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あけたらそこには…

2011-06-17 14:29:01 | 手に取った
私がまだ東京にいたある夏の夜、夜8時過ぎの京浜東北線の品川方面に乗って、自宅に帰ろうとしていた時でのお話です・・・

横浜から乗った私は、ジメジメとした都会ならではの暑さに日々やられ、そして幼き頃から苦手だった雷がその日日本の各地を襲いました。


疲れたうえに雷…

精神的にもキツく、電車に乗るとヒヤッとした空気とまばらな数人しかいない乗客を私は確認し、途中電車の乗り換えもあるため、一番乗り換えに便利なところに座りました。


私は都会の夏が何よりも苦手でした…


上京してきた初めての夏、生まれて初めての汗疹にやられ、日々痒くて痒くて…の夏ばかりをそこから数年体験するのです。


その日も私の着るものの中で苦手とするジーパンを履いていたのでやはり汗疹が気になっていて、早く家に帰って着替えたい、さっぱりしたい、お腹すいた~っとその日の電車は欲望まみれ。


そして笑顔も出ないくらいのぐったり加減でした。


ガタンゴトン、ガタンゴトン…心地よい電車の揺れに数駅は軽く眠りについていたようで気がつくと次は乗り換えの駅でした。



その時です。急に足元の方で、



ブーー…ブーー…ブーー…

不気味な音と共に私の足が揺れました…


携帯のバイブです。


携帯をあけると

そこには、

「送信者:タロ
 件名 :ナシ
  ・・・・・・・・・









一切のメッセージもなく、雷に怯えどうしようもなくビビっていた家のクレオでした。

私は、この写メで、吹き出しそうになるのをなんとかこらえ、速攻でメールを閉じ、なんとか冷静になろうとしていましたが、またしても今度は手元で揺れが始まりました…


その数十秒後

またしてもタロ…


今度は無理ででした。

『ブッッッッッッツ!』

と勢いよく噴き出してしましました。

それがこれ…







あの夏の日私と一緒だった乗客方々は不気味だったと思います…

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