10月1日(火曜日) 中国電力は原発建設反対した4名に対して、
4800万円損害賠償請求 スラップ訴訟(恫喝訴訟) 第13回口頭弁論
何か、難しい言葉でしょ。恐れおののきます。金額も半端ないし、裁判ゆうて悪いイメージじゃないですか。
最初、息子に「裁判にかけられた」と聞いたときは、正直「なんで~?」そして、
心の中は嵐が吹きまくり、目の前が真っ暗、息子はどうなるんだろう?って
でも、よく聞いてみると、息子のやってることは、決して悪いことじゃない。息子は間違ってない。海守ろうとしてるだけ。
そして、原発なんて全然必要ないもんは、いらんと言ってるだけ。
それは、2009年12月のことでした。
私は難しいことは、わかりません。
そして、自分の理解したことを自分の言葉でお伝えしようと思います。
間違った表現も、違う見解もあると思いますが、
あくまでも自分が見たり、聞いたりして感じたことをそのままに。
内容はと言いますと、山口県の上関町(かみのせきちょう)に31年前、原発計画が持ち上がりました。
その計画地は祝島という島の目の前。4キロほど離れたところです。
島民の方々の船の発着場も、そして家々もその建設予定地に向いています。目と鼻の先という表現がぴったり。
他の上関町からは、そんな建設予定地なんて、島影だし、反対方向だし、随分と離れた辺鄙な場所だし、
推進してる人たちには、あまり気にならない立地場所かもしれません。
もちろん、祝島以外の上関の人も反対してる人は大勢いらっしゃいます。
お金を受け取って、漁業権を放棄して、原発を誘致しようやという人たちに
真っ向から立ち向かっているのが、祝島の人たちです。
「わしら、この海を守る!!この海があったけん生活ができたんじゃ。先祖代々、この海で生活してきて、
わしらは、この海に育ててもろうた、孫子の時代にもこの海を残すんじゃ。」と
目の前に積まれた約10億8千万の補償金を一貫して拒否。抗議活動を島民の9割の方々が、31年に渡ってやってこられました。
31年ですよ!! 上関町は、この原発建設をめぐって、推進派、反対派で分断をされてしまってます。
今も、毎週月曜日の夕刻には、祝島をみんなでデモ行進されます。
と言って、どんな人たちじゃろって思われますね。素朴に自然を大切に暮らされている方々です。
ここのおじちゃん、おばちゃんたちの明るさや気さくさ、元気さが、ここを訪れた若者たち、人々をトリコにしてしまいます。
2010.07.02
スナメリチャンネル 作成者 Masayuki TOJO
2008年に、この瀬戸内海の端にある、わずかに残された美しい海に魅せられた息子は原発の計画のあることを知ります。
全国から若者が、祝島の自然に魅せられ、惹きつけられてやってきていました。
その若者たちは、こんな美しいとこに原発なんか建てられたら大変と、
30年近くも反対して来られた祝島の人たちを援護するようになりました。
その若者たちの生まれる前に持ち上がった計画。
それを嫌だと言えるのも、長きに渡って島民の方々が反対し続けて来られたお陰です。
海に浮かぶ木の葉のようなカヤックで。それは、虹のカヤック隊と名付けられました。
祝島や建設予定地の田ノ浦に泊まり込んで、
中国電力の台船を、仕事を投げ出して船を出し、止めようとする漁師さんたちと一緒になって
冷たい海にカヤックを出し、台船を止めます。
長い間、反対を続けて来られた祝島の漁師さんたち、おばちゃんたち。
みんな高齢になり、ほとほと疲れきってらっしゃったそうです。執拗にやってくる作業台船に仕事もできません。
が、この若者たちに勇気づけられ、頑張ろうと再び思われたそうです。
スナメリチャンネル 作成者 Masayuki TOJO
その中の中心的な人物4名が、訴えられてしまいました。祝島の島民2名。カヤック隊2名です。
2011年2月21日、あの福島の事故が起こる少し前、
期限がせまり焦った中国電力は、力づくで埋め立てを強行しようとしました。
2011.02.21
スナメリチャンネル 作成者 Masayuki TOJO
私も、この建設予定地に娘たちを連れて行きましたよ。
ここに集まってる若者たちの明るいこと。何も持ってません。
自分の意思で、誰に言われたのでもなく、本当に大切なものを知っている人たち。
推進派の一部の方のビラを目にしましたが、「よそものは出て行け!!」「活動家は入ってくるな!!」など過激な言葉が書かれてました。
ここに原発ができて、事故があったらよそものではありません。
それに活動家・・・探してみましたがそれらしき人は、見当たりません。
砂浜に入ったり、海に入ったら一日あたり500万円請求すると中国電力は、放送をしています。
うわっ、ボロ儲けじゃな。
こんなことが、まさに起こってる最中に、あの東日本大震災、福島原発事故は起こってしまいました。
それでも、中国電力は発破作業をやめませんでした。
2013.10.01
大型バスで、数十人が乗り込んで行きました。
今回は、沖縄の高江からヘリポート問題で同じようにスラップ裁判の被告にされてしまった方々3名も応援に来られました。
この大型バスが出るようになって6回目かな。
息子を応援してくださる方が、やはり応援してくださる皆さんに声かけて割り勘でチャータしてくださってます。
それまで、息子は軽トラに乗って、国道を走らせて裁判に行ってました。
高速通らないで、何時間かかってたんだろう。。。
さあ、空も青くて気持ちいい!!
バスの中は、お菓子を回したりそれぞれ思いを語ったり、
思いというのは・・・それは、「原発はいらんよねぇ~」です。
裁判所に到着。ここまで来るのに、4時半起きをされてる方もいます。私は5時起きで、6時にバスに乗りました。
延々、5時間近くかけて到着です。
山口地裁の前で、山口や祝島から来られた方たちと、合流。総勢80名かな?
沖縄の高江の人たちも、大変な思いをされています。そしてそれらのことは、ニュースになりません。
ヤンバルクイナの森が、こうしてる間にも、ヘリポート建設のため、次々に破壊されています。
裁判所の待合室にみんなで行くと、番号札が渡されます。
こんなに行って、傍聴席は35人分しかありません。
私は、当たりましたが、初めて来られて傍聴された事のない方に譲りました。前回、傍聴したからです。
7分で裁判終了。。。一体、何なんでしょう。訴えている中国電力からの証拠資料。とても曖昧なもので
息子など作業妨害をしたと訴えられている日付には、中国電力の台船の上で暴力を受けて病院に入院中だったのです。
他の方たちの証拠資料も、裁判官が再提出を中国電力に求めるほどの、いい加減なものです。
4人の被告とされてる人たちと、6人の弁護士で今日の裁判についての説明会が開かれました。
最初4800万円の損害賠償だったのが、3千いくらか万円(もう覚える気にもならない)に値下げされたそうです・・・
最初から、お金を取る目的ではありません。損害を与えたという証拠も、確かなものではなくて、
2010年の2月25日から裁判が始まって約3年と8ヶ月。その不十分な証拠の照らし合わせで、13回目の裁判が終わりました。
もう笑っちゃいます。5、6時間かけてここまでやってきて、7分の裁判。その7分の中には、次回の日程を合わせる時間も含まれてるんですよ。
ちなみに次回は、12月5日、午後からなので、今回より遅い集合です。ちょっとは楽だわ。
お分かりですか?中国電力は、何故訴えたのか。
中心的に動いている人たちを、動けなくするため。時間をとって疲労させるため。精神的苦痛を味わせる為。
中国電力は、株主が訴えろと言ったから、訴えたそうです。
そして、中国電力の大株主は山口県なのです。これが、スラップ訴訟です。
怖いことに、力で押さえつけるスラップ訴訟が日本のあちらこちらで増えてきてるそうです。
2013.3.4
スナメリチャンネル 作成Masayuki TOJO
そして、山口県庁へ
山口県知事が、公約違反(中国電力に埋め立て許可を出さないと選挙の時、公約してるんです。)をしているのでその抗議です。
山口県庁は立派な建物です。庭園も立派なもんです。
こうやって、市の職員の皆さんがたくさん立たれます。
いつも思いますが、不思議な光景です。私たちが抗議しているのは山口県知事なのですが、
県知事は、この立派な建物の中のどこかで見てるのでしょうか?それとも知らんぷりでしょうか?
ここで、みんな思い思いに語るのです。前回福島から避難されて来られた若いおかあさんが、
その苦しい胸の内を語った時に、この市の職員の方の中には涙を拭かれてる方もいらしたんです。
こうして、また5、6時間かけて家に帰ります。
現在、漁協が祝島の漁師さんたちに、補償金を受け取らせようと躍起になっています。
あらゆる手を使って、どうしても受け取らせたいのです。
そして、必死になって抵抗している祝島の漁師さんたち。
中国電力は、今尚この山口県上関町田ノ浦に原発を新規建設しようとしています。
私は、この原発問題、一番の悪の根源はどこにあるのかと考えます。
国民同士がいがみ合う。おかしいと思いませんか?
大元の悪い奴は、のうのうと高見の見物をしていると思うのです。
本当に、長いことありがとうございました。
山口に来てまだ一度しか行ったことがありませんが原発の問題を抱えている町というイメージが今までありました。
私の主人の会社は全国にある原発に関わる仕事をしています。仕事内容は全て原発絡みではありませんが。。。
主人がたまに原発の話をします。上関の場合反対の方もたくさんおられるけれど、その半面賛成の方も同じくらいおられるそうで・・・
中電から多額のお金が入るし、町に寄付もあるのでしょうからね。。
だけど私も原発反対派なので息子さんがされていることは大賛成です。
けど裁判って・・・
どうしてそういうことになるんでしょうね。。。
こういうことが広島で起こってる事なんて微塵も知りませんでした。
ただただ腹立たしい思いです。
昨晩もシニア大学の講義で、原発問題の話を聞いてきたばかりなので、なお一層腹が立ちます。
あんな大変事が起きて解決の方向さえ見えてこない原発を作ろうなんてことが、まだまだあることにさえ驚きます。
結局はお金に負けた人たちなんでしょうね。
私利私欲を捨てれば、みんな心の中では原発はいらないと思ってるはずでしょうから。
頑張ってくださいとしか言えませんが、立派な息子さんに頭が下がります。
とても朝早くから見ていただいたんですね。
ありがとうございます。
私ね、この頃とっても思うのです。
みんな原発に苦しめられていると。
原発が仕事を生み、生活を支えられている方も多くいらっしゃる。
そしてその原発が、人々を苦しめて生活や命までもおびやかしている。
その構図を作り上げたのは誰なんだ。
国民が国民同士で争わなくてはならない。
そう仕向けたのは、誰なんだと。。。
核をコントロールできてると断言し、
よその国に行って原発を売り込み、
核のゴミを日本で引き受けると約束する首相。
あっけに取られて、言葉もありません。
この原発の話。
書きかけてはやめてを繰り返し、
昨日も庭仕事しながら、猫たち見ながら
途中思いついたら、パソコンに向かいを繰り返して
何度も読み直し、書き直し、
自分の思いがなかなか表現できないもどかしさに
悶々としていました。
読んでくださってありがとうございます(*^_^*)
水面下では、こうして新たに原発建設計画が進められ、
再稼働をするために、あれやこれやの手を使い。
今、原発一機も動いてませんよね。
電力足りませんか?と問いかけたくなります。
何の為の原発なんでしょうね。
『発電所のねむるまち』という本を書いています。
原発建設前の地元民の戦いを子どもの視点から書いた本ですが、
結果、原発は40年かそこらで廃炉。
原発が立った湿地に住んでいた多様な動植物もすべて姿を消し、
残ったのは灰色の建物だけ、というお話です。
結果を見れば、どこかのも●じゅと、
過程は上関町とそっくりです。
恫喝裁判という言い方があるのですね。
私は先日、嫌がらせ裁判という言葉を学びました。
物事を直視する姿勢、ちゃんと考える頭がないくせに、
お金だけはある子どもが司法制度と国土を荒廃させていきます。
二重の意味で、私はぴぴぽぽさんの息子さんを支持します。
原発のゴミは、人類が絶滅してからも地球を汚染し続けるんですよ。
汚染を確認する意識は死に絶えているかもしれないけど。
今のままの生命体としての子どもの将来なんか、確実になくなるのですよ。
推進派の人たちは、自分たちの代で人類が滅亡するとでも思っているのでしょうか。
子どもがいても、子どもに、私たちが受け取ったものを先へ伝えるということに、意識がむいていない人ばかりのような気がします。
一体いつから人間は、こんなに思い上がっちゃったんでしょう。
なぜ 私達は知らなかったのでしょうか。
朝から晩まで テレビを見ているというのに。
山口県はお隣なのに。
原発が無くても 夏も冬も越せたじゃないですか。
私には理解ができません。
こんな大変な中、私達を癒してくれるブログを 本当にありがとうございます。
何かお役に立てる事はないものでしょうか。
首相がコントロールしたという福島の汚染水も、漏っているわ、雨が降るから薄いのを海に流すわと垂れ流し状態、こうなっては遅いのです、なんといっても作らないのが1番、大変でしょうがしっかり応援してやってください、本当に原発なんていらないと思います、将来の子供たちの為にも。
30年も頑張ってるおばちゃんたちの姿に感動しました。
私のブログを見てる人なんてごくわずかですが、それでも一人でも多くに人に知ってもらいたいのでリンクを張らせてもらってよろしいでしょうか?
知らなかったです。
でも、知ってしまったので声をあげずにはいられませんね。
最近よく思うのです。
民主主義だから、一つの事を決める時、
色んな立場(賛成・反対)から意見を出し合い、話し合い、
そして事項を決定する訳ですが。
立派な立場といわれる大の大人が
まじめな顔をして、小難しい言葉を並べ立てて。
さも、もっともらしい議論をしているように見えて、
中身はすっとこどっこいな愚論。
福島の原発の問題も、
えぇぇぇぇぇぇぇえー!?
そんな事を、いまこの段階で言う!?
…というレベルのお粗末さ。
人の命、生活、これから先の未来すら脅かす内容なのに、
小学生でも指摘できるようなスカスカな内容。
そして。
最も怖いのが、現にそれがまかり通ってしまってる世の中だという事。
日々目くじら立てて息子を怒ってたりしますが、
そんな世の中を見れば、息子の失態なんて
米粒ほどの?塵ほどのつまづきじゃないかしら?と思う。
あれほど甚大な被害、その後の管理のずさんさを
『ちゃんとやってたつもりでしたが…ごめんなさい』の一言で
無かったことにしようとしてる大人たちに笑いさえ込み上げてきます。
…なんか、何を言ってるか訳分からんチンになってしまいましたが、
それ程、怒り心頭と同時にチャンチャラおかしい!と。
息子さんたち4人は守られるべくして守られるでしょうが、
その労力はもちろん、この件に携わっている人たちの想いを
いったい何だと思ってるんでしょうね?
これは行方を追って記事にしてupしていって下さい。
瀬戸内海の美しい島々で水揚げ荒れた、釜茹でしらすをよくネットで購入して食べていますが
こんな美しい海に原発なんて作られたら安心して食べれなくなります
あんな恐ろしい事故を起こして何年たっても収束する気配さえない原発
日本全国から完全に消えて欲しいですね
大変でしょうが頑張ってくださいね
それにしても7分て酷いですねー!