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あらすじ:母から愛されず、自分が誰からも必要とされていないと心を痛める14歳の宮市和希(能年玲奈)は、学校で周囲と打ち解けられず孤独を抱えていた。そんなある日、不良の春山洋志(登坂広臣)と出会い、彼らの世界に自らのよりどころを見いだすようになる。少しずつ洋志に惹(ひ)かれていく和希だったが、Nightsのリーダーとなった洋志は反目し合うチームとの激しい争いにしのぎを削ることとなり……。
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<感想>10代特有の純粋さや未熟さ、危ういさを綴った紡木たくの青春マンガを実写化。居場所を求めて不良の道へ足を踏み入れた主人公和希と、その恋人春山洋志の激しくも切ない純愛物語。
不器用な生き方は若者の共感を呼び、コミックス全4巻累計発行部数700万部を記録する大ヒットとなった。そして、連載終了から27年の時を経て、その名作が初の実写版映画としてよみがえったのである。主人公和希役には「あまちゃん」で一躍スターの仲間入りをした能年玲奈が、春山には本作が役者デビュー作となる、三代目J Soul Brothersの登坂広臣が自然な演技で好感がもてました。
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湘南海岸にバイクに、反発しながら惹かれあう少年と少女、とくれば往年の暴走族青春映画そのままなのだが、違いは、かつてのそれが、既存の社会への反抗としてあったのに対して、こちらは家庭の問題へと縮小しているのは、ご時勢ゆえなのか。
まぁ、大人になった主人公の現在時からの回想ふうに始まるのだが、これが全く意味をもたないのだ。
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話はドロドロで、特に主人公の母親は、はっきり言ってキチガイですから。夫は概に亡くなっているのだが、望まない結婚だったからというので、彼の写真は一切なしなんてことがあるのでしょうか。
それで、初恋の男とちゃっかり寄りを戻してホテル三昧って、そりゃないでしょに。娘は辛いよね、彼女を救い出すバイクの騎士のキャラが弱いのが難点ですかね。それでも、二人は一緒に住むことになり、朝から蟹を喰って当たるとは、この食中毒事件にはびっくりして、和希が薬を持ってきて晴山に口移しで飲ませるお初のキスシーンは良かった。
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だが、そんな物語以前に気になったのは、能年玲奈と登坂広臣のアップの次は、決まって海や空のロングショットになるというワンパターン化した編集ぶりには呆れてしまった。
主軸である和希と春山のラブストーリーと並行して、丁寧に描かれるのが和希と母親である木村佳乃との衝突。本当は誰よりも互いのことを思い合っているのに、分かり合うことができない二人。そのギクシャク感と雪解けへの道もまた、胸を打つ要素となっています。
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最後が、風邪で熱出しているのに、暴走族との抗争にヘッドとしていかなければならない。フラフラでバイクに乗り向かうも、警察の手入れで誰もいないのだ。途中で検問に引かかって慌ててバイクを回すと、目の前にトラックが追突した。5メートルも吹っ飛んだそうで大怪我を負い意識がない晴山。それでも、「あいつには俺しかいない」と、生きようとする若い力が死の世界から甦るのだ。
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元ヘッドの[HK/変態仮面]に出ていた鈴木亮平演じるトオルが素敵でした。バスで妊婦さんに席を譲って、自分ももうすぐ父親になるという。暴走族とは、若い青春の1ページみたいな、粋がってカッコつけて、命を無駄にするなよな。しかし、最近はすっかり暴走族の姿が見えなくなったね。
2014年劇場鑑賞作品・・・272
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