあう少年と少女、とくれば往年の暴走族青春映画そのままなのだが、違いは、かつてのそれが、既存の社会への反抗としてあったのに対して、こちらは家庭の問題へと縮小しているのは、ご時勢ゆえなのか。
まぁ、大人になった主人公の現在時からの回想ふうに始まるのだが、これが全く意味をもたないのだ。
話はドロドロで、特に主人公の母親は、はっきり言ってキチガイですから。夫は概に亡くなっているのだが、望まない結婚だったからというので、彼の写真は一切なしなんてことがあるのでしょうか。
それで、初恋の男とちゃっかり寄りを戻してホテル三昧って、そりゃないでしょに。娘は辛いよね、彼女を救い出すバイクの騎士のキャラが弱いのが難点ですかね。それでも、二人は一緒に住むことになり、朝から蟹を喰って当たるとは、この食中毒事件にはびっくりして、和希が薬を持ってきて晴山に口移しで飲ませるお初のキスシーンは良かった。
だが、そんな物語以前に気になったのは、能年玲奈と登坂広臣のアップの次は、決まって海や空のロングショットになるというワンパターン化した編集ぶりには呆れてしまった。
主軸である和希と春山のラブストーリーと並行して、丁寧に描かれるのが和希と母親である木村佳乃との衝突。本当は誰よりも互いのことを思い合っているのに、分かり合うことができない二人。そのギクシャク感と雪解けへの道もまた、胸を打つ要素となっています。
最後が、風邪で熱出しているのに、暴走族との抗争にヘッドとしていかなければならない。フラフラでバイクに乗り向かうも、警察の手入れで誰もいないのだ。途中で検問に引かかって慌ててバイクを回すと、目の前にトラックが追突した。5メートルも吹っ飛んだそうで大怪我を負い意識がない晴山。それでも、「あいつには俺しかいない」と、生きようとする若い力が死の世界から甦るのだ。
元ヘッドの[HK/変態仮面]に出ていた鈴木亮平演じるトオルが素敵でした。バスで妊婦さんに席を譲って、自分ももうすぐ父親になるという。暴走族とは、若い青春の1ページみたいな、粋がってカッコつけて、命を無駄にするなよな。しかし、最近はすっかり暴走族の姿が見えなくなったね。
2014年劇場鑑賞作品・・・272 映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング
あらすじ:母から愛されず、自分が誰からも必要とされていないと心を痛める14歳の宮市和希(能年玲奈)は、学校で周囲と打ち解けられず孤独を抱えていた。そんなある日、不良の春山洋志(登坂広臣)と出会い、彼らの世界に自らのよりどころを見いだすようになる。少しずつ洋志に惹(ひ)かれていく和希だったが、Nightsのリーダーとなった洋志は反目し合うチームとの激しい争いにしのぎを削ることとなり……。
<感想>10代特有の純粋さや未熟さ、危ういさを綴った紡木たくの青春マンガを実写化。居場所を求めて不良の道へ足を踏み入れた主人公和希と、その恋人春山洋志の激しくも切ない純愛物語。
不器用な生き方は若者の共感を呼び、コミックス全4巻累計発行部数700万部を記録する大ヒットとなった。そして、連載終了から27年の時を経て、その名作が初の実写版映画としてよみがえったのである。主人公和希役には「あまちゃん」で一躍スターの仲間入りをした能年玲奈が、春山には本作が役者デビュー作となる、三代目J Soul Brothersの登坂広臣が自然な演技で好感がもてました。
湘南海岸にバイクに、反発しながら惹かれあう少年と少女、とくれば往年の暴走族青春映画そのままなのだが、違いは、かつてのそれが、既存の社会への反抗としてあったのに対して、こちらは家庭の問題へと縮小しているのは、ご時勢ゆえなのか。
まぁ、大人になった主人公の現在時からの回想ふうに始まるのだが、これが全く意味をもたないのだ。
話はドロドロで、特に主人公の母親は、はっきり言ってキチガイですから。夫は概に亡くなっているのだが、望まない結婚だったからというので、彼の写真は一切なしなんてことがあるのでしょうか。
それで、初恋の男とちゃっかり寄りを戻してホテル三昧って、そりゃないでしょに。娘は辛いよね、彼女を救い出すバイクの騎士のキャラが弱いのが難点ですかね。それでも、二人は一緒に住むことになり、朝から蟹を喰って当たるとは、この食中毒事件にはびっくりして、和希が薬を持ってきて晴山に口移しで飲ませるお初のキスシーンは良かった。
だが、そんな物語以前に気になったのは、能年玲奈と登坂広臣のアップの次は、決まって海や空のロングショットになるというワンパターン化した編集ぶりには呆れてしまった。
主軸である和希と春山のラブストーリーと並行して、丁寧に描かれるのが和希と母親である木村佳乃との衝突。本当は誰よりも互いのことを思い合っているのに、分かり合うことができない二人。そのギクシャク感と雪解けへの道もまた、胸を打つ要素となっています。
最後が、風邪で熱出しているのに、暴走族との抗争にヘッドとしていかなければならない。フラフラでバイクに乗り向かうも、警察の手入れで誰もいないのだ。途中で検問に引かかって慌ててバイクを回すと、目の前にトラックが追突した。5メートルも吹っ飛んだそうで大怪我を負い意識がない晴山。それでも、「あいつには俺しかいない」と、生きようとする若い力が死の世界から甦るのだ。
元ヘッドの[HK/変態仮面]に出ていた鈴木亮平演じるトオルが素敵でした。バスで妊婦さんに席を譲って、自分ももうすぐ父親になるという。暴走族とは、若い青春の1ページみたいな、粋がってカッコつけて、命を無駄にするなよな。しかし、最近はすっかり暴走族の姿が見えなくなったね。
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